・・・・(FinePix F30購入記からの続き)
2007年6月24日(日) FinePix F30の最後
・クンクンにカーペットに落とされる。レンズ胴がひん曲がってしまった。グイッと戻したら直った。
・クンクンにフローリングに落とされる。レンズ胴がまたもやひん曲がり傷がついた。グイッと直したが、レンズが飛び出す時にカリカリとイヤな音が出るようになった。
愛機F10 「もっ戻らねェ!」
そして本日。クンクンに玄関マットに落とされた。慌てて拾ったクンクンは、またもマットの脇のフローリングに落としてしまったのである。
今度はレンズ胴は曲がらなかったんですけど...収納せず。みけねこは深いため息をついた。いつかや(殺)られるとは思っていたが、せめて”FinePix F31fd”の後継が出るまでは、なんとかもっていて欲しかった。だが。──クンクンの三歳の夏は一度こっきりしかない。秋までデジカメ無しではおれぬおれぬおれぬ!買い直すしかあるまい。
事前調査の結果、ネットでの最安値は送料込21,000円弱が数店。実店舗情報では21,000円のポイント付き(モ〜ヤダ)や2万円以下(イケズ・キタムラ)も発見。かくして目標値は、現金ニコニコ21,000円に決定。
それにしても、”FinePix F30”を買った時は36,500円(実売)もしたのに、ずいぶん安くなりましたね。闘の1 [iK’s新製品がやっすっいイケズ電気の巻]
値札はビックjリ価格の27,800円で、一応「さらに値引きしまっせ」と書いてある。
店員さん二名。キヤノンのヘルパーさん一名。店員二名はダチ公らしき客とタメ口でいつまでも話し込んでいる。ペルパーさんはキャノンブースを凝視中でヒマそうだが、狙いはキヤノン機でない我々には時間のムダというもの。十分ほど待って、ようやく店員さんの片方が客から離れたところを捕まえるが、「すみませーん。今大丈夫ですか?(ヘルパーに向かって)」と例のペルパーを押しつけられた。ヒデー。せっかく待ってたのに甲斐がないこと。「いくらになります?」(一応聞いてみよ)
「ええと・・・24,800円ですぅ。でもこれ在庫がないです」(え?じゃなぜ展示してるの?)
「展示品処分とかはないんですか?」(どうせ分からないでしょうけど一応)
「ええと、そ・そういうのはやってないんですぅ」(自信なげ)予想どおり(キヤノン機以外は)ダメじゃ。しかし、これは理にかなっておりヘルパーさんに責任はない。フツーは、「これ欲しいんですけど」「それはクズです。ゴミです。偽装牛肉コロッケです。それよりオススメはこちらの素晴らしい機種でして・・・」とやるのが当然で、このヘルパーさんはまだ良心的な部類と言えよう。
もう一人の店員さんがようやく友達から離れ、目を合わせないようにしてるトコ(この人絶対気づいていると思うんだよなぁ)を無理に捕まえて直球。
「キヤノンの人は、24,800円と言ってましたが、いくらになります?」
「・・・ええと・・・在庫見てきます」──「23,800円です。1,000円だけでしたら」(なんだやっぱし在庫あるジャン。でも高け〜な〜)闘の2 [▲YAMODAモ〜ヤダ電気(○○店)の巻]
在庫ないじゃーん。
仕方なしに豪華シャンデリア(実はリビングのが壊れちゃって、これこそが今日の電気屋巡り旅のメイン用件だったのだ)だけ買っていく。
闘の3 [キャメラのキタムラの巻]
在庫ないじゃーん。
闘の4 [▲YAMODA(××店)の巻]
○○店は好きなのだが、この店は前々からいいイメージが(何故か)ない。バツバツ店なだけに。しかしブツはあ・あ・あ・あったー。25,800円の値札だ。イケズの23,800円までは行くかな?
店員さんは・・・おらぬおらぬぞ。隣のPCコーナーにヘルパーさんはいるが、(ここ数日の新聞記事によると)ヤマダ電機に棚卸しとかコキ使われているそーで気の毒なのだ)十分後、ようやくレジから出てきたところを捕まった店員さんはキョロキョロしていたが、イヤな客を押しつける相手がいないと知ると「分かることでしたら」とシブシブついてきた。何も言ってないのに最初から負のオーラ全開の人だ。こりゃ期待できんゾ。「うちはこの値段のとおりですね」(他店の値段を言ったら、めんどくさそーに)
他店より高かったら相談してくれとかチラシに書いてあっても、それはほんの建前。これ以上話を聞かないぞとの強い決意声明である。イケズの値段なんか出すまでもなさそうで、同じヤマ〜ダでもココはダ〜メダとあきらめたが、どうも気になる店員さんなので、少しダベってみることにした。
「ここの××店はいつもシブイですねぇ」
「どこそこではいくらだったとか言われるんですが、全然本当とは違う場合があるんですよ」(嘘をついてると言われてるみたい)
「実際、先日洗濯機を買った時だって、(同じヤダモ〜電気の)○○店と比べても値引きが全然悪いですね」
「私は○○店にもいましたからよく知っていますが、ヤマダは週によっても値段を変えてますから違うのが普通ですよ」(ド素人に教えてやろうという感じ)
「あれ?間違いなく同じ日に回ったんだよ。あんまり適当なことは言わない方がいいんじゃない?」
「・・・ハイ・・・」と、突然の逆襲を受け、驚いて急にションボリしてしまった感の店員さんだったが、みけねこの経験では、この手の人はあまりこたえない。言ってムダなことは言わない主義のみけねこだが、今回は言わされてしまったような気がした。例えるならば、大きく腫れたオデキをつい指で押しちゃったよーな。
全敗だ──というワケで、こりゃダメだこりゃと二重にあきらめたみけねこは、ネットでブツを買うことにした。取り寄せに時間が少しかかるけど、仕方ありませんな ・・・・・・・・・・・
で、速くも二日後(26日)には届きましたゾ。送料税込20,694円也。
2007年6月28日(木) ”FinePix F30”×”FinePix F31fd”
どっちがF30fdかなぁ?
さっそく到着した”FinePix F31fd”の箱をバリバリバーリ・・・・・・え?F30じゃなかったのかって?だって、F31fdとF30との実売価格差はたった千円くらいなんですもの。後継機種が出ていないにもかわらず、F31fdは既に叩き売り状態。もう少し待てばあと千円チョイくらいは安くなるだろう(既に下がっているショップもある)が、それを目処に在庫が消え、広角4倍ズーム・1,200万画素・ISO6400の超高感度新鋭機”FinePix F50fd”登場となるであろう。
みけねこはもう(当分)買えませんがね。
賢い人のデジカメの買い時は、この実売価格の下がりきった時である。それに対し、愚か者の買い方は発売直後の御祝儀相場の時だ。F10・F30と(発売前から予約して)買ってきたみけねこなどは、阿呆の典型なのだ。男ド阿呆甲子園である。──でもなぁ、我慢出来なかったんですもの。今回ばかりは、(必要に迫られて)賢い買い方を(たまたま)したわけだが...今ひとつ、嬉しくないのは何故でしょう?
