FinePix F10購入記
2005年3月4日(金) 理想のデジカメを求めて
FinePix F401
最近のデジカメの進歩は著しいですな。従来はコンパクトデジカメが中心だったものから、デジタル一眼レフなどの高機能化が徐々に進んでいる。接吻デジとか 妙な名前のが流行ってるそうじゃないですか。
まあ、みけねこは富士フイルム往年の名機”FinePix F401”があるから関係ないのだ。これはいいデジカメですからな。まあ・・・もし次に買い換えるとしたら、一眼レフ如きでは物足りないので、二眼レフか三眼レフにしよう。みけねこの理想のデジカメの条件(順不同)とは次のとおりである。
1.軽量コンパクト 消しゴムくらいの大きさがちょうどよい。
2.快適操作 起動やAFは、1ピコ秒以内。
3.ズーム 光学30倍ズームは欲しい。
4.フラッシュ 80mは届く強力なのが望ましい。
5.感度 真夜中でも鮮明に。
6.液晶 14インチくらい。もちろん光学ファインダーも必要だ。
7.バッテリー 通常使用500枚。
8.画素数 300万画素(これで十分だと思う)。
9.メモリカード 汎用で使えるSD。
10.デザイン これ一番大事。そういや、こんなの出たそうですな。”FinePix F10”。3月12日発売。フーン。興味ないの〜
富士フィルムのデジカメは、あの超名機”FinePix40i”以来 のつきあいとなり、何故か気に入っている。
ただ、困るのは、記録メディアが富士フイルムとオリンパスしか採用していない悲しきxDピクチャーカード(xD-Picture Card)。”FinePix F401”のスマートメディアは、16M(付属)・32M・64M・128M(スマートメディアの最大容量だ)とドサタリ目の玉が飛び出るような値段で徐々に買っていった挙げ句、もはや死んだような規格となってしまったわけだが...みけねこが持っているメディアは、前述のスマートメディアとフラッシュメモリとSDカードとメモリースティックなのである。だから、次に買うとしたら、余っているSDカードが活用出来るパナソニックかCANONにしようと思っているワケ。それにサ。見てくださいヨ。この”FinePix F10”のスタイルを。野良に持って行くにはピッタリだが、みけねこみたいに原宿をローリングするナウなヤングには似合わない。
まったく、ブルーのイルミネーションの輝く”FinePix F401”は実に美しく、それでいて持ちやすさは絶品なのだ。このところ、気になっていたデジカメは次の三機種である。
・Panasonic Lumix DMC-FX7
良きデザイン。色遣いが良い。光学式手ブレ補正ジャイロ搭載(これいいね〜)。但し、電池寿命120枚がちょっとネ。
・CASIO EXILIM ZOOM EX-Z55
良きデザイン。撮影枚数400枚の長時間駆動。肝心の絵はもうひとつかな。実売3万円強の安さ。
・CANON IXY DIGITAL 50
絵が良い。実売が3万円を切った。ツルツルしてる。電池寿命は(よほど自信がないのか)仕様に書かれていない。薄型軽量。どれも魅力的である。総合力では、DMC-FX7かなとは思うのだが、電池寿命がなぁ。みけねこは結構これを重視しているのだ。どれを買っても後悔はしないと思うのだが、思い切るだけの決め手がなぁ。誰か背中を押してくれっ!
そんな時、登場したのがこれ”FinePix F10”ですがね。
厚型重量。デザインはのっぺりお年寄り向き。みけねこのキライなxDピクチャーカード(だって同容量のSDカードより数千円高いんですもの)。でも気になるんだよなぁ。ここらへんが↓●有効画素数630万画素の1/1.7型スーパーCCD ハニカム V HR搭載。●最高解像度2,848×2,136ピクセル。2.5インチ液晶ディスプレイ(約11.5万画素)。●36-108mm/F2.8-F5.0のフジノン(Canonだったらキャノンズームレンズなのかなぁ?)光学3倍ズームレンズ。●ISO感度80〜800(オート)/80/100/200/400/800/1,600/。●ワイド端7.5cm〜80cm・テレ端30cm〜80cmマクロ。●シャッタータイムラグ最短0.01秒・起動約1.3秒・撮影間隔最短約1.1秒。●広角側到達距離4mのAF補助光。●省電力設計により約500枚撮影可能(現時点では最強である)。
特に注目したいのは,スイッチ一つでISO1600/AWB/内蔵ストロボOFFのモードとなる「ナチュラルフォトモード」搭載。また、手ブレだけでなく被写体ブレも軽減できる「ブレ軽減プログラム」、ノイズを低減させる「ダブルノイズリダクション」も搭載。「ふーむ」みけねこは唸った。このデジカメは、みけねこの盗撮生活を一層充実させてくれるのではあるまいか?なにせ、夜の公園でドでかい一眼レフでパチリとやった後、それをリアカーに乗せて逃げるのは容易なコトじゃないですからね〜。かのリンカーンもゲティスバーグで「盗撮者の盗撮者による盗撮のためのFinePix F10」と言ったに違いない。当時、FinePix F10が発売されていたらだが。
”FinePix F401”を選んだ時も、その大きな理由のひとつは 、第三世代ハニカムによる感度の高さ=ISO1600だった。シンガポールでのナイトサファリで撮った写真が全滅だったのが悔しかったんだよなぁ──買った結果は、残念ながら、あまり常用的なレベル とは言えなかった(それでもまったく撮れないと思えば遙かにいいが)。それに、オートからマニュアルモードに替えなければならないのでが、「ウホ?いい男。シャッターチャンス!」と叫んでからISO1600のモードにするにはボタンを(確か) 多量に押さなければならなかったので、絶好の被写体はその間に500mくらい先に行っちゃうのである。(そういえば、銀塩でも富士フイルムは”NATURA”で面白いのを出しましたね。ウェブページお持ちの方は1ヶ月の貸し出しをしてくれるそうですので、どうでしょうか?)
