VOLTY VIVID(スズキ ボルティー)購入記

VOLTY

 

2004年6月12日(土) 三年目のサンタ号

─赤男爵は,夕陽に真っ赤に燃えていた─

 みけねこの愛車サンタ号こと『ELIMINATOR250V』の3年目の12ヶ月点検にレッドバロンへ持って行った。
 ちょうど自賠責も満期になったので,そちらも2年更新することにした。2年契約で13,410円。3年契約も考えたのだが110円しかお得にならないので,とりあえず2年でいーや。
 厳寒の冬も,嵐の日も雹の日も,さらには晴天の日まで通勤でコキ使っているサンタ号だが,そろそろあちこちにガタが出てきた。チェーンは,もう輪ゴムみたいに伸びちゃって,これとFRスプロケットの交換費用が27,400円(うち,工賃は9,400円)。フロントフォークにもガタが出てきていて,ステアリングシステムの修理費用が19,700円。
 これを近々やらなくちゃならないって言われちゃった。フナフナ。
 赤男爵は貴族の店なので,お金もゴッソリかかっちゃうんです。お〜の〜れ〜

 『ELIMINATOR250V』は,マグナキラーと呼ばれただけあって,爆速の加速力を持っており(2速でスィーと80キロ行っちゃう)長く乗りたいんですけど・・・上の二点は,そのうち泣く泣く対応するとしても,これからも,ずいぶんお金がかかりそうな予感がする。
 そうそう。次に買うバイク(予定:2年後か3年後か4年後〜)は,クソ安いスズキの『VOLTY』にしようかと思っていたのだが,いつの間にかラインナップから外れていた。普通の昔ながらのクォーターが本当になくなってしまったのだなぁ。

エリミネーター250V
エリミネーター250Vこと,サンタ号

2004年6月15日(火) 迷い

 今朝。サンタ号を始動しようとしたら,『ガリガリガリッ』──久しぶりだ。サンタ号悩みの種のスタータークラッチ?かなぁ。これ, レッドバロンに何度も見てもらって,ついこの間は,交換までした(高かった!)のに(結局,これまでン万円かけているゾ)。赤男爵は直った!と主張しておるのじゃが... なんなのかな。

 みけねこは,つらつら考えていた。深紅の男爵レッドバロンの二階倉庫で見かけたこれを。いや,確かにサンタ号に比べれば遙かに鈍足。でも,これ。かわいんだなぁ。345,450円 か・・・安いし。

 ──そうそう...ボルティーの隣には,”ST250”もあった。2003年12月12日にSUZUKIから発売されたばかり。後から思えば,VOLTYの後継だったのですね。空冷4サイクル単気筒SOHC2バルブエンジンは,なぜか4バルブのVOLTYよりも性能がややアップ。値段もVOLTYより安いし性能はいいし現行機種の安心感はあるし。でも,その時,なぜか魅力を感じなかったのだ。ついでに,ボルティーと同じエンジンの”グラストラッカー”と”グラストラッカービッグボーイ”もあったが,タンク容量でもう候補から外れた。コストパフォーマンスに優れ,いくら燃費が良くても,タンク容量がたったの6Lでは,しょっちゅう給油することになっちゃう──
 ──エストレアも非常によろしいのだが,483,000円という値段がおよろしくない。またまたKAWASAKIというのも芸がないですし──

 嗚呼無情。みけねこは,ジャン・バルジャンのようにため息をついた。

VOLTY VIVID
『VOLTY VIVID』 これ,どうですかね〜

2004念6月16日(水) 戦い

 この日なぜか,みけねこは仕事を早々に終えると,深紅の男爵・レッドバロンへ向かったのであった。 

VOLTY SPECIFICATIONS
型  式 BA-NJ47A
全長×全幅×全高 2,005mm×770mm×1,075mm
軸間距離/最低地上高 1,325mm / 160mm
シート高/乾燥重量 750mm / 125kg
定地燃費 54.5km/L(60km/h)
最小回転半径 2.4m
エンジン型式/弁方式 J424・空冷・4サイクル・単気筒 /
SOHC・4バルブ
総排気量 249cm3
内径×行程/圧縮比 72.0mm×61.2mm / 9.0
最高出力 15kW〔20PS〕/ 7,500rpm
最大トルク 21N・m〔2.1kg・m〕/ 6,000rpm
キャブレター形式 BSR32
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式
潤滑方式/潤滑油容量 ウェットサンプ式 / 1.7L
燃料タンク容量 12L
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 2.636
2速 1.687
3速 1.200
4速 0.952
5速 0.818
減速比(1次/2次) 3.238/2.733
フレーム形式 ダイヤモンド
キャスター/トレール 28°25′/ 107mm
ブレーキ形式(前/後) 油圧式ディスク/リーディングトレーリング
タイヤサイズ(前/後) 3.00-18 47S / 120/80-17M/C 61S
舵取り角左右  40°
乗車定員1 2名

 みけねこは言った。「このサンタ号を下取りにして,『VOLTY VIVID』を見積もっていただけますかな」
 「ほう...お目が高い。この『
VOLTY VIVID』は,レッドバロン限定販売500台のまさに貴族に相応しいバイクですぞ」 と男爵。
 「『
VOLTY VIVID』は不人気車と聞きますな 。猫すら寄ってこないとか」と,みけねこはけん制。
 「とんでもない。大人気でして飛ぶように売れております(ウソばっかり)・・・ところで,いかほどをご希望ですかな?」
 「安ければ安いほどよろしい」(本当は,下取り入れて20万切ればいいなァと思っていたのだ)

 ボルティー ボルティー
  ボルティー メーカー希望小売価格 ¥375,900(本体価格¥358,000、消費税¥17,900)



 待っている間,みけねこは,展示してあった(売れないらしく,なぜか二台も展示してあったのだ)ボルティヴィヴィッドをヴィヴィッとよく見た。ウーム。まるで自転車のようじゃのう。エリミネーター250Vと比べちゃうと。

 『VOLTY VIVID』は,2004年3月8日。スズキの空冷4ストロークSOHC単気筒250cc4バルブエンジン(かなり伝統のエンジンだ)を搭載するVOLTYをベースに,「スーパートラップ社製マフラー(フルエキゾーストタイプ)」「クラシックミラー」「クラシックタイプメッキホーン」「カスタムシート」の4カ所をカスタマイズしたレッドバロン謹製バイク。
 そこまではまあいいのだが,本家スズキのVOLTY自体が,2月で生産終了の憂き目となってしまっているのである。最近は,こういうタイプのバイクは,まるっきり人気ないのだ...ナイトホーク,クラブマン・・・こういった名車が次々と無くなっている。

 ──まったく,自転車みたいだと,みけねこは思った。
 これで車道を走っていたら,「チャリンコは歩道を走れ!」と言われちゃいそう。いや,逆に堂々と歩道を走れていいかも知れませんけどね。
 ネット上では,「遅い」「加速がない」「100キロ出したら壊れそうになる」「アルトとバトルして負けた」「TODAYに軽くおいてかれた」「ラッタッタに抜かれた」・・・そういう言葉が並んでいる。

 でもさ。何か好きなんだよ。これ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

↓クリックすると,大きくなりますゾ。

VOLTY VIVID

 「みけねこさーん!」男爵のお呼びだ。

 みけねこは,ピュ〜と1階に降りた。

 「下取りにはちょうどいい時期ですな。三年目というのは。これからエリミネーターもいろいろ費用がかかってきますから。さすがですな」
 心にもないお世辞を言った男爵は,見積書を書き始めた。

 「自賠責はこのまま切り替えますかな?」「ハイ」「手数料3,000円です」「盗難保険はかけますか?」「いりません(こんな自転車,誰が盗むか)」「オイルリザーブは?」・・・
 そして,金額が出た。
398,900円!くそ〜。一銭も負けとらんわい。男爵曰く。この『VOLTY VIVID』は定価販売(既に,値引きしている)を指示されており,安くすると公爵に怒られちゃうんですって。ケチ。

 次は,肝心の下取り査定である。

 「チェーンとステアリングがもうダメですね。タンクがガソリン焼けしています。売るためには交換しなければならないのですが5万くらいかかりますから,計,13万くらいですな」
 (ヒー!これじゃ,マイナス下取りで金を取られちゃう。みけねこは青ざめた)
 「しかし,タンクはレッドバロンでなんとかするとして・・・うちはエリミネーターは在庫がないんです。出来るだけ勉強して・・・下取り額20万。ギリギリです」
 差し引き,
198,900円!予定の額をクリアーした。しかし,みけねこはシブーイ顔をした。
 「ウヌヌヌヌ!
 男爵は心配そうにみけねこの顔をのぞき込んだ。「どうですか?」
 「キリキリキリキリ!」みけねこは悲しげに歯ぎしりした。
 「厳しい。しかし,端数はなんとかしましょう。
190,000円でどうですか?」
 「ジダバダジダバダ!」みけねこは胸をかきむしりながら世を儚むように地団駄を踏んだ。

 しかし,これ以上は無駄な抵抗であった。結局,家に帰って彼女と相談することとなった。

 −我が家にて−

 「ダメだ。全然駄目だァ〜。クソ高くて」
 「アラ。安いじゃない」
 「やっぱり?」

 相談の結果,彼女に名案があるというので,いっしょに赤男爵に向かうこととなった。

 −深紅の男爵にて−

 二階の展示コーナーで『VOLTY VIVID』を見た彼女のファーストインプレッションは,「安っぽいカマキリみたい」とのことであった。 なんたること!彼女がさんざんVOLTYの悪口を言っていると,目ざとくボクたちを見つけた男爵が,カモがネギしょってきたワイと,手もみしながら,二階へ上がってきた。
 「いらっしゃいませ。いかがですかな?」

1800円のネット

 「まあ」彼女が言った。「もっとお安くならないのかしら?」
 「なんともギリギリでございまして。奥様」
 「あら」彼女が言った。「荷台に荷物を乗せるのはどうするのかしら」
 「そういう場合は,下々はネットを使います。奥様」
 「んま」と彼女。「庶民って面白いわね。そうそう。ネットでもサービスになりませんこと?」

 結局,ネットもサービスしてもらうことで手打ちとなった。
 そして,みけねこは,ネットの中でも一番高いのを選んだのであった。定価1,800円ですって。

 そして契約書を書く段になって大変なことが判明した。
 見積もりの計算が2万ばかり間違っていたのである。つ・ま・り。
190,000円170,000円になったワケ。ウッシッシ!