外箱は・・・F30とクリソツ。マリエとゴリエと同じくらいにソックリだ。中身の付属品までそのまんまで、中をあけると・・・ウン?げっ。中からなんとF30が出てきやがった!
──と、梱包ミスかと心配になるくらいに、本体もソックシであった。ジロジロジロ。よーく見れば、”FinePix F30”と”FinePix F31fd”には明らかな相違がある。緑の服のネーチャンがF31fdで結婚しちまったトコかって?それもあるけど、ボディの色が違うんじゃな〜い?F30は黄金色のツルツル。金の延べ棒みたいで高そうだ。金閣寺なんか撮るのにいいですな。対して、F31は地味な灰色のザラザラ塗装。水道の蛇口とか撮るのにピッタリだ。
右手のグリップ部分は、F30がオシャレな都会風のデザインなのに、F31fdのは機能重視で大きい。ダセー。でもホールド感は0.630%アップだ。後は、顔認識AF機能ボタンが露出補正ボタンと併用になったくらい。まあつまりは、右の写真を見てのとおり殆ど変わらないってことで。”FinePix F31fd”を購入した理由は、値段だけではない。
○手持ちの(当時)大容量512MのxDカードを無駄にゃ出来ますまい?xDだけに他に使い道がないですし。
○デジカメケースだって、せっかく理想のやつをメッケたってのにサ...
○バッテリー”NP-95”も、純正(F30の)とROWAの互換のと残っておる。地球環境の保全の観点からも捨てるわけにゃいきませんし、純正の定価だと6,090円もするんですゾ。
○定価4,200円のACアダプタ(AC-5VX)だって使えるのだ。そうそう。F31fdを使っている間、F30をバッテリーチャージャー代わりにするってのはどーでしょ。神の如き名案である(そんな必要があるかどうかは別として)。それでは、メモリーカード容量別・撮影可能枚数一覧でも。たまにゃ、こういうのでも載せんとね〜。
赤いトコはみけねこ常用の設定の部分。L版印刷なら2Mもあれば十分なので、一応余裕を見て3Mで撮っている。でも、動画となるとxDカードが512Mじゃきっついなぁ。F30と同様、F31fdは相変わらずクソ容量を喰らうMotionJPEG方式ですし。でも、F31fdの動画はなかなかキレイであり、子供の本当のかわいらしさは動画じゃないと捉えることは出来ないと思うので、使いたい機能なのであるが。
静 止
画
記録画素数
(ピクセル)画質モード 1コマの
データサイズxD-ピクチャーカード 256MB 512MB 1GB 2GB 2848×2136(6M) FINE 約3.0MB 85 170 341 680 NORMAL 約1.5MB 169 339 680 1360 3024×2016(6M 3:2) 約1.5MB 169 339 680 1360 2048×1536(3M) 約780KB 325 651 1305 2558 1600×1200(2M) 約630KB 409 818 1639 3198 640×480(0.3M) 約130KB 1997 3993 7995 15992 動 画
記録画素数
(ピクセル)フレーム数
内蔵メモリ
(約26MB)xD-ピクチャーカード 512MB 1GB 2GB 動画(640×480) 30フレーム/秒 22秒 7分26秒 14分54秒 29分49秒 動画(320×240) 44秒 14分39秒 29分20秒 58分41秒 さらに”FinePix F30”との比較表を作ってみた。フゥ・・・(楽だった。右と左をコピペすれば済むんだもん)
FinePix F30 FinePix F31fd 有効画素数 630万画素 630万画素 撮像素子 1/1.7型 スーパーCCD ハニカムHR 原色フィルター採用 1/1.7型 スーパーCCD ハニカムHR 原色フィルター採用 記録メディア 内蔵メモリー(約10MB)/xD-ピクチャーカード (16MB〜1GB) 内蔵メモリー(約26MB)/xD-ピクチャーカード (16MB〜2GB) 記録方式 静止画 DCF準拠 圧縮:Exif Ver.2.2 JPEG準拠/DPOF対応 DCF準拠 圧縮:Exif Ver.2.2 JPEG準拠/DPOF対応 動画 DCF準拠(AVI形式、MotionJPEG) DCF準拠(AVI形式、MotionJPEG) 音声 WAVE形式、モノラル WAVE形式、モノラル 最大記録画素数 2848×2136 ピクセル (610万画素) 2848×2136 ピクセル (610万画素) 記録画素数 2848×2136ピクセル/3024×2016ピクセル〈3:2〉/2048×1536ピクセル/1600×1200ピクセル/
640×480 ピクセル2848×2136ピクセル/3024×2016ピクセル〈3:2〉/2048×1536ピクセル/1600×1200ピクセル/
640×480 ピクセルレンズ 名称 フジノン光学式3倍ズームレンズ フジノン光学式3倍ズームレンズ 焦点距離 f=8.0mm〜24.0mm (35mmフィルム換算:36mm〜108mm相当) f=8.0mm〜24.0mm (35mmフィルム換算:36mm〜108mm相当) 開放F値 F2.8〜F5 F2.8〜F5 デジタルズーム 最大約6.2倍 (光学3倍と併用して最大約18.5倍) 最大約6.2倍 (光学3倍と併用して最大約18.5倍) 絞り F2.8〜F8 (最大10段) 1/3EVステップ F2.8〜F8 (最大10段) 1/3EVステップ 撮影可能範囲 標準:約60cm〜∞ マクロ:[広角]約5cm〜80cm [望遠]約30cm〜80cm 標準:約60cm〜∞ マクロ:[広角]約5cm〜80cm [望遠]約30cm〜80cm 撮影感度 AUTO、ISO100/200/400/800/1600/3200 AUTO、ISO100/200/400/800/1600/3200 測光方式 TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ 露出制御 プログラムAE/シャッター優先AE/絞り優先AE プログラムAE/シャッター優先AE/絞り優先AE シーンポジション ナチュラルフォト/高感度2枚撮り/人物/風景/スポーツ/夜景/花火/夕焼け/スノー/ビーチ/水中/パーティー/美術館/花の接写/文字の撮影 ナチュラルフォト/高感度2枚撮り/人物/風景/スポーツ/夜景/花火/夕焼け/スノー/ビーチ/水中/パーティー/美術館/花の接写/文字の撮影 ブレ軽減モード ○ ○ 露出補正 -2.0EV〜+2.0EV 1/3EVステップ -2.0EV〜+2.0EV 1/3EVステップ シャッタースピード 15秒〜1/2000秒(メカニカルシャッター併用) 15秒〜1/2000秒(メカニカルシャッター併用) 連写 連写 最短約0.45秒間隔で連続3コマまで 最短約0.45秒間隔で連続3コマまで サイクル連写 最短約0.45秒間隔で、シャッターを離した直前の3コマまで 最短約0.45秒間隔で、シャッターを離した直前の3コマまで その他の連写 エンドレス連写(記録メディア容量までの連続撮影:最短約1.5秒間隔※ )
※初期設定の記録画素数において。エンドレス連写(記録メディア容量までの連続撮影:最短約1.5秒間隔※ )
※初期設定の記録画素数において。フォーカス モード シングルAF/コンティニュアスAF シングルAF/コンティニュアスAF AF方式 TTLコントラストAF、AF補助光付き TTLコントラストAF、AF補助光付き AFフレーム選択 センター固定AF/オートエリアAF センター固定AF/オートエリアAF ホワイトバランス(白バランス) シーン自動認識オート/プリセット(晴天/日陰/昼光色蛍光灯/昼白色蛍光灯/白色蛍光灯/電球) /カスタム シーン自動認識オート/プリセット(晴天/日陰/昼光色蛍光灯/昼白色蛍光灯/白色蛍光灯/電球) /カスタム セルフタイマー 約10秒/約2秒 約10秒/約2秒 フラッシュ CCD調光によるオートフラッシュ