そして、もうひとつの理由はバッテリーの持ち。そして、”FinePix F401”は売れに売れたんだよなァ・・・(その後のFUJIFILMはヒットに恵まれませんでしたが)
”FinePix F401”とその後継機種のF410以来、Fシリーズで長い間失われていた原点をようやく思い出したのが”FinePix F10”なのかも知れない。ちょいと新旧の仕様を見比べてみよう。
FinePix F10 FinePix F401 有効画素数 630万画素 210万画素 撮像素子 1/1.7型スーパーCCD ハニカムHR 原色フィルター採用 総画素数663万画素 1/2.7型 スーパーCCDハニカム 原色フィルター採用 記録メディア xD-ピクチャーカード(16MB〜1GB) スマートメディア(ID付き含む) 3.3V 2/4/8/16/32/64/128MB 記録方式 静止画 DCF準拠 圧縮:Exif Ver2.2 JPEG準拠/DPOF対応 DCF準拠(Exif Ver.2.2 JPEG準拠)DPOF対応 動画 DCF準拠(AVI形式、Motion JPEG) DCF準拠(AVI形式、Motion JPEG) 音声 WAVE形式、モノラル 最大記録画素数 2848×2136ピクセル(610万画素) 2304×1728ピクセル(400万画素) 記録画素数 2848×2136ピクセル/3024×2016ピクセル〈3:2〉/
2048×1536 ピクセル/1600×1200ピクセル/640×480ピクセル2304×1728ピクセル/1600×1200ピクセル/1280×960ピクセル/640×480ピクセル レンズ 名称 フジノン光学式3倍ズームレンズ スーパーEBC フジノン光学式3倍ズームレンズ 焦点距離 f=8.0mm〜24.0mm(35mmフィルム換算、36mm〜108mm相当) f=5.7mm〜17.1mm(35mmカメラ換算38mm〜114mm相当) 開放F値 F2.8〜F5 デジタルズーム 最大約6.2倍(光学3倍と併用して最大18.5倍) 1600×1200時 約1.4倍 1280×960時 約1.8倍 640×480時 約3.6倍
光学と併用して、最大 約10.8倍絞り F2.8〜F8(10 段) 1/3EVステップ F2.8〜F4.8/7.0〜11.6自動切換え 撮影可能範囲 標準:約60cm〜∞/マクロ:[広角]約7.5cm〜80cm、[望遠]約30cm〜80cm 標準:約60cm〜∞、 マクロ:約10cm〜約80cm(ワイド端のみ) 撮影感度 AUTO、ISO80/100/200/400/800/1600 ISO200/400相当(1メガモード時 ISO800/1600が可能) 測光方式 TTL64分割測光 マルチ/スポット/アベレージ TTL64分割測光 露出制御 プログラムAE オート/マニュアル撮影(マニュアル撮影時、露出補正可能) シーンポジション ナチュラルフォト/人物/風景/スポーツ/夜景 露出補正 −2.0EV〜+2.0EV 1/3EVステップ シャッタースピード 15秒〜1/2000秒(メカニカルシャッター併用)
※撮影モードによりシャッタースピードは異なります。1/4〜1/2000(AUTO)、メカニカルシャッター併用 連写 連写 最短約0.45秒間隔で連続3コマまで 約0.3秒間隔 4コマまで サイクル連写 最短約0.45秒間隔で、シャッターを離した直前の連続3コマまで 約0.3秒間隔でレリーズを離した直前の4コマまで記録 その他の連写 40コマ連写:最短1.3秒間隔 ※初期設定の記録画素数において フォーカス モード シングルAF/コンティニュアスAF オート(マクロ切り換えあり) AF方式 TTL コントラストAF、AF 補助光付き AFフレーム選択 センター固定AF/オートエリアAF ホワイトバランス(白バランス) シーン自動認識オート/プリセット(晴天/日陰/昼光色蛍光灯/昼白色蛍光灯/白色蛍光灯/電球/カスタム) オート(マニュアル撮影モード時、7ポジション切り換え) セルフタイマー 約10秒/約2秒 約10秒 ストロボ CCD調光によるオートストロボ
撮影可能範囲(感度AUTO 時)[広角]:約30cm〜6.5m [望遠]:約30cm〜4.0mタイプ:内蔵自動調光タイプ
モード:AUTO/赤目軽減/強制発光/発光禁止/スローシンクロ
撮影可能距離:広角:約0.4m〜約3.5m 望遠:約0.4m〜約2.0mストロボ発光モード オート/赤目軽減/強制発光/発光禁止/スローシンクロ/赤目軽減+スローシンクロ ファインダー なし 実像式光学ズームファインダー 視野率約80% 液晶モニター 2.5型TFTカラー液晶モニター 約11.5万画素(視野率約100%) 1.5型 低温ポリシリコンTFTカラー液晶 11.4万画素 動画 640×480ピクセル/320×240ピクセル、30フレーム/秒、音声付き(モノラル)
最長で標準記録時間まで連続記録可、撮影中のズームはできません。320×240ピクセル時、連続最長約120秒、10フレーム/秒、モノラル音声付き、
160×120ピクセル時、連続最長約480秒、10フレーム/秒、モノラル音声付き撮影時機能 クイックショット、アシストウィンドウ、ベストフレーミング、コマNo.メモリー 再生時機能 トリミング、画像回転、オートプレイ、マルチ再生、日付再生、ボイスメモ その他の機能 PictBridge対応、Exif Print対応、PRINT Image Matching II対応、言語設定(日/英)、ボイスメモ