 しかし,自賠責の切り替えのために,サンタ号は明日の夕方,赤男爵に渡すこととなった...ええっ?

2004年6月17日(木) サンタ号との別れ

 次の日。
 サンタ号のVツインエンジンは,いつものように震えながら空気を切り裂いた。この通い慣れた道...この三年間に,サンタ号に匹敵する車は皆無だった。
 暮れゆく日の中,赤男爵のある土手の下にサンタ号を駐める。記念に写真を撮っておかなければ。

 さらば。いいバイクだった。赤男爵で整備して次はみけねこよりいい乗り手がサンタ号にまたがるのだろう...みけねこはサンタ号との別れを惜しんだ。

 −深紅の男爵にて−

 赤男爵で,書類上の手続きを終え,支払いを済ます。納車は土曜日の2時過ぎとなった。
 VOLTYを見ていこうかと一瞬思ったが,今日はやめておこう...
 最後に,サンタ号のハンドルをなでて,じゃあ──みけねこは振り返った。サンタ号のシルエットはみけねこの目にずっと焼き付いていた。

2004年6月19日(土) コードネームはボル吉号

 乗馬用語に,”VOLT(巻き乗り)”という言葉がり,自分の思うように乗りこなせるという意を込めて,”VOLTY”と名付けられた。
 1994年11月。SUZUKIから発売されたVOLTYは,TypeIが298,000円の低価格であり,”バイクの価格破壊”と新聞紙上を小さく賑わした。ラインナップも,TypeII,TypeC,TypeTと加わっていったが,後に一種類に収束し,ついに,2004年3月に10年間のVOLTYの時代の幕 は下りた。

 −深紅の男爵にて−午後

ボルティー ボルティー

”VOLTY VIVID”こと,ボル吉号

 「バイクを始動するときは,チョークを引きます。知ってます?」
 「ハイ」
 「タイヤは二個しかないですから,駐車する時はスタンドを立てないと倒れますよ」
 「ハイハイ」
 「それからバイクを走らせるにはガソリンというものが必要です」
 「ハイハイハイ」
 「ガソリンは2・3リッターしか入れてませんので,すぐに入れてくださいね」
 (やっぱり)

 引き渡しを終え,キーを回す。『VOLTY VIVID』のエンジンが始動した。
 「テケテケテケ」
 なんだか,カマキリがカマを研いでいるのにソックリの音である。みけねこは『
VOLTY VIVID』にまたがった。発進!「 テケテケテケ」
 ──みけねこは,昨日一日かけてこの『
VOLTY VIVID』の名前を考えていた。『ハヤブサ号』にしようか,『流星号』はさすがに古いし。『イナズマ号』も悪くない・・・しかし,走り出した瞬間,名前は決まったのである。『ボル吉号』にしよう。このHPも,「ボルボルのお気に入り」とネーミングを変更しようかしらん。

 ボル吉号の「スーパートラップ社製マフラー(フルエキゾーストタイプ)」は,ギアチェンジする度に,「パンパン」とポンポン船みたいなバックファイアー音がする。いやはや。それにしても車体が小さいなぁ!膝をかなり曲げて乗りながら,みけねこは爪の先でアクセルスロットをクイと開いた。このアクセル。割り箸みたいに細いんです。
 加速やスピードは...信号待ち後のダッシュで,車に勝てるかどうかひどく心配になってきた。

 でも,いいところもあるんですぞ。
・キー穴がハンドルの上にある。わーい。便利ィ。しかもハンドルを左に切ってキーをグリッと回すとロック出来る。これも便利ですなぁ。エリミネーターはキー穴が車体の横にあって,ハンドルロックはまた別なトコにあったこだわりのデザインだったのだ。
・小さな丸ミラーなのに意外に視認性が良い。
・125キロの車体の取り回しは,信じられないほど軽い。
・ネズミ穴のような狭いところにも,楽々入っちゃう。

 さて。今までは,国道X号線の青い彗星と恐れられていたみけねこであったが...「見せてもらおうか。SUZUKIのVOLTYの性能とやらを」アルトやTODAYが次々とボル吉号を追い越していく。みけねこは叫んだ。「貴様が勝ったのではない!そのモビルスーツの性能のおかげだと言うことを忘れるな!」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 そんなボル吉号で,「テケテケ」のんびり走っているのは,不思議に楽しい。

2004年6月20日(日) 頭文字V

 やっぱりボル吉号に乗りたくなったので,ちょいと乗ることにした。理由は,明日からの通勤に備えての練習なのだ。なにせタイヤが二個しかありませんからな。
 ボル吉は,チョークを引かないとエンジンがかからない。実に新たな発見じゃ。(だって,エリミは真冬でもチョーク引かなかったですものね)ついでに,キーを回すと,ヘッドライトどころか前ウィンカーまで常時点灯になるのも発見。これは走行中のランニングランプになるらしい。

 ボル吉は,嬉しそうに「テケテケ」と言った。出発!ローギアがやけに低い。・・・台風6号が迫っているせいか風が強い。車体が軽い分,風に流されがちだ。しかもこのバイクは乗車姿勢が見事に直立不動。ヒョエー。面白い〜。エンジンブレーキをかけると,まだこなれていないチェーンが「シャリシャリ」と鳴る。

VOLTY VOLTY VOLTY

マフラー

ミラー

ホーン

VOLTY

タンクバックとカッパを装着したボル吉号の勇姿

 ボル吉号を原チャリだと勘違いしたダイハツ・ミラが勝負を挑んできた。愚かな・・・無限のポテンシャルを秘めたボル吉号の空冷4サイクルSOHCエンジンが咆吼する!「 テケテケテケテケ!」──まあ,結果はボル吉の惜敗といったところであったが,しかしいい勝負であった。好敵手の間をさわやかな風が吹き抜けた。

 さて。明日からの通勤。明日は雨らしいのだが...よろしく頼むね。ボル吉号。

2004年7月3日(土) 輝け! ボルティー

VOLTY VIVID ボル吉は,雨の日も風の日も,毎日頑張ってカリカリ走っている。永遠のライヴァルである”チョイノリ”と通勤経路で激しいバトルをしながら。まあ,3回に2回は ボルティーが勝つのじゃ。たまに負けるのは追い風の日。なにせ,チョイノリは帆の形をしているから,追い風の日は早いのだ・・・

 ──今日は,早起きして,ボル吉号の洗車だ。みけねこが洗車するなんて今までだったら,まさに奇跡に近いのだが,なんと言っても可愛いピカピカボル吉ですからね。先週,チェーンにKUREのチェーンルブ(チェーンオイル)をつけてみたら,後輪ホイールに黒い油が点々とついちゃっていた。これ気になる〜。
 それに,ケミカル用品をホームセンターでごっそり買っておいたのだ。試してみよ。

VOLTY

洗車すると,なぜかシート下の
書類入れに水が入っちゃう。

 まずは,ホースで水をかける。ジャバジャバジャバ。基本ですな。
 問題の後輪ホイールには,KUREの
チェーンクリーナーを試しにシュッ。あら?感動的に落ちるわ。
 そして,定番のKUREの
スーパー5−56(お高いスーパーの方ですぞ)で,あちこち注油。ついでに,防錆にためにKURE(こればっかし)のシールコートをちょっとだけ試してみたが,これは失敗だった。メッキの輝きがどんより曇ってしまうのだ。 ピカピカの新しいうちは,これはやらない方がいいみたい。
 最後にチェーンに問題のKURE(みけねこはKUREの回し者ではない。田舎のホームセンターって,CRCを始めとするKUREシリーズしか置いてないのだ)の
チェーンルブをシュッシュッして・・・しばらく経って,おそるおそる油が飛散しないようにソロソロと5分ほど走ってみた・・・やらなきゃよかった。やっぱし,後輪ホイールにチェーンオイルの黒い油が飛び散ってしまった。ヒーン!
 かくして,最初に戻る──にはもう疲れちゃったので,もうお仕舞いにしよっと。

・ ・ ・

 その後,あちこち探し回って,ようやくKUREのスーパーチェーンルブを発見す。2004年2月16日発売 と新しいせいか,見つけるのにいささか苦労した。これは,”スプレー後、すぐの走行でも飛散しません。”と書いてあるし,”スーパー”だし。とりあえず,シュッシュした後は,数時間は乗り出さないことにした。これなら大丈夫でしょう? (次の日ボルティーに乗ったが,まったく飛散しなかった)

 実は,今だから白状しますが,前のサンタ号には,CRC5-56をチェーンにベッタリつけていたのでした。だって,田舎じゃ 何はなくとも5-56ですからね〜。パソコンのCPUにも,5-56を吹きかけるのがとても正しい。これをすると,CPUの回転がなめらかになって,クロック が上がるんですぞ。田舎の常識ではね。