撮影可能範囲(感度AUTO時) [広角]:約30cm〜6.5m [望遠]:約30cm〜3.5mCCD調光によるオートフラッシュ
撮影可能範囲(感度AUTO時) [広角]:約30cm〜6.5m [望遠]:約30cm〜3.5mフラッシュ発光モード オート/赤目軽減/強制発光/発光禁止/スローシンクロ/赤目軽減+スローシンクロ オート/赤目軽減/強制発光/発光禁止/スローシンクロ/赤目軽減+スローシンクロ ファインダー なし なし 液晶モニター 2.5型 TFTカラー液晶モニター 約23万画素 (視野率約100%) 2.5型 TFTカラー液晶モニター 約23万画素 (視野率約100%) 動画 640×480ピクセル/320×240ピクセル、30フレーム/秒、音声付き(モノラル)、
最長で標準記録時間まで連続記録可、撮影中のズームはできません。640×480ピクセル/320×240ピクセル、30フレーム/秒、音声付き(モノラル)、
最長で標準記録時間まで連続記録可、撮影中のズームはできません。撮影時機能 クイックショット、アシストウインドウ、ベストフレーミング、コマNo.メモリー 顔キレイナビ機能、クイックショット、ベストフレーミング、コマNo.メモリー 再生時機能 トリミング、画像回転、オートプレイ、マルチ再生、日付再生、ボイスメモ 顔キレイナビ機能、赤外線通信機能、トリミング、画像回転、スライドショー、マルチ再生、日付再生、ボイスメモ その他の機能 PictBridge対応、Exif Print対応、PRINT Image Matching II対応、言語設定(日/英)、
世界時計(時差設定)、ファインピックスフォトモードPictBridge対応、Exif Print対応、PRINT Image Matching II対応、言語設定(日/英)、
世界時計(時差設定)、ファインピックスフォトモード入出力端子 ビデオ出力 NTSC/PAL方式(モノラル音声付き) NTSC/PAL方式(モノラル音声付き) デジタル入出力 USB2.0 High-Speed USB2.0 High-Speed DC入力端子 専用ACパワーアダプター AC-5VC(付属)/AC-5VX(別売) 専用ACパワーアダプター AC-5VC(付属)/AC-5VX(別売) 電源 充電式バッテリー NP-95(リチウムイオンタイプ) 充電式バッテリー NP-95(リチウムイオンタイプ) 寸法・質量 本体外形寸法 (幅)92.7mm×(高さ)56.7mm×(奥行き)27.8mm (突起部含まず) (幅)92.7mm×(高さ)56.7mm×(奥行き)27.8mm (突起部含まず) 本体質量 約155g (バッテリー、xD-ピクチャーカード含まず) 約155g (バッテリー、xD-ピクチャーカード含まず) 撮影時質量 約195g (付属バッテリー、xD-ピクチャーカード含む) 約195g (付属バッテリー、xD-ピクチャーカード含む) 電池寿命※1約580枚 約580枚 動作環境 温度0℃〜40℃ 80%以下 (結露しないこと) 温度0℃〜40℃ 80%以下 (結露しないこと) 付属品 ・充電式バッテリーNP-95(リチウムイオンタイプ) ・ACパワーアダプターAC-5VC ・ストラップ ・FinePix F30 専用A/Vケーブル ・FinePix F30 専用USBケーブル ・CD-ROM(画像ビュアーソフト等) ・使用説明書、保証書一式 ・充電式バッテリーNP-95(リチウムイオンタイプ) ・ACパワーアダプターAC-5VC ・ストラップ ・FinePix F31fd専用A/Vケーブル ・FinePix F31fd 専用USBケーブル ・CD-ROM(画像ビュアーソフト等) ・使用説明書、保証書一式 発売日 2006年5月27日
2007年11月18日
価格(発売当初) オープン(実売5万円前後)
オープン(実売4.7万円前後)
違っていそうな箇所がピンクだ。それにしても、発売日が”FinePix F30”から1年半も経つってのに、変わり映えしないスペックですなァ。それだけF30が優秀だったってことでしょうか。まあざっと違うところは...
(1) 内蔵メモリが10Mから26Mになった。まあ・・・上品に表現すればメクソハナクソだが、xDカードが2GBまでとなったのは、うーむ。むむむ。(でも、F30は正式対応していないだけで使えたのかも) (2) 『顔キレイナビ』機能搭載。美しい人はより美しく。ミニクイ人はそれなりに・・・。最短0.05秒(発売時点では世界最速とか)で10人の顔を一度に検出し、ヒントでピントを合わせ露出を自動調整するっていうシロモノ。最近のデジカメのトレンドである。 (3) 高速赤外線通信機能(IrSimple)で、ワイヤレス送信が可能に。これいいナと思ったら、みけねこの携帯もプリンターも、旧来の赤外線通信しか対応していなかった。チェ。 (4) マニュアルモードで、ISO自動感度のAUTO800が可能となった(F30では400と1600の間がなかった)。これはいい。 * フラッシュの窓のところの透明プラスチックが、指で動かしてもガタつかない。やったね! * その代わり、モードダイヤルが固くて回すのに一苦労。個体差の問題と思われる。でも、使っているうちに柔らかくなるだろう。 ポケモントレーナーが毎週バトルを始めるように、デュエリストが出会うと必ずデュエルを始めるように、流れとしては、ここで当然、”FinePix F31fd”と”FinePix F30”とデュエル(画質比べ)をやるのが定石であろうが、F30が壊れてしまってはどうしようもない。
双方を購入した方のレビューによれば、F31fdの方がやや露出がアンダー気味になったとのこと。そうですね。例えば──近くのアパートの小さな公園で撮った左の写真(サイズを変更したのみ)だが、これがもしF30だったなら、たぶん空はこんなに青くなく(たぶん白飛びして)、その代わりクンクンの顔はもっと明るく撮れたんじゃないかと思う。どーでしょー?オーナーの意見はどうかと、2chの該当スレを見に行ったら、発売後かなり経ちもう販売末期であるはずの”FinePix F31fd”の評判が驚くほどいいのに驚きびっくりした(日本語としてへんな表現)。もちろんアンチも相当数湧いていて「信者のマンセーキモイ」とか「社員乙」「工作員乙」とかマンネリ捨てゼリフをセッセと書き込んでいるが、これはF31fdが優れている証拠 だろう。みけねことかは、わざわざ持ってもいないIXYのスレに行って、せっかく購入したユーザー達が喜んでいるところを「信者乙」とか書き込んで水を差してやろうなんて思いもよらないものだが、アンチをそ う駆り立てる磁力を持つデジカメということなのだろうか。
2007年7月22日(火) 露出狂時代
F30・F31fdには、露出補正ボタンがある。本日の講義はこれについて説明したいと思う。
Attention!!!──
( あ、それから、ちょっとでも写真歴がある人は、今すぐ他のもっと楽しいHPでも見に行ってください。この文の読者対象は、赤ちゃんとか、生まれて初めてデジカメ(もちろん銀塩のも)を買ってから10分しか経っていない人ですからね。) ・・・さて。念のため確認しますけど、赤ちゃん以外は、もうこれ読んでる人いないですよね?