世界時計(時差設定)、ファインピックスフォトモードボイスメモ:約30秒(モノラル) 入出力端子 ビデオ出力 NTSC/PAL方式(モノラル音声付き) なし デジタル入出力 USB2.0 High-Speed USB(専用ジャック) DC入力端子 専用ACパワーアダプター AC-5VW(付属)/AC-5VX(別売) 専用ACパワーアダプター AC-5VS(付属)/AC-5VH(別売) 電源 充電式バッテリーNP-120(リチウムイオンタイプ) 充電式リチウムイオンバッテリー NP-60 寸法・質量 本体外形寸法 (幅)92.0mm×(高さ)58.2mm×(奥行き)27.3mm(突起部含まず) 幅85.0mm×高さ69.4mm×奥行き27.5mm(突起部含まず) 本体質量 約155g(バッテリー、xD-ピクチャーカード含まず) 約185g(電池、スマートメディア含まず) 撮影時質量 約200g(付属バッテリー、xD-ピクチャーカード含む) 約215g(付属電池、スマートメディア含む) 電池寿命※1約500枚(CIPA規格) 液晶モニター ON時:200枚 液晶モニターOFF時:450枚 動作環境 温度0℃〜40℃ 湿度80%以下(結露しないこと) 温度0℃〜40℃ 湿度80%以下(結露しないこと) 付属品 ・充電式バッテリーNP-120(リチウムイオンタイプ)(1個) ・ACパワーアダプターAC-5VW ・USBケーブル(mini-B) ・マルチコネクターアダプター ・専用A/V ケーブル ・CD-ROM(画像ビュアーソフト等) ・ストラップ ・使用説明書 ・保証書 一式 ・16MBスマートメディア ・充電式リチウムイオンバッテリーNP-60 ・ACパワーアダプターAC-5VS ・ストラップ ・ F401専用USBケーブル ・CD-ROM ・使用説明書 ・保証書 発売日 2005年3月12日
2002年6月19日
価格(発売当初) オープン(実売5万円前後)
希望小売価格 64,800円
しかも、今ならxd−ピクチャーカード128Mプレゼント(但し、購入して会員登録後)ですって。 えっ!マジ?
突然。野良向きだと酷評したデザインが、なんとも素晴らしいものに見えてきた。あの曲線はゼロハリかガウディか?2005年3月7日(月) 買って買って買いまくれっ!
ここまで書けば、賢い読者諸氏は既にお分かりのことと思う。
FinePix F10 42,330円(税・送料込み)。とっくに注文しちゃっていたのである。この購入記を書き始めた時点で。
http://www.rakuten.co.jp/kitamura/437618/440102/613339/#773013
カメラのキタムラ(ネット店)にて。現時点でのネット最安値ではあるが、すぐ4万を切るのは目に見えている...(それどころか実店舗の方が安い気も)──が 、我慢出来なかった。早く届かないかのう。 ちなみに、キタムラの場合、ネットで購入しても5年保証がつく。
M−XD512PRW2
これには、xD-ピクチャーカードがついてない。古き良き昔は16Mくらいはオマケについてきたも のだが、せち辛い世の中ですな。128Mプレゼントも届くのには時間がかかるだろう。よし・・・
M-XD512P RW2 10,605円(税・送料込み)。
http://www.pasoq.co.jp/shopping/hard/maker/kind/2-095317009800000.html
パソQにて。最初は256Mで十分かとも思ったのだが、後で足りなくなって買い足すより、最初に大容量を買っておくべきだろう。 SDメモリカードを買うより3,000円くらい高いかとは思うのだが。このセットは、512Mのメモリと、USB2.0対応のリーダ/ライタ”MAUSB-200”のセットである。パソコンとデジカメをUSBケーブル経由で接続するよりも手軽ですし...その気になれば、USBメモリとしての使用も可能である。まあ、そのシーンはまずなさそうですけど。
(3月6日到着す。スケルトンでデザインがおしゃれ。USB2.0は転送が早いですね)
NP-120
予備バッテリーを購入するのは常識なのだ。でも、持ちのいいこのカメラに関してだけは必要ないのかもしれませんけど。
NP-120 2,719円(税込2,079円+送料640円)。
http://www.rakuten.co.jp/times/372433/460447/
デジカメのタイムズにて。最初はROWAの互換バッテリーでも買おうと思ったのだが、純正(定価6,300円)なのに奇跡的に安かったので。 使い方としては、付属のバッテリーと交代で完全に使い切りながらとするつもり。
(3月7日到着す。ぶ厚さに驚く。実は”FinePix F10”に付属のバッテリーは1950mAhで3.6Vなのに対し、こちらは1800mAhの3.7V。型番は同じなのだが。多少持続時間は短くなるが、問題なく使用出来る)てなワケで、下二つはもう届いてるんですけど。あ〜。早く来ないかなぁ。肝心のブツが来なくちゃ話にならない。
2005年3月10日(木) さらば。FinePix F401。そして初めまして。
ある晴れた昼下がりのことだった。そこは、市場へと続く道。荷馬車がごとごとと、”FinePix F401”を乗せて行ってしまったのである。青い空をそよぐ風に、ツバメが飛び交っていた...