 ”VOLTY””ボルティー””ボルティ”
 ネットなどで見ると,最後の”ボルティ”と書いてあるのが多いような気がする。スズキのページを見ると,カタカナ表記では”ボルティー”なの で,”VOLTY”か”ボルティー”が正しい。最近,「コンピュータ」「エレベータ」「イナゴライダ」など,最後の「ー」を省略するこが流行っているせいなのだろうか? 第一,レッドバロンのページでさえ,”VOLTY VIVID”を,”ボルティ ヴィヴィッド”と表記してますなぁ。

2004年7月12日(月) ボルティー・インプレッション

 さて。ボル吉に500キロばかり乗った。そろそろ真面目なインプレをしてみよう。

ボルティー(04年式,VOLTY VIVID,愛称ボル吉)

外 観 小さい。125ccにも見える。レトロに見る人,可愛いと見る人さまざま。
メッキが多く,意外に高級感はある。
後ろから見ると,少々自転車っぽい。上から見ると,カマキリっぽい。
ポジション ポジションは,直立姿勢に近くて楽である。ゆっくりと景色を見ながら走る気になれるバイクである。疲れない。
750mmのシート高故,充分足つきはいいのだが,シートの幅があるので,想像ほどは良くないと思っておいた方がいいだろう。
大柄な人には,窮屈かも。なぜか乗っているうちに,シートから身体が前へずれていくような気がする。
取り回し その重量(乾燥重量125kg=注:VOLTY VIVID)のせいで,信じられないほど楽。
走 行 100キロ巡航程度なら振動も大したことなくまったく問題なし。それ以上になると振動が激しく,厳しい。最高速は,120〜130キロくらいだろうか。高速からのパワーはなし。軽さとポジションのせいで,風圧をもろにくらう。
加速性能は,実は思ったほどは悪くはない。1.6リッターカー程度か。但し,こまめなギアチェンジが必要である。特にローが低いので,すぐチェンジしなければならない。エンジンの味付けとしては,ショートストローク。
信じられないほどに曲がれる。
始動性 夏でもチョークを引く必要あり。エンジンが暖まれば不要だが。
ちなみに,チョークは二段階で戻す。キックはなし。
燃 費 街乗り28リッター(2回の計測)。極めて良し。
ゴーアンドストップの比較的悪い条件(しかも,みけねこは結構飛ばすのだ)でこれだから,ツーリングなどで条件のいい場合なら,リッター40を超えるとのことだ。
タンク容量は12Lと,一回の給油で300キロ走行可能。
250ccのカブと呼ばれる。
ブレーキ 後のドラムはないが,前のディスクがかなり効く。効き過ぎるくらいと言う人も。
タンデム シートが固く小さいので,難あり。
荷物積載 グラブバーは,フックが多い網ならバッチリ。紐では滑ってしまいダメでしょう。
シートを外すと,まずますの大きさの書類入れがある。但しこのシート下。洗車時に横から水をかけると,少し飛沫が入っちゃうので,書類はビニールに入れておくこと。
丸いタンクは,タンクバックを選ぶ(つけると格好悪いのだ。小さいのならいいかな)。
その他
長 所
・もちろん,価格が安い!
・車幅がスリムなので,すり抜け(ハンドル幅だけ考えればいい)がすごく楽。
・小さいので,どこでも駐められる。歩道に駐めても違和感なし。
・イグニッションと一体型のハンドルロックが便利。
・前部ウィンカーが常時点灯し,ランニングランプとなる(もちろんヘッドライトも常時点灯)。
その他
短 所
・ヘルメットホルダーが小さくて使いづらい。
・メッキが多く,錆びちゃってボロティーになりやすい。
・スポークホイールのため,洗車が面倒。
・チューブタイヤ。
・バッテリーがメンテナンスフリーでない(但し,バッテリー自体の持ちはいい)。
・右側のサイドカバー(工具が入っている)の蓋が外れやすい(らしい)。
・フューエルキャップが一体型じゃないんだよなぁ。スタンドでは自分で持ってないと。
・センタースタンド・タコメーター・燃料計なし(ここらへんはワガママ)。
・ホーンが蚊の鳴くような音(注:このホーンは純正でなくVOLTY VIVID用です)。
一 言 ボルティーを遅い,安っぽい,初心者向きと馬鹿にする人もいるだろう。
そんなの,どうでもいいのさ。むきになって反論する気もおきない。ボルティーに乗っていると,ね。
車よりも今まで乗った他のバイクよりも,「今より出かけるぞ!」と構えることがない。すっとまたがって乗る・・・ボルティーに乗って流れる景色を見ていると,何か忘れていたものを思い出せそうな気がする 。と,格好つけて書いておこう。

2004年7月17日(土) 初回(1ヶ月)点検の巻

 ボル吉号を買って,早1ヶ月。正確には2日ばかり早くて,まだ560キロしか走っていないのだが,そろそろ1ヶ月点検に行くとしますか。レッド・バロンに電話してみたら,「いつでも来たらおよろしいでしょう」と言っていたし。この上品な物の言いようは,さすがバイク界で唯一,爵位を持つ赤男爵だけのことはありますね。

 窓口に行くと,そこにいたのは,みけねこがボル吉を買った例の男爵氏だった。あれ〜。
 「ボルティーの1ヶ月点検をお願いしたいのですが」
 「ああ。オイルも交換するよね。オイルフィルターもやる?」
 「お願いします・・・」
 売るときとは,少々口調が違うのは爵位を持つがため(いや。正確にいえば,店長とか男爵氏以外の店員さんは大変丁寧です。レッドバロンがどうこうというよりも,これは二輪業界の特質というべき でしょうか)。

エリミネーター250V 待っている間に,2階の展示場をのぞいてみた。あるある。もう一台の『VOLTY VIVID』がまだ売れ残ってた。やっぱりねぇ!みけねこはこのページ”VOLTY VIVID(スズキ ボルティー)購入記”を立ち上げて,全世界に『VOLTY VIVID』の情報を発信すると共に,さらにその中で,レッドバロン賛歌を高らかに歌い上げているわけですから,赤男爵は,みけねこにお礼としてもう一台タダでくれてもいいのではない だろうか?

 そんなことを考えていると──ふと,ネズミの懐かしいニオイがした...あっ!

 サンタ号じゃないか!

 みけねこが駆け寄ると,サンタ号は,「チューチュー」と鳴いた。そっと,またがってみる。
 「まだ,ここにいたのかい?」
 サンタ号は,ピカピカになって,チェーンも真新しくなっていた。
 次の6ヶ月点検に来る頃は,サンタ号はもういないだろうなぁ・・・きっと,土屋アンナみたいな女性(出来ちゃった結婚しちゃったけど)がサンタ号をやさしく乗り回してに違いない。

 さて,みなさん。ここで問題です。サンタ号はいくらで売っていたでしょうか?
(ちなみに下取り価格は20万ピッタリでした)
 答えは,サンタ号を鋭くクリックせよ!

 今回の初回点検は約30分くらいでチョイチョイのチョイと完了。基本料金は今回サービスで,交換したオイルもオイルリザーブ分が使えるので,結局かかったのは,オイルフィルター交換代の1,870円だけだった。まあ・・・最初は安いものなのだ。最初はね。

オイルフィルター交換(工賃含)

1,870円

2004年7月18日(日) 珍走団考

 ボル吉に颯爽とまたがったみけねこの勇姿を見よ!これからちょいと峠を攻めに行くトコ。しっかし,写真を見て分かるように,ボルティーって,足つきが悪いんだよなァ。みけねこにゃ。

 ボルティ

 パルパル号での帰路の途中,数十台の珍走団を見かけた。ノロそうな改造バイクにまたがった連中は,ヴァカ丸出しの表情に頭を薄汚いウンコ色に染め,夕方の混んでいる国道でトロトロ走ったり止まったりして往来を妨害していた。
 バイク乗りの端くれとして実に汗顔の至りだ。こういう連中のせいで,バイク乗りへの世間の目が冷たく蔑視溢れるものとなるのだ。珍走団による迷惑を最も被り,最も義憤を感じているのは,(もちろん,DQNが四輪ドライバーの中にも事欠かないということも,公平を期すためには書いておかねばならないのだろうけど)実は,真面目な一般ライダーなのである。

*珍走団: 昔は暴走族とか,より古くはカミナリ族・マッハ族・サーキット族とも呼ばれた。当初はさほど悪質なものではなく,家庭が比較的裕福な若者の”はしか”的なものとして社会に認知されていたが,時代が下るにしたがって,悪質化・低レベル化していった。暴走=早いというイメージがあるが,実は連中は例外なく遅く,かつ,チンドン屋のような珍妙なバイク(多くは盗んだもの)や格好で走り回っていることから,より正確な用語として,ネットを中心に「珍走団」という呼び名が定着しつつある。

2004年7月22日(木) ボル吉ミニミニツーリング

 今日は,隣県のU市まで出張である。電車ではとてつもなく時間がかるのでやむを得まい。ボル吉号で行くことにした(ワーイ!)。

ボルティ

U市へ向かう途中,ここで休憩だ。景色が悪いけど

 7時半。雲一つある快晴なり。ボル吉号は快適に走り出した。「ブォン!グォォォオン!ズドドドドド!」(もちろん,このマフラー音はウソ)。いつもよりやや遅い出発だが,なにせいつもの通勤コースなので,気分はドンヨリ通勤気分。しかし,混んどるのう...これまたいつものことだけど。