(オギャー オギャー オギャー) ・・・・ ウム、大丈夫そうだ。うっかり間違ったこと書くと恥かいちゃうからなぁ。なにせ、ここだけの話。みけねこはカメラウンチじゃなかったオンチなのだ。そのくせこんな「購入記」なんか書いているんだよなァ。見栄はって。写真というものは、明るすぎず暗すぎず、ちょうどよい明るさ(適正露出)で撮るのが基本だ。そりゃ、真っ白(露出オーバー)になってたり、真っ黒(露出アンダー)になってたら少しイヤでしょ?
カメラの仕組みって、昔からあんまり変わっていない。最初のカメラは「ピンホール・カメラ」っていって、イヤらしい穴ボコの空いた箱だった。その穴の大きさを大きくするとウンチ・・・じゃなかった、光がいっぱい入ってきて明るい写真になり、小さくすると暗っぽい写真になる。その穴ボコを広げたり小さくしたりする仕組みが『絞り』であり。”FinePix F31fd”では、8枚の絞り羽がキコキコ動いて絞りを調整する。さらに、光をコントロールする手段としてもうひとつ、『シャッタースピード』がある。高速にシャッターを切れば入ってくる光の量は少ないですし、ゆっくりと切れば入ってくる光の量も多くなる。
デジカメは、写そうとしている画像の明るさを分析し、自動的に『絞り』と『シャッタースピード』を調整し、露出を決めてくれる。しかし、白っぽい空が画面の大部分を占めるようなシーンでは「こりゃ明るすぎっから暗くしなきゃなんねーな。やれやれだ」(ジョジョ風)とデジカメが言って、絞りを開放しシャッタースピードをノロたくするため、肝心の被写体が(逆光で)暗くなったりすることがある。そんな時は露出をプラスしよう。露出補正ボタンを+にすれば明るく、−にすれば暗くすることが出来る。
クンクンの熱い要望に応え購入したお砂場だが、なぜかプールと化している。
隣で何時間もつきあっている方は水をかけられたりして楽じゃないのだが、まあそれでも・・・いつもより楽かな。露出ボタンによる変化だが見てのとおり。コメントするまでもないでしょう。
MANUAL 露出 -2EV
MANUAL 露出 0
MANUAL 露出 +2EV
以上説明のとおり、露出は『絞り』と『シャッタースピード』との組み合わせで決まるが、『絞り』と『シャッタースピード』の用途はそれだけではない。
バカチョンカメラ考
メジャーなサイトだったら、この8文字を書いただけで「差別用語だァ!この差別主義のゲシュタポめがっ!」とわざわざ批判の書き込みをしてくれる人は事欠かない。まったく、パルパルが極端なマイナーサイトであるのが幸いであった。二十数年くらい前までは普通に使われていたこの言葉、差別だ云々以前に、みけねこなんか(当時は)チョンが朝鮮人という意味だということさえ知らなかったんですけどね。
(もちろんよくあることだが)、ちょいと調べれば、諸説あるものの、明治3年頃に書かれた仮名垣魯文の『西洋道中膝栗毛』に「仮染にも亭主にむかって・・・ばかだの、ちょんだの、野呂間だのと・・・」とあるように、チョンとは日本古来から使われていた言葉であり「半人前」「半端者」という意味(拍子木の「チョン」という擬音からきたとかで、「ちょっとした」という意味から転じ「不足であるもの」と変化していった)であり、本来差別でなかった言葉が、後から差別主義者によって無理矢理『差別用語』としてこじつけられたという解が正しいようだ。
なお、ここで使った「差別主義者」とは、差別をする者ではなく、差別がないか鵜の目鷹の目で探し回り、もし無かったら(あるはずだとの思い込みから)捏造までしちゃうという熱心な活動家のことである。
さて、このように説明すると、「不快に思う人がいるなら、それが正しかろうが間違っていようが、使うべきではない」と主張する人もいよう。これはこれで一理あるのだが「よしよし。うんうん。そーしようねヨチヨチ」と表面的な事なかれ主義で済ませれば、一時的に波風は立たないものの、結局その人は一生つまらぬ誤解をいだいたまま生涯を終える。これぞ相手を子供扱い=「半人前」扱いして失礼なんじゃないだろうか?
あっ、でもさ。「そりゃ差別じゃないんですぜ。アンタ知らなかったのバカジャン?」なんて言おうものなら、無条件に激怒して議論にならない「差別」大好き人間が世の中には結構いるみたいだから難しい。差別があることがアイデンティティの人にとっては、そりゃ違うワイと言われることは自分の存在を否定されるのに等しいのだろう。人間ってフクザツなのだ。
前にも書いたけど、差別用語とされる「シナチク」や「東シナ海」の"支那"は、英語の"China"からきたものであり、"China"は中国初の統一帝国を打ち立てた「秦」からきたものであり、文字からしてもなかなかの美語(倭だの邪馬台国とかとは土台からして違う)だと思うのだが・・・そんなに「シナ」を使わせたくないのなら、シナチクは「メンマ」に。東シナ海は「東メンマ海」とでもしてもらって一向にかまわない。パルパルはパルパルで、書きたいと思ったことは書くということで──ね。
──で、そもそも何を書こうとしていたのかというと、ええと何でしたっけ?・・・(そうそう)今のデジカメって、昔のバカチョンカメラよりも断然、バカチョンだと思いません?ホント。フィルムをグルグル巻き取らなくていいし、明るさを自動的に判断してくれてフラッシュを焚くかどうか決めてくれて、ボタンを押すだけで結構それなりの絵が撮れちゃう。こうしてみると、昔のバカチョンカメラは、馬鹿や半人前には、正直、扱いが難しかったですぞ。2007年7月26日(木) ”FinePix F50fd”発表!