本当は手元に残しておきたかったが、方向性が同じコンパクトデジカメが二台あっても仕方ない。例によってハードオフに高値で売ってやろうと目論んでいた。
「フフフ。これ売りたいのですが」
「おおっ!”FinePix F401”ではありませんか。完動美品で付属品も欠品もなし。箱も綺麗ですなぁ」
「買った店の店員さんの指紋も・・・ほれ。箱のここについたままです。しかも、予備バッテリーと32Mと64Mと128Mのスマメもつけましょうぞ。フフフ」
「○○○円でいかがです?」その○○○円については、自信があったりなかったり。128Mのスマメ一枚さえ6千円弱で平気で普通に売られていると思うと強気になるし、夜叉の如きハードオフの厳しい査定を思うと急に弱 気になったり。
結局、職場の同僚が1万2千円で買ってくれることになった。みけねこが大モウケをしてホクホクすべきか、大損して地団駄を踏むべきだったかは不明だが、知っている人に使ってもらった方が嬉しい。今まで良き写真をありがとう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・
哀れな仔牛・・・じゃなかった。”FinePix F401”の末路を心から心配しながら我が家に帰ると...きっ来ていた!”FinePix F10”が!
みけねこは、スナミ先生のように叫んだ。「マタンキー!」箱は、薄くて安っぽい紙箱である。中はスカスカでこの機種用に作成されたようには見えない。9,800円くらいのデジカメの箱にピッタリなのだが・・・。”FinePix F401”の箱は重厚で美しかったなぁ...マニュアルは,見慣れた(いかにもカメラ用らしい)横長のやつじゃなくて,パソコンパーツによくあるような普通の縦長マニュアル。紙質もかなりのレベルダウンだ。コストダウンの影響でしょうね。
”FinePix F10”を取り出す。一見大きいように見えるが縦が短く横長になっただけで,”FinePix F401”と変わらないのだ。
見た感じ、ウナギのようにツルツルして、あっという間に地面に落としちゃうかと想像していたが、そうでもなく,モコっとエッチな感じでふくらんだ曲線のおかげでホールド感はよろしい。
バッテリーとカードを入れる蓋は,工業製品としての完成度が”FinePix F401”にも及ばない。あれは、蓋をスライドさせただけでバネで開いてくれたし、バッテリーを固定する爪もついていたんですけど・・・これまた(カメラとしての機能に影響ないとは云え)コストダウン ですかねぇ。2005年3月11日(金) FinePix F401 vs FinePix F10
さて。さっそく今は亡き”FinePix F401”と”FinePix F10”の画像と比べてみよう。趣旨としては、素人が楽しく撮れるカメラであるべしということを重視した比較である。”FinePix F401”が1M(1280×960)で”FinePix F10”が2M(1600×1200)だというのは、1Mで比べようと思っていた(売り払う前の日に比較用に撮っておいたのだ)ら”FinePix F10”は0.3Mの次が2Mしかなかったことによる。みけねこは撮影枚数を重視するため、今後、基本的に2Mで撮るつもり。
1.一枚目は、夕刻にAUTOで撮った写真をそのまま加工せず380×285にリサイズしたものである。リサイズは、AdobePhotoshop Elements2.0にてJPEG標準でリサイズしており、高画質とはほど遠い(普段はもうちょっとは画像補整をかけますぞ)。サーバー容量がもったいないためオリジナルサイズで載せていないのはご容赦願いたい。また、みけねこのプルプル震える手で(いつものように適当に)撮っている。
時間的にも明るさの条件は決して良くなかったのだが、”FinePix F401”は十分健闘している。”FinePix F10”のAUTOはISO80となったが、日が違うとはいえ、ここまで色が違うものか。2.二枚目は、夜間に一枚目と同様の条件で撮った。肉眼で見て、もうちょっとはマシとは云え、ほぼ真っ暗な状態である(ここらへんは田舎ですし、みんな外に電気が漏れるのはモッタイナイと言って雨戸を閉めちゃうのだ)。”FinePix F401”はAUTOでISOは200であり、画面はみけねこの人生のように真っ暗。”FinePix F10”は自動的にISO800(AUTOでは800まで)までになった。まずまず見られるのではないだろうか。
3.三枚目は、二枚目の直後にISO1600に変更して撮った。”FinePix F401”はMANUALで単純にISOのみを変更。”FinePix F10”はボタン一発のナチュラルフォトモードで撮った。”FinePix F401”のノイズの乗りに比べて”FinePix F10”のノイズはさすがに少ない(ないわけじゃありませんが)。それにしても、二枚目三枚目とも、ピンクっぽい”FinePix F401”と緑っぽい”FinePix F10”の差が面白い。
4.四枚目は、夜のクンクンの動きのある画像。ちょうど、みけねこに襲いかかろうとしているところだ。”FinePix F401”はAUTOでは残像が激しすぎるので、やむなくMANUALにしてISO800とした。ISO1600ではより画面が明るくなる反面、ザラザラ感も強くなるため、動いている夜のクンクンを撮るのはこれでもベストである。”FinePix F10”では、AUTOにしたところ殆ど大部分の写真がISO800となった。どうやら、”FinePix F10”は室内ではISOをすぐに800まで上げたがる癖がある模様。 但し、本日のクンクンの動きが鈍っているので、正確な比較にはならず。これだけ撮れれば、通常はわざわざ(ノイズの多い)ISO1600のナチュラルフォトモードにする必要もあるまい。
FinePix F401 FinePix F10 17:00 1Mモード AUTO(ISO200)
17:00 2Mモード AUTO(ISO80)
19:00 1Mモード AUTO(ISO200)
21:00 2Mモード AUTO(ISO800)
19:00 1Mモード MANUAL(ISO1600)
21:00 2Mモード Nモード(ISO1600)
21:00 1Mモード MANUAL(ISO800)
21:30 2Mモード AUTO(ISO800)
2005年3月13日(日) ケースを探せっ!