 ようやく,通勤コースを外れ,県道へ。まだ時間は早いというのに,ジリジリと日差しが痛い。やがて・・・潮の匂いがしてきた。もちろん小さな卸売市場の前を通ったせい。この道,狭い割に朝の道路はトラックばっかりですり抜け不能である。
 ──やがて町へ。村へ。そして,栃木に通じる国道へ。ここは,80キロくらいで流れている。ガラガラで走りやすい。時間的には8時半のラッシュアワーのハズなのだが。走っているのは,トラック。DQNっぽい四輪。反対車線からバイクが結構・・・そうだった。夏休みでした。学生っていいなァ!でも,こうしてこの道をボル吉号で走っているみけねこも,通勤途中のサラリーマンの目からは,「学生は夏休みがあっていいなァ」なんて思われているんでしょうね。これでも一応,出張なんですけど。
 ここらへんで,お尻が痛くなってきた(痔じゃありませんヨ)。イデデ!イデイデ!お安いVOLTYのシートは,剣山に座っているよう。それでも,走り屋系バイクよりは遙かにマシなハズなのだが,最近のみけねこは,お尻をあまり鍛えていなかった。バイクを道ばたにとめて,ちょっと休憩。情けなし。 どうせとめるなら,風光明媚な場所がいいと思ったのだが,ここらへんにあるはずもなし。仕方ないので,ゴミ置き場の近くにとめて・・・と。フー。

 U市の手前20キロくらいのところから,またも渋滞が始まる。これで時間をくっちゃって結局目的地に到着したのは9時半過ぎ。 片道82キロの道のりを2時間強もかかってしまった。まあ,このくらいなら,通勤で毎日走っている人もザラでありましょうが...でも,楽しかった!

 期待の燃費は,リッター32.9キロ。なかなか思うようにはいかない。 やはり60キロ巡航くらいでないと駄目かなぁ。

2004年7月24日(土) VOLTY改造計画

 今週も今週とて,飽きもせずにボル吉の洗車。なんだか最近凝っちゃってますな。

 KUREのチェーンクリーナーが二回の洗車でスッカラカンになっちゃって,新たに購入したるはメーカー不詳の謎のチェーンクリーナー。激安なのだ。さっそく,チェーンにシュッシュッ!ジュワジュワジュワ〜!どす黒い油がポタポタ落ちる。カ・イ・カ・ン。これすっごく強力じゃん?喜んだみけねこは,リア・ホイールにもたっぷりとかけた。ワーイ!落ちる落ちる。汚れや油やメッキが。ウハハと笑ったみけねこは,さらにたっぷりかけた。シュシュシュシュシュ〜。ワーイ!落ちる落ちる。汚れや油やメッキが──えっ!メッキが?
 ヒーン。ホイールのメッキが白っぽくなっちゃったよ。
KUREのは大丈夫だったのに。

 しかし,懲りないみけねこは,メーカー不詳の謎の激安ブレーキクリーナーを買ってきたのであった。さて。これは来週使うとしよう。グフフ...ブレーキが真っ白になっちゃったりして。

 それにしても最近,メンテナンススタンド(レーシングスタンド又はリアスタンド)が欲しくなってきたなぁ。いや・・・もちろんチェーンを綺麗にするためにですけどね。
 下の表はなんとなく作りました。別に竹ヤリをつけたいとかいう趣旨ではありません。

プラグ NGKのVXプラグとかイリジウムプラグにすると,腰が抜けるほど大パワーアップするとか。
ううむ。でも,すぐ交換するのはもったいないので,5千キロくらい走ったら,これだけはやってみましょうか。そう高くないですし。
プラグコード(SpritFireのとか)を交換するってのもあるらしいです。この世界はディープ!と思いつつ...”オイルとプラグは宗教”の世界という言葉もあるようですが。
スプロケット フロントを”16T”にする(リアはそのまま)と,バリバリ伝説を地でいった感じになっちゃうらしい。フーム?タダなら是非やりたいものじゃ。とにかく,今のやつがツルツルの真円になるまでは,交換するのはモッタイナイオバケが出るというもの。
しかし,スプロケットを上げるということは,最高速がわずかに上がって,加速がわずかに悪くなる理屈となる。VOLTYは,特にローギアが低いので,そのギグシャク感がなくなると考えるべきなのか?
タイヤ ダンロップのTT100GPあたりがお値段も手頃でおよろしいとの噂。グリップ力に優れるが,その分,減りも早いとの難点はあるが,これは当然ですね。
今の純正のブリジストンのが,ツルッツルッになって,中からチューブが出てきたら,検討してみよう。 いや・・・やっぱり,持ちのいい純正にしちゃうかも知れませんけどね。持ちは重要じゃ。
マフラー VIVID仕様のスーパートラップマフラーは,いささかうるさいのが難点。みけねこは,「迫力ある低音が魅力なんだよ ナ〜」なんて考えるタチじゃなくて,静かな方が格好良いと思うタチ。低音が魅力なのは,フランク永井だけで良い。それに住宅地に住んでますしネ。
でも,スーパートラップのマフラーは,蓋付きなので,後ろから空き缶とかゴミとか入れられないというメリットがあることは認めざるを得ない。
ホーン VIVID仕様のホーン。本当に蚊が鳴くような小さな音なんだよな〜。これじゃ,車にぶつけてくれと頼んでいるようなもの。換えたい気分ではありますが,またまたモッタイナイオバケ。
ミラー VIVID仕様の丸ミラーはデザイン宜しくとりあえず満足。でも,スイカみたいにでかい方がいいには決まってはいるんですけどね。後ろのパトカーがよく見えるじゃないですか。
ナンバープレートホルダ ポッシュ☆フェイス株式会社のライセンスプレートカバー(1,260円)をつけた。
割れや曲げ防止に是非。
センタースタンド SUZUKI純正で,9,030円(部品6,090,工賃2,940)でつけた。
メンテナンスに便利。
また,メンテナンススタンド(レーサースタンド)にするなら,汎用性がある。
その他 ・オイル添加剤として,ZOILを入れるといいと人は言う。燃費はアップ,加速はF1並にアップ。いいことばっかりのようだが...

2004年7月25日(日) 伊勢物語

 寝ては夢 起きては現(うつつ) 幻の──メンテナンススタンド。これがあれば,ボル吉の後輪を想う存分グルグル回せるわけだ・・・

ボルティのスタンド

99000-99094-012¥6,300

 と,どうしても欲しくなったみけねこであった。メンテナンススタンドには,L字型とかフック型とかある(らしい)。より確実なフック型は,フックに引っかけるフックボルト取付用の穴がスイングアームにあるのが条件となるわけだが,SUZUKIめ。VOLTYに穴ボコを開ける手間惜しみおった。シテー!メンテナンススタンドは,J-TRIP製品などが有名らしいが,一番安いものでも送料込みで8千円代。ハリガネを曲げただけみたいなシロモノなのに高いなぁ。しかも,こういう売れないものってネットでも値引率が悪いものなのだ。
 結局,スズキの純正の
コレ(レーシングスタンド)が良さそう。ネットで買おうかと思ったら,ほぼ送料分高くなってしまう。仕方ない。赤男爵に行って注文しますか...

 −深紅の男爵にて−

 日曜日のレッドバロンは,チョイノリやカブをジックリ吟味している峠の走り屋達で溢れかえっていた。
 「こっこれは,ラッタッタじゃないか!まだ新車で売っていたとは」「オレの盗んだカブにこの盗んだヨシムラの集合管をつけてくれっ」「それから前には買い物カゴもな」

 ようやく,みけねこの番がやってきた。
 「メンテナンススタンドですか」店員さんは,ギロリと鋭くみけねこを見た。「まさか竹ヤリでも付けるのですかな?」
 「なぜそれを・・・いえ,バイクを床の間に飾ろうかと思って」
 「VOLTY用となりますと──」

 と言うわけで,注文完了。お値段は定価の6,300円そのままだった(ヒーン)。さて。問題はみけねこたったひとりで,ボル吉をスタンドUP出来るかどうかである。噂によれば,10人中12人までは失敗してバイクを倒しちゃうらしい。なお,数が合わないのは,中には2回続けて倒しちゃう人がいるためである。

注:『ラッタッタ』
 1976年に発売されたホンダのバイク「ロードパル」のこと。当時,CMでソフィア・ローレンが「ラッタッタ〜」と喚きながら乗っていたため,いつしか,ラッタッタが 愛称となった。
 今でも,オバサン達にとっては,スクーターどころかバイク全般が「ラッタッタ」なのである。V-MAXとかみても,「あら?あのオニーチャン,ラッタッタに乗ってるのね」と言われるのがオチである。

2004年7月28日(水) ボル吉改

ナンバープレートホルダ

 いよいよ満を持してVOLTY改造計画に取り掛かかることにした。バリバリ伝説の始まりである。

 買ってきたのは,ポッシュ☆フェイス株式会社のナンバープレートホルダ(ライセンスプレートカバー)1,260円也。
 ご存知のように,VOLTYのナンバープレートは剥き出し。走っているうちに,単気筒の振動で,ボルトのところから割れてくるのが普通。また,コンビニあたりに駐車していると,通りかかった珍カスが,「おんや?このバイク。プレートが曲がってるべ」と言いながら,ナンバープレートを上にクイっと曲げられちゃうことがしょっちゅう。もちろん,珍にとっては上に曲げるのが正常な状態であり,真っ直ぐなプレートは逆に曲がっているように見えるため,これは親切心のつもりなのである。

 バイクの車載工具の使いづらさは,もちろん天下一品であり,ボルトの角をちょいとナメちゃったが,デケタ!なんかお洒落になったし。これで,VOLTYは一段と早くなったことであろう。

ナンバープレートホルダ
(ライセンスプレートカバー)
Posh Faith 1,260円

2004年7月31日(土) 危機

 昨夜,レッドバロンから電話があった。注文しておいたメンテナンススタンドが届きましたって。みけねこは大急ぎで取りに行ったのであった...