ついに畏れていた発表があった。
珍化じゃなかった、進化した「顔キレイナビ」搭載。1200万画素・フルスペックコンパクト”FinePix F50fd”8月下旬発売。誰じゃ!新機種は当分発表されないだの、Fujiは手ブレ補正機能なんてつけないと言ってたヤツは。第7世代スーパーハニカム、超々高感度ISO6400、横顔でも認識の強化された顔キレイナビ。xD・SDカード 両対応デュアルスロット、薄型ナイスバディー・・・・・・あ〜あ。
さっそく、価格.comや2chを見にいくと、負けイヌ共が傷をなめ合っていた。「1.7型CCDの630万画素から1.6型CCDの1200万画素じゃ、高感度時のノイズは増えるよね」
「広角にならなくて、がっかり」
「スリムになったけど、バッテリーの持ちが580枚から230枚に減ったなんて、いやあね。ワンワン」というワケで、あれは”FinePix F40fd”の後継機であって断じてF31fdの後継機ではなく、あんなの買うくらいだったら首括って地獄の業火に永遠に焼かれた方がマシ──というのが一般の結論であった。そうかなあ?
しかし、”みけねこChina隊”の(あの忘れもしない三峡の星号での)バッテリー充電に毎夜苦心したみけねことしては、バッテリーの持ちの一点をもって”FinePix F50fd”が気に入らないところ。後、発表されたのは、5倍ズーム搭載の薄型機「FinePix Z100fd」と27mmからの18倍ズーム搭載機「FinePix S8000fd」か。こちらはハニカムでなく、普通のベイヤー配列CCDに変更した模様。まさかFUJIがハニカムを捨てるなんて!
右上写真は、今日の”FinePix F31fd”の成果。保育園にクンクンをお迎えに行ったが、園庭でいつまでも遊んでいるクンクンの図だ(早く帰ろうよ)。園児達や上半分お尻丸出しの(お迎えの)ヤンママだらけの園庭に、いつもデジカメをブラ下げて行くのはみけねこくらいかなぁ?変態性欲者と間違えられるのではないかと時々不安にかられる。
2007年8月2日(木) SSを絞りまくれ!
絞り優先 レンズの状態
開放
絞った状態光 多い 少ない 絞り値
小さい(開く)
← − →
大きい(絞る)
F= 2.8 4.2 4.8 5.6 6.7 8 ピントの範囲 狭い(被写界深度が浅い) 広い(被写界深度が深い) 撮影用途 背景をボケさせる
(美人・花など)写真全体をクッキリ
(クソ野郎・風景など)シャッター
スピード
優先シャッター速度
速い ← − →
遅い 1/2000秒 1/60 3 光 少ない 多い 画質 汚い キレイ ブレ ブレない
ブレる
撮影用途 一瞬を捉える
連続を捉える
1.『絞り』でボケ防止・・・
「花」なんかは、とても人気ある被写体だ。よく道ばたで四つん這いになって、タンポポとかボケの花を撮っている素人カメラマンを見かけますな。
ところで、どうせ撮るなら、花だけクッキリ鮮やかにして、地面なんかの背景はボケさせたくなりませんか?花に視線が集中されるし、第一少しプロっぽいような気がしますしね。その場合は、絞りを開放してピントの合う範囲を狭く(=被写界深度がが浅い)します。その狭い範囲以外はピントが合わないので背景なんかはボケボケのクソボケになるってボケ、じゃなかったワケ。レンズはパカッと開いた状態なので光はもう十分。シャッタースピードは高速でいきましょう。今度は、結構毛だらけな風景なんか撮りたくなっちゃった場合。人間ってワガママなもので、一部にピントを合わせるんじゃなくて全体をハッキリクッキリ撮りたくなるでしょう。その時は、絞りに絞りまくって、ピントの合う範囲を広く(=被写界深度が深い)すれば良い。この場合、レンズが小さくなって光が足りない状態となるので、シャッタースピードを遅くして十分に光を取り入れる必要が生じますが。
”FinePix F31fd”の絞り優先モードは、設定した絞りに応じ、適正露出にするため自動的にシャッタースピードを決定する。
では実際に見てみよう。この小径を老人が歩いてきたところをパチリ。「さあ、ボケ具合をご覧ください!」と書くと、いろいろ非難されそう(例えばアルツハイマーと書けとか)なので、誰もいない瞬間をねらった。どーです?
右の解放した写真に比べて、左の写真はゾウキンを絞るごとくギュッギュッと絞りを絞ったものですが、光量を確保するためシャッタースピードが遅くなり、露出に時間がかかっている。
梅雨の時期の曇天の一日。
左写真が遠景までクッキリしているのに対し、右写真のボケボケぶりをお楽しみください...え?全然判からねェって?そりゃアンタの目が腐ってんだョ・・・と云いたいところですが、ごもっとも。フツー見たって確かに判かりませんね。
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んじゃ、等倍切り出し。
これでどおっすか(鼻声)?絞り優先 F8 SS=1/85
絞り優先 F2.8 SS=1/680
で、どんだけボケたのかというと、右写真のとおり。あれ〜。等倍にしてモニター画面をジックリ半日も見れば違いがようやく判りますが、L版印刷くらいじゃ正直判らんですたい。それどころかSXGAのモニターの全画面表示で見てたって判らんかった。元々、CCD(CCレモンではない)が小さく被写界深度が深いコンパクトデジカメで、ボケ味を出すのは大変難しいということなのだ。
それでも”FinePix F31fd”は、CCDの大きさが(630万画素)1/1.7型とコンパクトデジカメにしては大きめであるため、一般的な1/2.5型CCDクラス機よりはマシなハズなのだ。2.『シャッタースピード』で一瞬を
噴水を見て、オレサマは水滴一粒一粒がピョン吉のように跳ねているその一瞬を撮りたいと思う人がいる。一方、人生は川の流れのごとし。ワタシは水が連続して流れる様を撮りたいのという美空ひばりのような人もいる。
前者の場合は、シャッタースピードを高速し、その代わり取り込む光が足りなくなるので絞りをグッと開く。もうお分かりでしょうが、後者が好きな人はその反対のことをすれば良いのだ。”FinePix F31fd”のシャッタースピード優先モードは、設定したシャッタースピードに応じ、適正露出にするため自動的に絞りを決定する。
んじゃ、またやってみまひょ。ホントは美しくも激しき名瀑あたりでやりたいところであるが、そんな結構なところにはなかなか行けませんので、チョロチョロ水で失礼。
速
遅
ここはナチグロンの滝。シャッタースピードが1/1000と高速で、その分光量が足りないため、感度を強制的にISO1600にした結果、絞りはF=5となった(望遠のせいかな)。でもやっぱし暗いなァ。
SS優先 F5 SS=1/1000 ISO1600
こちらはAUTOで撮ったもの。シャッタースピードが1/240で、F=5だが、ISOが勝手にISO1600まで上がったことにより明るさは確保されている。思ったよりシャッタースピードは出ている。
AUTO F5 SS=1/240 ISO1600
シャッタースピード1/10。光量を減らす(白飛びを避ける)ため、自動的にF=8、ISO100となった。オシッコみたい。 SS優先 F8 SS=1/10 ISO100
これでどうだの鈍足シャッタースピード1/5。もう画面は真っ白なので強制的に露出を-2EVへ。これ以上SSを遅くするのは難しい。手ぶれもしとりますなぁ。 SS優先 F8 SS=1/5 ISO100
シャッタースピードを高速にすれば、光を取り込もうとレンズが開放されるが、それでも明るさが足りないのはよくある。そのためにフラッシュや高感度があるんですな。でもフラッシュを焚けば白飛びしちゃったりするし、高感度にすれば画面はノイズが増える。シャッタースピードを遅くしたら遅くしたで、シャッターが「パ〜シャ〜ァアア〜〜ン」とノンビリ落ちるまでに、手はプルプル震えて手ブレを起こすし、被写体が動けば被写体ブレを起こす。ああやんなっちゃう。ああおどろいた。こんな風にいろいろ考えていくと面白くなってきて、ついには一眼レフに走って、レンズ収集の無間地獄に陥ったりするのが、写真というディープな世界である。
おっと、もう一回念のため聞いておきますが、これ読んでるのは赤ちゃんだけですよね?