理想のデジカメケースを求めてカメラのキタムラへ。ケースがないデジカメなんて、パンツをはかないのと同じくらい恥ずかしいことですからな。前の”FinePix F401”のは理想的なものであったが、”FinePix F10”は少々幅があるせいで、予備バッテリーと予備メディアを入れるスペースがなくなってしまったのだ。バッテリーが分厚いってこともありますけど。残念ながら理想のケースは見つからなかったが、代わりに見てはいけないものを見てしまった。知ってはならないことを知ってしまったのだ。嗚呼。「39,800円!」目がつぶれる〜
おそらく、みけねこのカンであるが...チョイとこんな風にすればさらにネ。
「曲線がええ感じの写真機じゃの〜。野良に行くときにピッタリじゃ。もっと負けてくれろや」
「おんや?ズーズーしいお客だ。じゃニッキュッパにすんべぇ」
「なんかつけてクンロ」
「んじゃ、1GのxDピクチャーカードもつけんべ。お客さんのガメツサにゃ負けた」
──となったに違いない。世の中には知らない方が幸せなこともある。その後、新製品が安いケーズ電気へ(名前からしてケースが複数あるだろうと思って)出かけたが、なし!お〜の〜れ〜
シツコイみけねこは、ヤマダ電気へ。
そして見つけたのが、ピクスギア ツインパック マイクロ(SPG-TPMC-DG)てシロモノ。やや大きくてピッタリとまではいかないが...小物収納力も十分だし、何より税込980円(定価1,890円)という値段がみけねこの琴線を捉えた。
17:00 2Mモード AUTO(ISO80) F-クローム
23:00 2Mモード AUTO(ISO800) 夜景モード
(前回の続き)
5.四枚目までで終わらせるつもりであったが、もののついでである。もう二枚ばかり”FinePix F10”で(参考までに)撮ってみた。
左側は、前回の一枚目右側をF-スタンダードで撮った直後にF-クロームで撮影したものである。F-クロームは、色やコントラストが強調されるモードなのだが、場合によっては面白い絵が撮れそうだ。こういうのは、キライじゃないんです。
右側は、前回の二枚目右と三枚目右側の二時間後(草木も眠らない子の初刻=23時)、夜景モードとし、さらに長時間露光(シャッタースピードを最大の15秒)として、固定(窓枠の雑誌の上)して撮ってみた。 シャッタースピードが長すぎて全然夜景には見えませんが、いかがでしょうか?そろそろ真面目にインプレッションといきましょうか。
良い点
・起動・AF・シャッターラグは早く快適。二段式沈胴レンズは驚くほどに突き出るものの、展開と収納はドッキリするほど早い。
・AUTOモードは,ISO80〜800まで自動的に変更してくれて使い勝手が良い。ナチュラルフォトモードへの移行もスムーズ。
・思いがけずホールドしやすい。
・2.5型液晶は陽光でも見やすく、必要ならばボタン一つで明るく出来る。
・二回に一回フラッシュを使うCIPA規格で500枚持つ省電力カメラだが、このカメラの(フラッシュはあまり必要ない)性格上、さらに持ちそうだ。
気になる点・個人の好みもあるが、カメラの質感があまり感じられない。
・マクロのAFが遅い。
・メニュー体系の見直しを行ったそうだが、逆に操作性が悪くなっているように感じる。
・AF補助光が緑色で強烈(停止は可能)。
・マルチコネクターアダプターがおしゃれでない。
・割高なxD-ピクチャーカードの採用。
”FinePix F10”は、概して写真を撮るのに失敗のないカメラだ。陽光の下ではF-クロームモードにするまでもなくキッチリと鮮やかに撮れるし,暗い場所や動く被写体についてもかなり頑張る。動きはきびきびとして、バッテリーの持ちもいい。
こだわりのある人は一眼レフの方に向かうだろうが、”FinePix F10”は万人のためのコンパクトデジカメであるべきものだ。しかし、如何にも惜しいのがその地味なデザイン。おしゃれな女性は見向きもしないだろうし...”FinePix F401”のようなメガヒットは期待出来ないだろう。とはいえ、我が”FinePix F10”に一片の悔いなし!!ドコーン
ちょうどこんな感じかな?→2005年3月19日(土) 公園とFinePix F10とカモネギ
これが、最後の買い物だろうか?