 「VOLTY VIVID(スズキ ボルティー)購入記」完。メデタシメデタシ。

 

 

 と,この記録も大団円を迎えるとに思われたが,もう少しだけおつきあい願いたい。

ボルティ

スタンドの支柱にマフラーが干渉する

 今朝。みけねこは,さっそくボル吉をスタンドアップすることにした。
 しかしである。スタンドアップとは,かのマッターホルン初登頂を果たしたエドワード・ウィンバーをして,「VOLTYのスタンドアップは,マッターホルンを登頂するより難しい」と言わしめたくらい難しいのだ。さらに,ウィンバーは,「いかに勇気や体力があろうと,慎重さを欠いていては何にもならないと云うことを忘れないで欲しい。そして一瞬の不注意が一生の幸福を台無しにしかねないと云うことも」とも述べている。

 さて・・・慎重に作業だ・・・ン?やな予感。右写真をご覧いただきたい。画面中心の黒いL字型フックでスイングアームを持ち上げるわけだが,マフラーがスイングアームと平行であるため,L字型フックの右の支柱部分がマフラーと完全に接触してしまう。
 やっぱりなァ。この可能性は充分あり得るとは思っていたんだけど・・・。うまくいかない原因は,VOLTY VIVIDにくっついているスーパートラップのマフラーのせいだ。

ボルティ

ウィンカーキャップがない!なな・ない!

 みけねこは,こんな具合にショックを受けた。「ガーン!」(ありきたり)
 ところが,さらなる夏の恐怖がみけねこを襲ったのである。

 あれ?ボル吉の後ろ姿。どこかヘンだなぁ。右の写真でお分かりになるでしょうか?そう──左側のウィンカーのオレンジ色のキャップがないのだ!あのオレンジ色の憎いヤツが!

 みけねこは,またもショックを受けた。「タイムショック!」
 たぶん,昨日かなぁ?昨夜,ボル吉は,レッドバロンにメンテナンススタンドを取りに行った。みけねこは,ボル吉にまたがると,キョロキョロとウィンカーキャップを捜しながら昨夜と同じコースを走ったが,やっぱり,キャップはどこにも落ちていなかった。
 このキャップ,前にも一度外れたことがあった。たぶん,精度が良くなかったところに,単気筒の振動で緩んで外れてしまったのだろうと思われる。あの時,念のためセロテープでも貼っておこうと思ったのだが...残念ながら思っただけであった。

 親父が「どーした?」出てきたので,わけを話す。
 「よっしゃ。俺がレッドバロンに交渉して,メンテナンススタンドの金を返してもらおう」
 「だめだよ。父さん」とみけねこ。「ネズミ男じゃあるまいし。メンテナンススタンドは,よく調べなかったボクの責任なんですからね」

 みけねこは,ウィンカーキャップの消え失せたボル吉を悲しい思いで見つめると,シャコシャコとボル吉の洗車を始めた。

・・・

ボルティ

サビだ!ワビサビだ。

 しかし,さらに不幸は続いた。洗車中,またもヤなもの発見。ホーンの中がお洒落に茶色いゾ?悲しい色やねん。──早くもサビである。ホーンの内部では・・・どうしようもないですものね。拭けないですし。それにしても安っぽいホーンだとは思っていたのだ。

 そろそろ10時を過ぎたので,レッドバロンに電話して,ウィンカーキャップを注文しようと考えていた時のことである。
 「おい。鬼太郎!」
 「なんですか?父さん」
 「今,レッドバロンに電話したら,持ってきてもらえば,なんとか考えると言ってたよ。ウィンカーキャップは,取り寄せだってさ」
 「えええ!」

 ボル吉号は,あの役立たずのメンテナンススタンドをタンクバックの上に載せ,レッドバロンに向かってトコトコ走り出した。

 −深紅の男爵にて−

 「なるほど。VOLTY VIVIDのマフラーは社外でしたね。さて」と店長。
 そこに,工場長がやってきた。
 「このウィンカーキャップ。昨日,ここに落ちていたんで拾っといたんですよ」
 「ヤバダバドゥー!」みけねこは,躍り上がって喜んだ。もうこれだけで充分!幸薄いみけねこは,こういうことで幸せになっちゃうのだ。

 「メンテナンススタンドなんですが,メーカーに返品がきかないんです。しかし,そもそも当方で気づかなかったという落ち度があります。工場でも使えないことはないですし,レッドバロンで引き取りましょう」と工場長。
 漢だ・・・いや。これはまさしく貴族の高貴な態度と云うべきではないだろうか。
 「しかし」みけねこは答えた。「責任はこちらにあります。もし半額で引き取って頂けるならば大変助かります」
 「少々お待ちください」

 「調べてみましたら,VOLTYにセンタースタンド(税込6,090円)を付けることが出来るようです。これと交換ということではどうです?」
 「おお!甘えていいんでしょうか?」
 と云うワケで,センタースタンドを注文することになったのである。ついでに取り付けもお願いするとして,その工賃の2〜3千円だけみけねこが負担。ボル吉がチョッピリ重くなって汎用性もなくなるが,センタースタンドの方が便利に決まっていますしね。

 貴族は貴族の心を知る。みけねこは,レッドバロンの高貴さを心から讃え,ここに記すことにした。
 それから,ついでに例のウィンカーの件は,テープでペタリと補強しておいた。

2004年8月7日(土) 走れ!ボルセイコー

 VOLTYのセンタースタンドが届いたとの報に,みけねこは,ビラリとボルセイコーに飛び乗った。「行くぞ。ボルセイコー」「ヒヒーン!」
 ボルセイコーは,赤男爵に向かって国道を勢いよく走り出したのである。
 そして,いつものカモネギがやって来たと言わんばかりに,軽や原付がわらわらと群がってきた。

  スタートダッシュで 出遅れる
  どこまでいっても 離される
  ここでおまえが 負けたなら
  おいらの生活 ままならぬ

  走れ〜 走れ〜 ボルセイコー
  本命 穴馬 かき分けて
  走れ〜 走れ〜 ボルセイコー
  追いつけ 追い越せ 引っこ抜け

サイドスタンドの場合

センタースタンドの場合

 レッドバロンで,センタースタンドの取り付け。取り付け時間は20〜30分,工賃は2,940円也。取り付けるために,ちょっとマフラーをずらしたりしたようで,頼んで良かった。
 センタースタンドを取り付けたボル吉は,どこか凛々しく見えた。ナナハンに見えちゃうゾ。さあ。我が家に戻るぞ!センタースタンドを付けたボツ吉は,すっかり重たくなってノタノタと走り出した。

 またも軽や原付が集まってきた。しか〜し──「お・・おい。いつもと違うぞ」「エンジン下のアレ。な・・・なんだありゃ」「スタンド?センタースタンドだ!」「ゲー!逃げろっ」「と・とてもかなわネェ」「ヒィィ〜」

  ところが奇跡か 神がかり
  いならぶ名車を ごぼう抜き
  いつしかトップに おどり出て
  ついでに騎手まで 振り落とす♪

センタースタンド SUZUKI(NJ47A-140169) 9,030円
(部品6,090,工賃2,940)

 我が家にて。さっそくやってみますか...
 「うんっ」ありゃ。上がらない。「ウヲヲ〜」だめじゃ。普通のバイクは3トンくらいあるけど,ボル吉は125キロしかないってのになんてこった。そうだ。遙かな永久の昔,教習所で習ったことを思い出すのじゃ。そう。腕じゃなくて腰だ。腰を使うのだっ。「くねくねくねっ」・・・デケタ!

ボルティ

2004年10月2日(土) その後のボル吉

 ──と書き始めたものの,まるっきりネタはないんです。

 オドメーターはまだ2千キロだが,まあ無理に走行距離を伸ばしたってエンジンの寿命を縮めるだけですし(と,距離を乗らない言い訳を)。でもボル吉は,雨の日も風の日も(通勤で)毎日頑張っているのですぞ(但し,土日祝祭日除く)。
 慣らしはとうに終わり,エンジンや各部がすっかり馴染んだVOLTYは,加速や制動に磨きがかかり,交通マナー劣悪なる国道X号線の
ドライバー達にようやく認知された。
 ボル吉のテケテケ音も,なかなか快調だ。

 今日も今日とてVOLTYの洗車。
 ──
奇跡ですナ。みけねこが毎週末かかさず洗車をするなんて。洗車もだんだん慣れ,最初は1時間かけていたのが,30分で終わるようになった(これは,センタースタンドの功が大きい)。VOLTYは小さくて洗車が楽ですし,すぐにピカピカになるから洗車のしがいがある。サンタ号だと,何故か3年に一回くらいしかする気になれなかったものだが。
 使いすぎるほどチェーンオイルをタップリ吹きかけているにもかかわらず発生するチェーンの赤錆。センタースタンドも黒い塗料が一部剥げて下から赤錆が少々湧いてきた。お〜の〜れ〜 材質がァ!でも,致し方ないのでしょう。毎日メンテはとても出来ませんし,雨の日は乗らないなんて贅沢は言っていられませんしねェ。

 そう言えば,明日からしばらく雨が続くそうです...これから秋の長雨の時期。 ライダーにはつらい季節がだんだん近づいてきた。

2004年10月16日(土) ボル吉故障す!