2007年8月27日(月) マクロの空を貫いて
みけねこは、テレビ漫画が大嫌いでよく知らないのだが、噂では巨人と地球人が乗った巨大ロボットが宇宙で戦って、「ヒューンヒューンわたしの彼は左巻き〜♪」と歌ったりする子供だましのテレビ漫画があったそうである。うーむ・・・そのマクロについてが、今日の主題だ。
実は、マクロについては、あの有名な書”FinePix F30購入記”に記されている(サブタイトルまで前のと似たり寄ったりだ)という噂であり、同じことを書いても仕様がないので、少し違う視点から書いてみよう。まずは、フツーのマクロ(広角マクロ)から。
左写真はF8まで絞り、右写真はF2.8まで開放した。通常はボケの味など出せないコンパクトデジカメだが、マクロにするとボケをかますことが出来た。 まー、こんなモンでしょ。被写体がもっと面白ければねェ。お天気もいつだって曇天だし。
絞り優先 マクロ 絞り値F8 SS= 1/43.41 ISO100
絞り優先 マクロ 絞り値F2.8 SS= 1/328.56 ISO100
次なるは、光学3倍ズームにして(望遠)マクロだ。ちょっと離れて・・・(あれ。望遠だとF=5までしか絞れない)
なんか上のと雰囲気が違いますな。ええっ!似たり寄ったりじゃないかだって? この写真の例ではちょっと説明しづらいが、近すぎて遠近法効果でゆがんで何がなにやら分からなくなっちゃうものだって、望遠マクロによって一歩下がって撮れば、思っていた写真が撮れたりもすることもある。状況によって使い分けよう。
絞り優先 マクロ 絞り値F8 SS= 1/73.52 ISO100
絞り優先 マクロ 絞り値F5 SS= 1/159.79 ISO100
コンパクトデジカメの場合、CCDがとても小さく焦点距離が短いという特徴があり、それはすなわちマクロに強いということなのである。ホラ。昔、フィルムカメラを使っていた頃を思い出してくださいナ・・・そして、コンパクトカメラでマクロを撮った時の驚きを。プロトカルチャーだったでしょ?
2007年8月22日(水) 秘密兵器!
先日、こんなのをテレビで特集していた。
小さな布きれをつけたピチピチギャル達で溢れる瀟洒な海水浴場。そこにいかにも不似合いなドテラ(暑いのに何故?)を着た小太りの若者が現れた。顔は吹き出物だらけで度の強そうなメガネをしている。
うろうろ歩き回っていた若者は、浜辺から少し奥まった目立たない場所で立ち止まり、ずだ袋から三脚と巨大な一眼を取り出すと「ジャッキーンジャッキーン」と組み立て始めた。最後に装着したのはレンズ。おそらく600mmの超望遠レンズ・EF600mm F4 IS USMLであろう。ファインダーをのぞき込んで、慣れた手つきでギャルの局部をロックオンしようとしていうる若者を、突然テレビ局のクルー数人が取り囲んだ。
「アンタ。何してるんだ?」
「ボ・ボ・ボ・ボ」男は口ごもった。「ボクはその・・・」
「水着の女性の盗み撮りしてるんだろう」とテレビ局クルー。
「と・盗撮だなんて・・・海の写真を撮っていただけなんです。ヒ・ヒ・ヒ・ヒトデとか」若者は、逃げ道を探すようにきょろきょろした。
「ほう、ヒトデね。じゃ、その写真を見せてくれないか」とクルー。クルー達は、若者の短いワニ足を見て<<こいつ逃げ足は遅そうだな>>と思った。
逃れないと悟った若者は居直って叫んだ。「ち・ちくしょう!あんたらマスコミだっていつも盗撮してるようなもんだろ」
「そんなこと言っていいのか」クルー達はせせら笑った。「目線なしで放送してもいいんだぞ」
確かに若者の短いワニ足で早く走ることは不可能だ。しかしクルー達は肝心なことを見落としていた。コミケで群衆をかきわけ目的のフィギュアを鋭くゲットする正確でハンマーのような腕力を。若者はEF600mm F4 IS USMLを軽々と振り回し、テレビ局のクルー全員を撲殺すると、その場を悠々と立ち去ったのであった・・・
この間の不定期日記で、波のプールに出かけた話は書きましたな。そして激しい波が打ち寄せる度に、幾枚ものブラがもぎとられポロリポロリと・・・の話を。さらにその時、デジカメが手元になくて非常に悔しい思いをしたことも。もちろん狙って撮るつもりなど毛頭ないですが、たまたま偶然フレームの中に入っちゃうってこともありますから──偶然って恐ろしい。
あの時、当然F31fdは持っていった。でも、精密機械のデジカメは水に濡らすわけにはいかないですし、うっかりプールサイドに置こうものなら、1ナノ秒で盗まれるこのは必定だ。最近じゃバスでお年寄りに席を譲る人の数より、盗むことに抵抗ない人の割合の方がずんと多いですから 。も一つ言うと、明後日またプールに行く予定。そこのプールの流れはさらに激しく、ブラどころかパンツまであっという間に脱げちゃうという噂だ。
そんなこととはまったく関係ないが、今回新たに購入した秘密兵器はこれじゃ!