ケンコー液晶プロテクター2.5インチ用 849円(税込、送料80円込)。
http://www.rakuten.co.jp/camera-f/139938/366588/
サイズは、51.5×39mmで、二枚入り。”FinePix F10”の液晶よりもわずかに大きいところがバッチリ。特に「プロ仕様」と書いてあるところが、みけねこにピッタリではありませんか?そのまま切らずに貼るのだが、貼っている 最中に埃がフワフワ飛んできて中に入っちゃった。気泡は大丈夫だったんですけど。
2.5インチの液晶は大きく、カメラケースから出し入れした時などに傷つく可能性がありますからね。 みけねこの爪はウォーズマン並みに尖っていますからなァ。残虐ファイト用に伸ばしているのだ。それにしても思うんですけど、液晶サイズってコンパクトデジカメだったら2インチくらいでいいんじゃないかなぁ。 液晶が背面の大部分を占めてしまうため、手に持つときにどこに指を置いたものか一瞬悩んじゃうし、ボタンもちっこくなっちゃうんだよね。当然、光学ファインダーがない理由は背面を見た瞬間に納得 である。午後3時過ぎ頃、クンクンを連れて近場の公園に出かけた。近場と云っても車で15分くらいのところ。
池にはカモたちがいっぱい。人間は少なかった。杉の木が黄色っぽいところを見ると、ご近所の人々はここの杉花粉にやられちゃったに違いない。
彼女は我が家から貴重なハクサイを持ってきたのだが...カモの連中、一応何を蒔いているのかとゆるゆる見物に集まってはきたはいいが、ハクサイなんか見向きもしない。 そして、向こうでオジサンがパンを蒔きだしたら、ロケットのようなスピードでオジサンの方に行ってしまった。ここらへんのカモは洋食系なのだ。
標準(F-スタンダード)
風景モード
F-クローム
上はすべてAUTOで撮った。ISOは自動で80となっている。標準のF-スタンダードに比べ、風景モードはくっきり感が強まっている。F-クロームはさらにくっきり感が増し、彩度もかなり上がった。それにしても、未だにバッテリー マークが減った様子がない。これでもほぼ毎日(少しは)使ってはいるのですが。
(最初からそうなるだろうと承知していることですが...”FinePix F10”。いよいよ38,000円を切ってきましたな。)
2005年3月24日(木) xD-ピクチャーカードのプレゼント
来た!FUJIFILMから封書でやって来た。もれなく当たるxD-ピクチャーカード128Mが。申し込んでからちょうど2週間目である。
グフフ...さて、デジカメケースに入れて、予備として持ち歩こう・・・と思ったのだが、付属のキャリングケースって、写真で見てのとおり6枚収納のドでかいやつ。ちょっと大きいなぁ。512Mのが あるし、とりあえず仕舞っておいて旅行に行く時用とでもしますか。もうひとつのキャンペーン<<東京ディズニーランドで写真を撮ろう!キャンペーン>>は外れたかと思ったら、6月上旬に抽選ですって。ウーム。考えてみれば、こちらは抽選で500組。つまり、”FinePix F10”が売れに売れて、申し込む人が多いほどに当選確率がグーンと下がるってコトだ...こりゃ大変じゃ。
”FinePix F10”なんて、買うモンじゃありませんぞ。みけねこなんて後悔しちゃって後悔しちゃって。
やっぱ、足ブレ機能搭載のアユのFX7とか、ツルツルとスベールIXY600あたりが宜しいんじゃありません?ねっ。皆さん?2005年5月1日(日) FinePix F10を設定せよ!
”FinePix F10”を使い出して早1ヶ月を過ぎた。
だんだんと、撮り方のパターンが定まってきた。人によって写真を撮る目的が違うので、撮り方(と設定)についても千差万別なのはもちろんでしょうが、これはほんの一例として、 参考となればと紹介してみましょう。
みけねこの場合、クンクン撮りがその目的。室内で高速でハイハイしている写真や、公園に行ってクンクンがニッタリしている写真が中心。撮りたいと思った瞬間に”FinePix F10”を取り出してパチリ。その間、ゼロコンマ○秒。一々、露出がどうこうとか、絞りがキュッとか、ホワイトバランスがフナフナとかやっているヒマはないのじゃ。一瞬の勝負である。
基本的な設定は、次のとおりとした。
・ストロボ・・・「発行禁止」。クンクンのオメメにビックリだし、肌がてかったりする。
・AF・・・標準の「センター固定」。「コンティニアス」もしばらく試してみたのだが、ピントを合わせ続けるジーコジーコ音がジーコジャパンのように気になる。
・AF補助光・・・「OFF」。これがなくても、それほどはピントが合わないということもないようだ。緑の光をクンクンが気にして自然な表情が撮れないのだ。
モード
項目
備考1
備考2
AUTO(オートモード) 発光禁止(ストロボ) ISO80〜800まで自動増感 [屋外・室内全般]
暗めの状態では、感度は上がりがちとなるが、ストロボを使わない利点は大きい。
(ちなみに、ストロボを使用するとストロボ光を遠方に届かせるためISOが800超になる場合もあるようだ)F(フォトモード)