 昨夜のことだった。
 片側二車線の国道の左車線をテケテケ走っていたボル吉。そこに,右側を併走していた飲酒でしかも居眠りの大型トレーラーが突然左車線へ割り込んで来たのである!みけねこは,ブレーキを踏みながらハンドルを左へ切って緊急回避をしつつ,ホーン(クラクション)ボタンを鋭くプッシュした。
 『
プゥ〜ン』──いつもの蚊の鳴くような音が出る──ハズだったが,あれ?全然鳴らないじゃないですか。
 まあ,トラックの突然の車線変更なんか珍しくもないので,今更一々驚いてはいられないが,ホーンが鳴らなくなっちゃったのは困った。確かに,このホーン。しばらく前から少々気まぐれであり,鳴るときと鳴らない時があった。だいたい,ホーンなんて週一回押すか押さないかくらいだから,いつから完全に鳴らなくなってしまったかは不明なのだが...

 今日になって,電気の接触を疑ってコネクタを外してみたりしたのだが,どうにも分からぬ。仕方ない・・・レッドバロンに行きますか。

 −深紅の男爵にて−

 「ボルティーなんですけど,ホーンが鳴らないんです。このボタンを押せば,『プゥ〜ン』って鳴るハズなのに。エーン」
 「ほほ〜ん。ちょっと見てみましょう」と,工場長さん。

 その間,みけねこは2階展示場へ。いたいた!いつものところに懐かしいサンタ号が。
 「まだ売れないのかい?」みけねこは嬉しくなって,サンタ号をナデナデした。ついでに,もう一台の”
VOLTY VIVID”も売れずに残っている。みんな,目がないよなぁ・・・

 ホーンが鳴らなかった原因は,調整ネジ(右写真)が緩んでいたことらしい。(これが調整ネジだなんて知らなかった・・・)
 「ネジが動かないようにナットをつけておきました。これで大丈夫なはずですが,もしダメでしたら今度はホーンを交換しましょう」
 「ええと,おいくらですか?」
 「けっこうですヨ」。さすがは赤男爵。貴族は貴族の心を知るのだ・・・

 かくして,ボル吉復活す。
 さっそくみけねこは,ホーンボタンを押した。──『
プゥ〜ン

 いつもの,例の。聞こえるか聞こえないかくらいの小さな蚊の鳴き声が,響いた!

2004年12月12日(日) 「6ヶ月点検 」の日

  さすがに12月ともなると,道路を走るバイクの数もメッキリ減ってくる。みんな,寒いのでトラックとかダンプ通勤に切り替えたに違いない。しかし,ボル吉は寒さにめげず毎日頑張っているのだ。さすがに 寒いせいか,エンジン始動は何回かセルを回さなきゃならない日(週明けの月曜日とか)もあるし,微妙に燃費も落ちて(リッター289キロ代くらい)きましたけどね。
 距離計を見ると,ようやく3千キロを超えたところ。これじゃ完全な通勤バイクであることがバレてしまう。思い起こせば,購入したのは忘れもしない思い出せないの今年の6月19日(土)であった。ムッ!そういえば,6ヶ月点検もそろそろじゃないですか・・・。

 みけねこは,黒電話に手を伸ばした。
 (ジーコ・ジーコ・ジーコジャパン)
 「ボルティーですが,6ヶ月点検の予約をお願いします」
 「──みけねこ様ですね。特に何かご希望はありませんか」
 前もってレッドバロンに電話を入れたが,それにしても何も言わないのに,みけねこだって分かるのがすごい。それにみけねこが密かに竹ヤリをつけたがっているのも見抜いておる。さすがはバイク界の貴族ですなぁ。

 −紅き血の男爵にて−

  レッドバロンに着くと,ボルティーの前の前にみけねこが乗っていたエリミネーター250LXが駐車場に入ってきた。カラーも同じ。いや懐かしい!まさか,みけねこがその昔(タダで)売っぱらったあの不動車ではあるまいか?と ,一瞬思ってしまった。
 LXの次には,マフラーから「ドキュンドキュン」とものすごい音を立てながら派手なアメリカンが入ってきた。山奥の一軒家ならともかく,こりゃ相当の近所迷惑 でしょうねぇ。わざわざ自分をDQNと表明しながら走ることもあるまいと思ってよく見たら,ヘルメットを脱いだライダーは,意外にも熟年の紳士風。

 待ち時間に,二階の展示場に行くと,サンタ号が鎮座増していた。「やあ。久しぶり・・・・」なかなか売れなくて,こうして逢えることは嬉しいのだけれど,そんなに人気ないのかなぁ?

 6ヶ月点検の所用時間は約2時間弱だった。──「特に問題はありませんでした。チェーンとクラッチが少し伸びていたので調整し,各部チェック,ネジの増し締め等を行いました」
 本来であれば,今回の6ヶ月点検の料金は,4,900円のはずだったが,紹介制度特典(レッドバロンで紹介されて購入すると,紹介した側には12ヶ月点検無料券等,被紹介者は6ヶ月点検無料券が貰える。ところが,2台目を購入した場合は,本人が本人に紹介したという扱い となり,両方の特典が受けられるわけ)で,ロハ(もはや死語?)であった。オイルも交換(1.4L)したが,これはオイルリザーブを使ったので,これまたタダ。なんだか,とても得した気分。こうしてきちんと点検を行っていれば,バイクも長く持つと思うのだが,前の前のバイクまでは,気が向いた時(パンクした時のついでにとか)にオイル交換をするくらいだったっけ。 上の写真のLXもそんな風にしていたら,もっと長く乗っていられたのかも知れない...

6ヶ月点検

0円

 さて。点検も終わったし。昨日,ホームセンターでついに理想のバイク用グローブ(中国製の長いやつ。1,490円)を見つけて買っちゃったし。 前に使っていたスキー用グローブは雨に濡れると悪臭をご近所に放つし,その後買った550円の激安グローブは,激安故の理由があるのが判明していたのだ。──この冬,なんとかボル吉と共に,寒さを乗り切らなくちゃ ならない。

 家にたどり着いた途端に冷たい雨が降り出していた。

2005年1月22日(土) ナンバープレート再び

 昨年7月28日「ボル吉改」の巻で,みけねこがVOLTY改造計画を始めたことは皆さまの記憶に新しいことであろう(えっ?覚えてないですって)。

 あまりに格好いいナンバープレートカバーをつけてしまったので,みけねこは毎日,珍カス(珍走族=暴走族構成員のこと。連中は息をするように盗みをする)に盗まれるのではないかとおちおち夜も眠れなかったのであるが...先週の日曜日の夜。やられた!割られてしまったのである。(ただ,やったのは,族車より格好いいボル吉に嫉妬に駆られた珍カスではなくて,親父がうっかり割っちゃったんですけど)
 それから一週間の間。ナンバープレートカバーのないボル吉に乗るのは,紳士として,まっこと恥ずかしいことであった。恥ずかしさの余り,ナンバープレートを上に折り曲げて走ろうかと思ったくらいである。

 「ケケケ。おい。あのボルティー見てみろよ」
 「なんだありゃ。ナンバープレートカバー付けてねェじゃん」
 「フリチンで走るより恥ずかしいよな。ゲハハ」
 「ひと思いにひき殺してやれ」
 「よっしゃ」

 ・・・ってなワケで,毎日みけねこは,必死で逃げまどっていたのであった。

 そして,本日。ようやく次の二品を買ってきた。カバーにプラスして,今回,さらにドレスアップするため,アルミの青いナンバープレートベースも取り付けたのである。キャッコイーッ!

ナンバープレートホルダ
(ライセンスプレートカバー)
Posh Faith 1,260円
ナンバープレートベース 南海部品 1,680円

 ベースの下部にあった爪は,カバーをつけるに当たって邪魔になったので,ペンチでねじ切っちゃいましたけどネ。
 ──それにしても,今夜あたり。さっそく,珍カスが盗みにやってくるような気がしてならないのだ。フナフナフナ〜

2005年7月9日(土) 12ヶ月点検

 梅雨の季節。バイクにとってつらい時期である(でも、冬に比べりゃ全然ラクなのだ)。
 去年の6月19日だった。ボル吉号がみけねこの愛車となったのは。毎日、雪の日も槍の日も通勤に頑張ってくれるボル吉(その割に走行距離が6,345キロなのは、通勤だけという証明ですが)だが、そろそろ12ヶ月点検なのじゃ・・・って、二週間ほど前に赤男爵に電話したら、週末はなかなか空いていないとのことで、結局、点検は少々伸びて今日になってしまった。

 赤男爵で受付をした後、ちょっとだけ2階の展示場へ。前回、赤男爵に来たのは6ヶ月点検の去年の12月12日。あの時には逢えたけど・・・サンタ号は売れたかなぁ・・・ドキドキしながらのぞいたそこには、既にサンタ号の姿はなかった。どんな人が買ったのだろうか?土屋アンナはやっぱり期待出来ないから、頭がニワトリのトサカみたいなヤンキーが改造して乗り回しているのかな?寂しいような、でも、ほっとしたような。今度こそ、本当にさよならだった。

 点検の時間は1時間半くらい。オイル交換はリザーブしといたのを使い、12ヶ月点検(7,400円みたい)無料券が利用出来たので、今回の費用はオイルエレメント交換の1,260円だけだった。でも、そろそろ前輪タイヤの溝に注意ですって。なんか、早っ。みけねこの走りが荒いということでしょうかねぇ。

12ヶ月点検

1,260円

オイルエレメント交換
部品550+技術料650円(税抜)

 さて、これで無料券も全部使い切っちゃったし。次回の点検からは、どっちゃりカネがかかることになるのだ。

2005年7月23日(土) パンク!