汎用防水ケース
DiCAPac
WP-300(10.5×16.0cm)水深5m防水だ
3,990円也
パッケージの中身は、ケース本体とレンズ、アジャストリング(レンズが大きく飛び出るデジカメ用)、ストラップだ。 *F30・F31fdの場合はアジャストリングは不要。
まずデジカメ(入れたのは壊れたF30)を上からぶち込んで、黒い筒部分にレンズを合わせ、ジッパーを閉じ、4回折り込んで、空気を出来るだけ抜くようにしてレンズカバーをクルクルと嵌める。
非常に簡単だ。で、完成。ちょっとブカブカだが汎用ということで仕方ないでしょう。
撮る時は、レンズ筒とレンズがズレないように気をつけよう。あと、フラッシュは(レンズ筒部分に邪魔されて)使用出来ないが、F31fdだからOK。2007年8月24日(金) プールにて(コラボレーション)
あー首が重い。みけねこは首からブラ下げているブツを大事そうにナデナデした。(「あれは何だ!」「鳥だ飛行機だディカパックだ!」)突き刺さる視線が痛い。なにやらプールサイドの注目を一身に集めているような気がするゾ。ブラがプールの塩素で溶けちゃった女性などはきっとこういうキブンを味わうのであろう。
さて、これこそ、今日この日のために(わざわざ)購入したデジカメ防水ケースDiCAPacである。
まあ、フツーの場合、プールにデジカメを持ってったら、水に濡らして壊しちゃうか、プールサイドに置いて盗まれるか二つに一つ。それ以外にはない!しかしDiCAPacさえあればもう安心。水着だろうが水着の中身だろうがシャッターボタン押し放題水着撮り放題メモリーカード保存し放題なのである。あっ二人が来た。以下、DiCAPacによる撮影である。
いよいよプールへ まず、ここに荷物を置こう 最初は浮き輪を怖がっていたクンクンも この雄姿 まずは、トロピカルな木陰にシートを敷いてここを基地とする。クンクンの短い足のつくプールがなくて、浮き輪も怖がっていたクンクンだったが、みけねこがバカみたいな顔で浮き輪を戯れてるのを (わざと)見せつけると、クンクンも意を決し・・・あっという間にもう夢中。 流れるプールでユーラユラ 浮き輪の下の秘密。みんな同じだね 優雅な水鳥も水中の足は・・・ 楽しくって グルグルと流れるプールが特にお気に入りとなった。クンクンはプカプカプカプカ浮いているだけだからいいですけどね。ついて行くこっちの方は重労働だ。水中の運動量は空気中の二倍 なのである。腰痛が悪化しそう。 赤いプール(ローズ風呂) 青いプール(ええと、バスクリン風呂かな) 紫のプール(セージ風呂) 白いプール(楊貴妃の真珠風呂) 「あかいプール!」「あおいプール!」と大はしゃぎのクンクン。フ〜。ここは暖かくて腰にいい・・・この色つきプールシリーズも二度回りましたが。この後もまた流れるプールでやウォータースライダー(みけねこはたんまり水を呑んだ)でヘロヘロになった。 それにしてもこのプール、ここもブロンズ像ダラケ。なぜでしょうねぇ?
プールの監視員かと思いきや仏陀が瞑想にふけり、馬がヒヒヒンといなないている。ダビデ像がなぜか上品に葉っぱをつけていた(本物はつけてない・・・よね?)ので、本旅行記の読者のため、わざわざ横からの写真を撮っておいた。ここらへんが、パルパルがよくある凡百の旅行記と違うところ。論より証拠見ての通り。以外とクリアーですね。なにより今まで撮れなかった写真が撮れるのはとても楽しい。なお、レンズ部分(筒の外 側)に水滴がついた時はチョイとプールの中に浸せばOK。注意点としては、レンズ筒とレンズの位置がうまくあっていないと、 左の写真(これコーヒー風呂だよ。注目は写真右側の影のトコ)ようなこととなる・・・ので注意。
実は、本章は別ページである”みけねこクンクンキャッツアイ隊”とコラボレーション。一回で二度美味しい(一回書けば済むみけねこにとっては)のである。「次はお風呂に入ろう。おっきいよっ」と、まだまだプールで遊び足りないと主張するクンクンを宥めに宥めやっとこプールを後にしたのはようやく午後4時過ぎ。夕食は5時半からの予定なので、ゆっくりしてられないのだ。それにさ・・・
2007年12月27日(月) 顔キレイナビ
本購入記において、何か書き忘れているんじゃないかとず〜と引っかかっていた。ウーンウーンウーン
そうだっ!『顔キレイナビ』じゃねーか。これさえあれば、ミニクイ人でもより美しく写っちゃうのである。
「fd」とは「Face Detection」の略。その型番名のとおり、FUJIFILMがいかにこの機能をいかに重視しているかは明らかだ。でもナ〜今さらナ〜。”FinePix F31fd”の顔キレイナビは初期型のプロトタイプ。ガンダムよりジムの方が進んでいるのと同じように、新型は旧型に勝る。超々進化した”FinePix F50fd”などは、横顔だろうが真後ろだろうが何だって認識しちまうそーで、ボブ・サップも、ふるいつきたくなるような美人になるらしい。うらやましいですなァ。まー、一応見てみます?見るだけ。
× 横顔ダメ × 斜め顔ダメ ○ 正面オケ 真正面の顔を認識し、自動的にピント合わせと露出補正をしてくれるってワケだ。背景まで顔に引きずられて明るくなっちゃう。但しこの機能、記念写真のように被写体が協力的 な場合ならばいいが、非協力的で高速で動き回っているクンクンなどは大変難しい。
なお、シャッターは一気に全押しが原則だが、みけねこみたいに不器用で古い人間 だと、シャッターは半押ししてAFロックして・・・なんて身体がパブロフのイヌコロみたいに覚え込んでいるため、いつの間にかピントが中央にいっちゃって肝心の顔に合っていないなんてことになる。仕方ないですね 。自分、不器用な男ですから。(高倉健風)2008年3月13日(木) 「FinePix F100fd登場」
FinePix F100Fd
もちろん、発表の日から激しく気になっていた。これが気にならずにいられようか?
ダイナミックなことに富士フイルムめ。ダイナミックレンジを4倍にしやがった!もう空の色は白や青の一色じゃなくて七色の空なのである。画像素子1/1.6型、有効1,280万画素「スーパーCCDハニカム VIII HR」と画像処理エンジン「リアルフォトエンジンIII」。広角28mmからの手ブレ補正付き5倍ズームレンズで、CCDシフト式手ブレ補正機構を搭載。改良されたノイズリダクション、フル解像度での最高感度はISO3200、画素混合ではISO12800。2.7型23万ドット液晶画面。約57MBの内蔵メモリのほか、xDピクチャーカードとSDHC/SDメモリーカードが使用可。F50で25コマ/秒に落っこった動画も、30コマ/秒に復活。
もう、これでもかという感じだ。絶対これいいと思うヨ。”F31fd”を去年買っていなかったら絶対買ったであろう。でも、買っちゃったからなぁ。それどころか”FinePix S6000fd”まで。
またまた買うのは贅沢というもの。横断歩道で困っているおばあさんの手を引いてあげたら、こんなことにならないかな?「お礼にこのF100fdをあげましょう。おれ(田舎のおばあちゃんは自分のことをこう言うのだ)は、昨日S100FSを買ったので、もういらなくなりましてなぁ」とか。・・・仕方ないから重箱の隅でもチョンチョンつついて我慢しましょう。
1. 高画素化による画質の悪化が理屈の上ではあり得ないこともないかもしれないような気がしないでもない、かも。 2. 絞り羽根がなくなり、NDフィルターになった。それに伴い、絞り優先・SS優先モードが削除された。まあ、どうせコンデジなので、大きな効果は見込めなかったんですけど。 3. CIPA準拠の撮影可能枚数が580枚から230枚に退化。でもその分、コンパクトになったんですよね。 ──と、無理矢理思い込んでっと。あっ。そうだ!一つ大きな不満がある。
なんで、1,280万画素にしちゃったんでしょうねぇ。600万、いや思い切って300万画素機(なんと!)にしたならば、永遠名機としてデジカメ史に永く語り継がれたでしょうに。どうやら、今日あたりから店頭に並びだしたようだ。
2008年4月12(土) さいごのまとめ
この文は、本購入期のラストにしようと、ずいぶん前に書いておいたものですが...