FinePixカラーF-スタンダード 標準のコントラスト・色合。通常はこのままで。 F-クローム 風景や花を派手にしたい場合。時々使う。 F-B&W モノクロ。使い道は限られそう。 M(マニュアルモード) スローシンクロ(ストロボ) シャッタースピードを遅くする [夜・室内]
ストロボを使用したい場合。AUTOのストロボ有よりも明るく光が遠くへ届く。SPが遅 いため手ぶれの危険性があるが、F10の感度の高さである程度は助けられるだろう。
(シーンによっては、AUTOのストロボ有と併用するも可)SP(シーンポジションモード) ナチュラルフォト ISO80〜1600まで自動増感 [夕・夜・室内]
AUTOのストロボ発行禁止と同等(ISOは800→1600まで増感)
但し、F10は積極的に感度を上げるために1600になってしまう場合が多いことから、動き回る被写体ではなくて、ある程度の明るさがあるならば、AUTOの発行禁止で良い。その他 (人物) 肌の色艶が良くなる。F10は元々が肌色がいいので、みけねこはイラナイと思っているが、彼女のヌードをより美しく撮りたい趣味の貴兄に。 (風景) 昼間の遠景をよりクッキリと。ストロボは使用不可となっている。
それほど多大な変化はないので、みけねこはF-クロームの方を使う。(スポーツ) シャッタースピード優先 動きがある被写体。子供の運動会とかにいいかなぁ? (夜景) スローシャッター優先 [夜]
固定(三脚等)にて。
露光は標準で3秒だが、”長時間露光”を「設定」からONにすることによって15秒まで可能となる。長くしすぎると、夜が昼間のようになってしまうけど。コンパクトデジカメというものは、操作は極力簡単に。なにより手早くシャッターチャンスを重視すべきだと思う。上の表では、次の三つのシーン(表の青いトコ)での設定を、モードレバーをクルクル回すだけで瞬時に変更することが出来る。
上 基本はこれ。何でも撮っちゃえ。 中 ストロボを焚きたくてムズムズした時。
AUTOで「ストロボ発行禁止」の状態からストロボボタンを3回押して(但し、AUTOのスローシンクロ の設定はないので注意)もいいですが、モードレバーをカシッとやる手軽さが便利。下 かなり暗いシーンでストロボを焚きたくない場合。やはり、モードレバーをカシッだけ。 これ以外に使う派生パターンとしては、”F-クローム”と”夜景”があるのだが、もちろんボタンをいくつも押さなければならない。
山歩きが趣味の人は、SPで”風景”に合わせるかも知れないし、さまざまな方法があると思う。理想の設定というものは、あるのだろうか?2005年6月11日(日) ファームアップ
薄型”FinePix Z1”は登場したが、最近めっきりF10の更新ネタがなくなってしまった。Z1の薄さはうらやましいので、あんまり考えないことにしているのだ。
そうそう。”FinePix F10”に関して、今まで書かなかったのだが、実はいささかの不満があった。
・液晶モニタの英語表示(みけねこはご存じのようにネイティブですからね)で使っているのだが、スペルの綴りに間違いがあるんだよな〜。
・カメラ電源ONのままPCにUSBで繋いで、PCを起動しようとすると、何故かPCが起動しないんだ。なんたるこっちゃ!
・うちのファクシミリ複合機だと、うまく印刷出来ないんだよ。こりゃぶっこわれとる!毎日そのことばかり考えていたみけねこ。しかし、ファームウェアバージョンアップ(VER.1.02)が。
■ ファームウェア修正内容 (VER.1.02) H17.6.10 このバージョンへの更新により、次のように改善されます。 1) 液晶モニターの画面表示の言語に英語を選択されている場合、表示の一部にある綴りの誤りが修正されます。 2) カメラの電源をONにしたままパソコンにUSBケーブルで接続し、パソコンを起動しようとした時、一部のパソコンが起動しない場合があることを回避します。
なお、パソコンの起動後にカメラの電源をONにした場合(使用説明書でご案内している使用法)ではファームウェアの更新を行なわなくても正常に動作します。3) PictBridge(ピクトブリッジ)接続プリント(カメラをUSBケーブルでPictBridge対応プリンターに直接接続してプリントする場合)において、一部のファクシミリ複合機で印刷ができない場合があることを回避します。 Finepix F10用ファームウェア VER.1.02およびそれ以降は、上記の対応がされています。 おお。なんたる不可思議なる偶然よ。
みけねこの”FinePix F10”は、出たばかりの時に買っただけのことはあって、ファームウェアがVER.1.00だったが、その後VER.1.01に上がっている(内容は上表の1の部分)と聞いて、ちょっぴり悔しかったのだった。
とりあえず、サクサクとバージョンアップをしてみた(面倒なのでxDのフォーマットは省略したが大丈夫だった)が、もちろん違いはまったく分からなかった。そういうものなのである。2005年10月3日(月) ”FinePix F11”参上!
かくして、平和な”FinePix F10”ライフを楽しんでいたみけねこ。しかし、高感度の感動も薄れ(慣れちゃうものですな〜)、最初の頃ほどにはF10を取り出すシーンは減っていた。筐体の大きさが”F401”くらいだったら、いつも持ち運ぶのにな〜と時々思うくらいであった。そんなある日...
えっえ〜!!!