イメージ図

 ここしばらく、なんか走りが重いなァ・・・と思っていた。
 今朝、後ろのタイヤに空気を入れてみたら、入る入る。スルスル入っちゃうっ!ムー。いくらなんでもこりゃ入りすぎだ。怪しい。さっそく、センタースタンドを立てて、タイヤをクルクルとチェック。うん?小さな小さな鉄片が刺さってる?あれ?またあった!またまたあった!もひとつあった!
 どこぞの人非人が、鉄片を道路にバラまいたに違いない(たぶん事故で)。車なら、先行の親切な車が鉄片を掃除(タイヤにくっつけていって)してくれるが、路肩走行をする場合の多いバイクはパンク被害を受ける確率が格段に高い。事故で鉄片をバラまいた人は知ったことではないだろうけど、なんとも迷惑ですなぁ。みけねこにとっては、いらぬ出費ですし。

 キズがどこまでいっているかは分からないが、ボルティは、いとも悲しきチューブタイヤ。チューブレスならしばらく様子を見てもいいが、チューブタイヤでは、いざ本格的に抜け出したらあっという間にペッチャンコ...仕方ない。レッド・バロンに行きますか。確か、先々週に行ったばかりなんだよなァ。

リアタイヤパンク

3,885円

 

チューブ

1,470円

2カ所穴あきのため、交換に。
N2充填

210円

タイヤの空気(窒素)

 結局、チューブの穴ボコは二カ所だったが、二カ所となるとパッチを当てるよりもチューブの交換の方が安いとのこと。ついでに工場長さんは、チェーンの掃除と調整をしてくれた。ありがたし。ついでに、みけねこがチェーンにオイルを塗ってよくメンテナンスしていると誉めてくれた。へへへ。でも実は、二週間前の12ヶ月点検でやってくれたままだったり。
 チューブタイヤと思えば値段も妥当でしょう。窒素については、その有効性に疑問は抱いているのだが。

 Q「バイクに乗るときに必要なものとは?」その答えは「免許証とパンク修理代」なのだ。

 前のサンタ号はチューブレスだったから、パンク修理が千円チョイくらいだった。バイクに乗るということはパンクがつきものなだけに、チューブレスがいい...そういえば、前の前のバイク(エリミネーター250L)で、1週間置いて二度パンクしたことがあったっけ。チューブタイヤだったので、つらさ幾層倍じゃった。

 もうパンクしないでね。ボル吉。

2005年12月10日( 土) 男ロップか女リジストンか?

 寒くなってきました。冬ライダー地獄の季節がやって来た。

 そろそろ、タイヤがツルッツルになってきた。鉄片だの尖った石だのの刺さった跡で穴だらけ。しかも、ところどころチューブが見えてきた。ボル吉め。最近ではピョンピョン跳ねながら走っておる。これはこれでまた軽快ではあるが...
 
 昨日、久しぶりに早く帰ることにしたので、帰りにレッドバロンに寄ってみた。

 バイク→高貴な乗り物→貴族→男爵→レッドバロン

 「半年点検をお願いしたいんですが。ついでにタイヤをこれに交換したいんですが」
 みけねこは、前々からこれにしようと思っていたダンロップの
TT100GPのページを示した。ダンロップはやっぱり男らしいタイヤなのだ。
 「言い忘れましたが、バイクはドウカティ・・・じゃなかった。ススキ野のボルティです」
 「昭和枯れスズキのボルティですか」赤男爵の工場長さんは、少し目を丸くした。「みけねこ様。ではここにお名前と連絡先をご記入ください」
 そもそもなぜ、みけねこの名前が一発で出るのじゃろう?まだ、申込書に名前を書いてないってのに。

 VOLTY→もの好き→ヲタク→ヴァカ→みけねこ

 「TT100GPなら、すぐ入ると思います」と工場長さん。
 「そうでしょうそうでしょう」得たりとみけねこ。「なんと言っても純正のジョリジストンのタイヤは、女っぽくていけませんナ」

 てなワケで、届く日が楽しみなのだ。

2005年12月17日(土) 一年半点検

 現在、走行距離:9,959キロ──あんまり走っておりませんな。そして今日は一年半点検の日。

 レッドバロン 眠れ眠れ
 お前が静かに 眠れる世の中が
 平和で一番 素晴らしい時

 そんな歌をくちずさみながらレッドバロン2階大展示場でVOLTY VIVID”を発見。「ぬっ!」みけねこの目が三角になった。25万8千円ですって?ボル吉を買った時は345,450円もしてたってのに。しかし、地団駄を踏みながらよーく見たら、こりゃ中古だった。
 たぶん、これボル吉を買った時にもう一台残っていたやつかなぁ...少なくとも、ボル吉より後に売れたものには違いない。走行距離わずかに4,300キロ。状態は(ボル吉より)極めて良し。

 おそらくは──だ。これは、みけねこの感に過ぎないが、買った人はこのVOLTYの凄まじいばかりのパワーに恐れをなし、よりおとなしい、例えばV-MAXとかに早々に乗り換えてしまったのではないだろうか?

・ ・ ・ ・

 ニュータイヤは、前よりもやや細めに感じたが、深い溝やパターンが男らしくていい感じだ。紅健似の整備士さんによれは、換えたばかりのタイヤはツルツールとしているので、100キロくらいは慣らしで走った方がいいとのこと。それでなくても、 この時期、早朝の道路は霜降りの松阪牛そっくり。当分の間は、ボル吉は軽トラの荷台に乗せて、それで通勤することにしようか。念には念なのだ。

 その他の費用は次のとおり。思ったより安くすんだ。思ったよりは。

6ヶ月点検

4,515円

 

Fタイヤ

6,762円

4,505円+2,257円(技術料)
Rタイヤ

10,227円

7,130円+3,097円(技術料)
タイヤバランス

1,050円

 
N2充填

420円

210円×2本 タイヤの空気(窒素)

2006年2月13日(月) ふるえるぜハート!

 ニュータイヤの調子はすこぶる宜しい。ハイグリップタイヤながら特段グリップが良くなったという感はないが、やけに曲がりやすくなった。なにより燃費がアップ。リッター29キロをコンスタントに維持している──とは云え、7%アップなのでこれは気のせいかも知れない。

 凍えるほどの寒さも、一時の厳しさはなくなってきた。


 一昨日。ボル吉の洗車をす。正月以来であろうか?ジャバジャバ水をかけて、車体にこびり付いていたぶ厚い泥をこそげ落としたところ、ようやく赤サビだらけのボル吉の車体が現れた。やあボル吉。久しぶり。

 そして今朝のこと。いつものように、キーを鍵穴に差し込んだ。ボル吉は「プス〜」と言った(ような気がした)。うっ回らぬっ。それどろかキーが抜けない。みけねこは 突然怪力を出して無理矢理キーを引き抜いた。心を落ち着かせてもう一度。ピクリとも回らない。
 なんのっ!みけねこは叫んだ。「
オラオラオラオラオラオラーーーー!
 そして、クレクレCRC5-56をタップリ吹き付けたのだが、まるで無駄無駄無駄無駄ァアアアアア〜

 これ以上やってたら遅刻じゃ...別に仕事に行きたいわけじゃないが、喰うためにゃ働かなきゃならぬ悲しき定め。というワケで、急遽彼女に送ってもらった。ところがである。その後。親父が試しにやってみたら、あれまぁ。力も入れぬのにクルリと回りおったそうじゃ。ほんにびっくりじゃ。

 結論:どうやら鍵穴の内部が凍っていたらしい。冬の洗車にはお気をつけあれ。

2006年6月10日(土) 二年点検の日

 久しぶりの更新となる。

 半年前にタイヤを交換して以来、燃費はいつもリッター29リッター代(それでも前のタイヤの時よりも1・2リッターくらい良くなった)。給油をするたびに計算するが、やっぱり決まって29リッター。早く走ってものんびり走っても、29リッターなんだよなぁ。
 先日、初めて立ちゴケをしてしまった。コンビニに入ろうとして、雨に濡れていた低い段差を斜めに進入しようとした時・・・レレ。変だ。やばっ!「ぬううっ」必死で踏ん張ろうとするが、止まらない。だめだっ!

 「ドギャーン!!!メキメキメキッ

 ボル吉は、コンクリートの地面にのめり込んだ(ように思えた)。その瞬間、みけねこは火事場の馬鹿力を出して、ボル吉をグイッと引き起こした。ボル吉は四散してしまっただろうか?みけねこは真っ青になった。

 気を落ち着かせ、ボル吉をよーく調べたが、傷ひとつない。ハンドルの先っぽに砂が何粒かついていたダケ。どちらかと言うと、かえって前よりもキレイになったくらいだった。  そうそう。乗り慣れて安心しきっていると、たまにこういうこともある。濡れた路面を甘くみてはいけないと反省したのだった。

・ ・ ・ ・

 ふと気づくと、自賠責の更新のハガキが舞い込んでいた。そう、もうボル吉との付き合いは、いよいよ二年目に突入なんだ。

 そして本日、赤男爵にて二年目の点検をす。12ヶ月点検ではバッテリーの完全充電をするので、ちと時間がかかるそうだ。みけねこは、いつも朝預けて、夕に取りに行くので問題はないの です。オイルも交換して(オイルリザーブが半分を切ってしまった)、もう二年分自賠責を更新した。そうそう、前のサンタ号は三年で乗り換えたんだ。
 でも、ボル吉にはさらに二年以上は乗ると思う...
 二年間の走行距離は、12,113キロ。通勤ばかりで、あんまり走ってないんだよなァ・・・と、赤男爵の店内を見ていたら、中古バイクの多くは、1万キロ以下で売りに出されている。そういうものなのかな?