”FinePix F50fd”・”FinePix F100fd”が発表され、いよいよコンパクトデジカメも1,200万超画素戦国時代となってきた。今やネコもシャクシも、平家にあらずんば人にあらず。1,200万画素にあらずんばデジカメにあらずという雰囲気である。630万画素しかない”FinePix F31fd”なんてトイカメラ並じゃないだろうか・・・
CCDはCCレモンとは違うという話は以前にした。
デジカメの場合、フィルムに代わるCCDが光を集めて電荷に変換し、その電荷を(そのままじゃ足りないので)増幅器で増幅して画像データとする。
一画素あたりのCCDの面積が大きければ、光を目一杯取り込むため電荷をあまり増幅しないで済むが、CCDが小さなデジカメは電荷をより大きく増幅しなければならず、その時、本来小さいはずのノイズまでいっしょに増大してしまう他、色の再現性(ダイナミックレンジ)もイマイチとなる。1/2.5型などのちっこいCCD(しかも画素数が高い)の場合、光をたっぷり集められるピーカンの晴天時は別としても、ちょっと薄暗くなってくると天罰覿面。色の階調が単調になって、ノイズがボツボツと目立ってくるのはこういうことなのだ。
F31fdのCCDは、1/1.7型とコンパクトデジカメとしては大きめだが、同サイズのCCDで630万画素と1,200万画素とを比べた場合、1,200万画素の方が1画素当たりの面積が当然小さくなる。もちろん、画素数アップに比例してCCDサイズもドンドンパッパッと大きくしていけばいいわけだが、それではコストアップに繋がるという厳しい現実がある。コンパクトデジカメの売れ筋が4万前後である現在、10万・・・いや、5万以上出しちゃうぞオレサマは!という人はどれだけいるだろうか。それなら、同じCCDサイズをより細かく分割して、画素を上げた方がメーカーにとっていい。なんてったって1,200万画素ですぞ。消費者へのアピール度はバッチリだ。ケータイだって500万画素の時代である。デジカメなら最低1,000万画素じゃないと話にならんゼ。画質の多少の差なんてパッと見、よく分からないですし。
ならば、昔の38万画素のデジカメは、一画素当たりのCCDはさぞ大きいはずなのに、画質悪かったでしょ?アンタァという疑問が湧いてくるかも知れない。
それはもっともではあるが、デジカメもそうヴァカじゃないから進化している。デジカメから吐き出される写真は、CCDに取り込んだ像そのままじゃなくて、色彩を濃くしてコントラストを強くしたりシャープネスをかけてみたりと、各社自慢の画像処理エンジンがソフトウェア的加工をセッセと加えているわけ。デジックとかビーナスとかいろいろありますね。キャニーの写真はとても鮮やかだけど、リコフィルムは地味ねぇ・・・なんてのも、実はその加工の味付けだったりするのだ。
さらに、画素数が少ない方がいいなら、1,200万画素機でも、600万画素や300万画素とかで撮ればいいんじゃねーの?という疑問も湧いてくるかも知れない。そう出来ればいいんですけど、600万画素で撮るってことは、実は1,200万画素で撮ってカメラ内部で600万画素に縮小してたりするのだ。
以上が、今時−発売時点でさえ−630万画素ポッチのF31fdの高感度時の画質の良さの理由だった(もちろん大きなCCDが使えるデジタル一眼の別世界の画質の理由もネ)。
高感度については、富士フイルムのハニカムCCDという要因もありますが、こういう真面目な話を書くのは疲れちゃうので、また(赤ちゃんである読者の皆さんの)要望が万が一にもありましたら、いつかそのうちに。
Q 室内で動き回るオナペットを撮るのに最適のデジカメは何でしょうか。
A F31fdでしょう。なお、ペットの間違いでは?とりあえず、FinePix F30購入記で書き残したことは終えたかな。本購入記は、F30購入記とF31fd購入記を併せてひとつ。上下巻の関係である。もしクンクンがF30を落とさなかったら、下巻の分は(もう書くの飽きちゃっていたので)なかったでしょうけど。
さて、以上本稿において”FinePix F31fd”をベタ褒めしてきたわけだが、みけねこは皆さんに買え買えという趣旨で書いたものではない。富士フイルムから一銭たりもらっているわけじゃないですし、それにどこに行っても皆が皆F31fdを首にぶら下げているってのもイヤなものでしょう。どうせなら、マイナーな誰ももっていないものを持つのが好きなのだ。
F31fdがあまりヒットしなかった理由は、630万画素・手ぶれ補正被搭載といったカタログスペックが消費者にネガティブに受け止められたせいだろう。叩き売り状態となってようやく人気が出たが、生産終了、在庫も消えてしまった。もはや過去の機種である。
それにしても、F10から始まってF11→F30→F31fdと続いたFUJIFILMの高感度路線が途切れてしまうかと心配していたら、”FinePix F100fd”が出てくれてほっとしたものだ。F100fdは無理としても、もしかしたら、いつか”FinePix F101fd購入記”を書けるかもしれませんね。デジカメに求めるものは人それぞれ。みけねこの場合、花を撮ったり風景を撮ったりはあまり興味がない。一番の目的は、クンクンの見せる一瞬のしぐさ・表情かな。これがモデルさんだったら撮影に協力的だろうが、クンクンは極めて非協力的。露出や絞りを設定していたりするヒマはない。だから、どこにあっても瞬時にカメラを取り出して、高速で動くクンクンを一瞬でフレームに捉えなければならぬ。クンクンがデジカメの存在に気づいて有頂天になる前にね。 こんな風にさ...
では、まとまりのない終わり方ですが、以上。FinePix F31fd購入記はこれにてお仕舞いです。
またシツコク聞いておきますが、これを読んでいるのは赤ちゃん以外にはいませんよね?何せ、実は余り詳しくないので、物心ついている人に読まれちゃうと恥ずかしいのです。
この後も・・・もちろん続きます。本文は,メインページ「パルパルのお気に入り」の不定期日記に連載したものを随時移しています。
FUJIFILM FinePix FinePix F31fd 公式サイト
FUJIFILM デジタルカメラアクセサリー対応表
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