2005年9月29日(木) ”FinePix F11”発表! 10月下旬発売
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj1413.html
FinePix F10
FinePix F11
・液晶画面が、11.5万画素から15.3万画素へアップし、より見やすく。
・新AEアルゴリズムにより、最適な感度をよりインテリジェントに判別。
・測光が64分割から256分割へとなり、暗いシーンでのピント合わせの性能(AFスピード)が向上。
・マクロが、最短撮影距離7.5cmから5cmへ。合焦スピードもアップ。
・メニューデザインの見直し。
ぐがが。外観までもがドカンと変わって、まるで別のデジカメのよう・・・・マイナーチェンジとなるが、あくまで使い勝手の向上であり、特に画素数が変わらないところが好感が持てる。一般には画素数の多さがデジカメの「売り」になるのだが、正直、これ以上増えても仕方がないのだ。
感度がついつい上がりがちなF10の欠点も2番目の項目で解消されてる。これならもしかして...と、FujiFilmにファームアップや有償アップグレードの予定をさっそく聞いた人がいるが、その予定はないとのことらしい。残念だが、やっぱり前機種との差別化は図らなくちゃならないでしょうしね。
”FinePix F10”は、「何の。若造に負けるかよ。まだまだわしゃ・・・ゲホッゲホッ」というように、自信なさげに鈍く光った。2006年3月19日(日) ドンドン参上!で、F10故障す
フラッシュあり+なしの「高感度2枚撮り」機能はともかく、光学3.4倍ズーム。なかんづく、4種類ものゲームまで出来ちゃうのにちょっぴりグッとしかかったが、CCDが1/2.5インチと小さいため、画質は”FinePix F10”には及ぶまいと安心す。よく仕様を見ると、バッテリーの容量も小さくて撮影枚数も少ないし、ダメダメ。安心安心ムフフ のフ・・・と安心しきっていたところがである。
この発表には、みけねこも大ショックを受けた。まさかまさかのISO3200である。富士フィルムめ。純情な人の心を弄びやがって許せねェ・・・
”FinePix F10”を下取りに”FinePix F30”を買わざるを得ないのだろうか?ぬー。問題は、バッテリーが従来の”NP-120”から聞いたことない(たぶん 初採用の)”NP-95”に変更されたってこと。だって、”FinePix F10”用にようやく買った予備の”NP-120”が使えないんじゃ、あまりに悔しいというものですし。ウーンウーン。──と、毎日悩ましい日々を送っていた今日この頃。
久しぶりに、バッテリーがカラッポになったので、予備と交換したところ・・・あれっ。日付がクリアーされちゃった。ついでに設定も全部クリアーされてしまっている。いろいろ試したところ、0.1秒以内に交換すれば大丈夫だが、3秒ほどかけて交換すると、初期化されちゃうことが分かった。ぶっ壊れた!
まだ1年なので、消耗というよりも、蓄電コンデンサ部分の不良と思われる。保証書を見ると、”FinePix F10”を買ったのって去年の3月9日・・・一年過ぎてるジャン。富士フィルムタイマーなんて聞いたことないのに。しかし幸いにして、買った店は5年保証のカメラのキタムラだった(但し、キタムラの5年保証は、一回こっきりなので注意)。助かった。
というワケで、ただ今、”FinePix F10”は修理中なのである。2006年3月29日(水) F10の復活!
ようやく修理があがったというので、さっそく”FinePix F10”をカメラのキタムラから引き取ってきた。
修理内容は、『バックアップコンデンサーを交換いたしました。』とまったくの予想どおり。
予想どおりじゃなかったのは、購入後1年超だったのに富士フィルムで無料修理にしてくれたので、キタムラの一回こっきりの保証は使わなくて済んだってコト。富士フィルムユーザを宿敵と一方的に憎むCANONユーザでさえ、富士フィルムのサポートの悪口だけは言わないのは知っていたのだが、さすがですね〜。先日の隠し事好きなエプソンプリンタのサポートの印象とは大違いである。さて・・・ここで、この購入記を読んでくださっている方のためにも、いささか興味深いであろうこの質問をキタムラの店員さんに投げかけてみた。
「あー。もし、この美しき”FinePix F10”を下取りにするとしたら、いくらになりますかな?箱や付属品など美しきものは全てありますゾヨ。ゲッヒッヒ!」
みけねこの考えでは、まだ購入して(ついでに発売開始されて)1年と1ヶ月弱。下取りですし1万5千円・・・いや、もしかしたら1万7千円・・・とお砂糖のようにあま〜い期待を抱いていた。「ほう。『買い換えで』でございますね?」店員さんはそう確認すると、みけねこを力づけるような笑みを浮かべて、パソコンに何かを打ち込みだした。
──キタムラでは、壊れた20年落ちのデジカメでも3千円で下取りをする。そうだ!もし、2万円だなんて言ったらどうしましょう?”FinePix F30”を待たずに今日この場でデジイチでも買っちゃおうかな?しばらくして、店員さんは顔を上げてニッコリと微笑んだ。「1万円くらいでしょうか」
「ありがとうございました」みけねこは、丁寧にそう答えると、キタムラを後にした。”FinePix F10”は、壊れるまで使うか、それともハードオフに叩き売ることにしよう──と密やかな決意をして。
この後も・・・もちろん続きます。本文は,メインページ「パルパルのお気に入り」の不定期日記に連載したものを随時移しています。
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