12ヶ月点検

7,140円

 

オイルエレメント交換

1,260円

577円+683円(技術料)
自賠責保険

14,410円

二年分

2006年10月26日(木) くもの糸

 ボル吉を買った時、オマケにつけてもらった”JTCパワーズネット”(1,890円)がついにプチンと切れてしまった。あ〜あ。 ゴム疲労?によるものに違いなし。二年強の歳月はやはり非情である。
 で、南海部品に行って買ってきたのが、”スパイダーネット”。前回のと同じLサイズ(40×40cm)だが、小泉改革の成果に伴うデフレ脱却が影響したのか1,995円のお値段じゃった。くそっ。最近これに限らず、物価が徐々に上がっているような気がしてならぬわ。景気が良くなっても企業だけが儲けるばかり。使われる側の労働者はつらいですな ァ...組合は力を失いストのひとつも打てず、労働者は、経営者からお情けで下賜された小さなパイをお互い足を引っ張りっこしながら奪い合うばかり。

 ──と、何かにつけて愚痴を書いちゃうのだが、VOLTYは大変順調である。あまりに順調すぎてネタがない。書くことといったら、先日久しぶりに洗車したら、次の日からずっと雨続きだったってことくらいかな?
 秋の長雨のシーズンが終わると、三度目の冬がやってくる。ヴァカ丸だしの珍走団が減るのは大歓迎(まあ連中、実際は減らずに盗んだ車に乗り換えるだけですがね)だが、あの季節は正直つらいねぇ。

 VOLTYにあと何年乗れるのかは分からないが、今のところは故障知らず。長い間売られ続けたバイクは、やはりそれなりのコトがある。もし、次に乗るとするならば・・・ホンダとヤマハはナシかな。カワサキの”ESTRELLA”は、二台続けてカワサキ車独特の不調に悩まされたのでパス。結局、スズキの”ST250”になっちゃうのかなぁ。でもそれじゃ、まるでつまらないですな。

スパイダーネット 南海部品 1,995円

2006年12月23日(土) 冬のドレスアップ

 二年半点検にレッドバロンへ。もちろん特段なにもなし。後半年で、前車であるサンタ号を乗り換えた三年となるわけだが、まだまだボル吉に乗れそうだ。今回初めてオプションの洗車を勧められたのだが、料金表を見ると三千円がトコするみたい。最近ずっと洗車はご無沙汰(サボリ)しちゃっているのだが、なんだか自分でやる気がモリモリわいてきた(でも今日はしなかったですけど)。

6ヶ月点検

4,515円

 

エレメント

1,260円

550円+650円(技術料)

 ある噂を聞いた。冬対策のファイナルアンサーがあるのだと。これさえあれば、氷点下の吹雪の日でも真夏のトロピカルの如し。海パン一丁で真冬のライディングもオーケーだとか。
 ウーム・・・それは聞き捨てならぬこと。みけねこは、それなるパーツをゲットすべく、さっそくショップ(ホームセンター)へ出かけた。ぬっ!その一角に燦然と輝くコレがあった。

あったー!

つけてみた

ん。なかなか

 買ったのはこれなるスーパーアイテム。小さいアナにブレーキ(クラッチ)レバーを、大きいアナにグリップをグリグリと突っ込む。最後にヒモをミラーに縛り付けて完成。その名も『ハンドルカバー』というオシャレアイテムなのである。
 どーです?オシャレでしょう?格好いいでしょう?え?VOLTYがV-MAXに見えちゃいました?そりゃ〜ちょっと大げさじゃありません。でも、なかなかトラディショナルなスタイルに仕上がったと思うのですが──なんですって?カブのオッサンがよくつけているのに似てるですって?なんたる失敬な!あくまでこれはドレスアップのためのスペシャルパーツなのである。お分かりかな。

ハンドルカバー (ホームセンター) 1,380円

 ファイナルアンサーではあるが、但し、ぶ厚いグローブだとかなり操作がしづらくなるので注意せよ。

2007年1月8日(月) プラグ交換

(1) 黒いプラグキャップを外すのだ

(2) プラグは思ったよりも奥にあった

(3) プラグレンチを差し込んでウンショ

(4) 新旧を並べてみた。大きさ違うよーな

 プラグをイリジウムプラグに交換すれば、絶対零度でも一発点火だわ、V-MAXが三輪車に思えるほどのド爆速暴走マシンになっちゃうわ、燃費はカブを越えるとか、いいことづくめ──という真実性の高い噂は、ボル吉を新車で買った頃から気になっていた。
 しかし、(新車なのに)交換するのはモッタイナイオバケが出ちゃうのだ。それにご近所の目もある。

 「みけねこさんったら、新しいバイクのプラグもう交換したみたいですのよ」
 「まあ!なんて贅沢なのかしら。新しいのを捨てるなんて。でも、どうしてお分かりになりましたの?」
 「昨日からエンジンの音が全然違いますもの。あのサウンドはNGKのイリジウムIXだわ絶対」
 「いやあね。村八分にしましょうよ」

 ご近所の悪意タップリの羨望をわざわざ望む者などいようか?・・・このようにして、二年半が過ぎ去った。距離計も16,167キロである。そろそろいいでしょうか?

イリジウムIXプラグDR8EIX NGK(日本特殊陶業) 1,449円

 買ったのは、これ。定価1,600円が1,449円だった。VOLTYはプラグ一本なので助かるが、12気筒のツインバイクなんて乗っている人は気の毒ですな。

(1) 左側のエンジン(タンク下部)にブスリと刺さっている黒いプラグキャップを手でねじり引く。
(2) 意外に奥深い位置にプラグがある。かなりの錆っぷりではないか?
(3) VOLTYの車載工具のプラグレンチとドライバー軸を組み合わせて、左へ回す。ちょっと堅いが、ウンショって感じで回った。その後は手で回して取れる。
(4) 左が標準のNGKのDR8EAだ。定価472円也。右がNGKのイリジウムIXプラグ DR8EIX。なぜか写真だと(長さはもちろん)太さが違うような気がする。

 その後は逆の手順で新しいプラグを取り付ける。あまり締め付けるとヤバイことになるが、なんかついつい締め付けたくなっちゃうんだよなぁ・・・「ウォォォォォ!」(やり過ぎたか?)。よっしゃ、デケタ。

 え?これで、爆速マシンになって燃費が100キロ超えたかって?それは、次回報告としましょう。

2007年1月14日(日) バツ&テリー

 先週の日曜日のこと。愛車パルパル号のキーを回した。「ゆくぞっ!」パルパル号のダイナモが力強く回転を始めた。
 ギュルルーンギュルルーンバリバリッドッドッドッド!──となるハズだったのだが、「きゃい〜ん 」「クーン」と情けない音を立てるばかり。──げー。バッテリーがあがっちまった。つい昨日までは絶好調だったが、フェリスはある朝突然にそうなるものだったっけ・・・結局、パルパル号は、ディーラーに行ってバッテリーを交換するハメとなり、12,800円という巨額の費用を要したというのは別な話。

GSユアサ製YB10L-A2があった

 そこで急に心配になったのが、我が愛バイク・ボル吉号のコトである。考え出すと居ても立ってもいられなくなっちゃう。車のバッテリーの平均寿命は三年、バイクは二年だと云う 。ところがボル吉号は二年七ヶ月も(バッテリーを交換しないまま)乗っているのだ。 嗚呼、明日エンジンがかからなかったらどうしよう?きっとかからないに違いない。かかるはずがない!今のうち、念のため交換しちゃおうか。

 バッテリーは昔からユアサか古河製と相場が決まっている。でしょう?それ以外はモグリなのである──が、バイクのバッテリーって結構高いんですナ。車のと違ってあまり売れないせいか、バイクショップで買うと目の玉が飛び出してポロリと落っこっちゃうほど高い。ネットで探してみよう・・・結局、買ったのがコレ。

DB10L-A2 ACデルコ(ACDelco) 5,200円

 定価11,655円が4,200円+送料800円也。ちなみに標準で『VOLTY VIVID』についていたのがGSユアサ製YB10L-A2(定価13,335円)だが、ネットでの最安値でもACデルコより2千円以上高くなっちゃう。やはりユアサや古河の国産の品質の方が上 だとは思うのだが、値段に負けたのと、ACデルコは海外では有名ということで。

到着したACデルコバッテリー

取り付け完了

 で、さっそく交換だ。作業は、ドライバー1本。ウハウハ言うほど簡単である。

1.ニューバッテリーに電解液を注入しておく(到着したACデルコバッテリーについていた電解液は、なぜか古河電池製のものだった)。もったいないので入れられるだけ入れようと思って、やべ。1mmくらいUPレベルラインを越えてしまった。
2.ボルティのシートを取って右側のカバーを外すと、バッテリーにアクセス出来る。固定しているゴムバンド、ガス抜きホースを外し、(−)からターミナルのネジを外して、旧バッテリーを取り出す。
3.ニューバッテリーを取り付ける。ターミナルは(+)からですぞ。理由は聞かないでいただきたいが。

 これで、当分は安心かな?

 でも、ボルティは毎日通勤に使っているから、もしかして古いバッテリーも後1年くらいは持ったかな?とも思ったりもしたが・・・買ってしまっては、もはや後の祭り。このまま交換しないで我慢など出来るハズもないですし。

 そしてみけねこは、ボル吉にキーを差し込み、(息を止めて)キーを回した──

2007年2月16日(月) (忘れてた)その後の報告

   
   
   
   

 ──と、1ヶ月間ばかりもったいつけたままだった(しゅみましぇ〜ん)が、もちろん始動した。

 バッテリーを交換して感じたことは、やっぱり前のは相当ヘタっていましたな。月曜の朝など、(なかなかエンジンがかからなくて)セルを二回・三回と回していると、だんだんと音が小さくなり、このままプスプスと音がしなくなっちゃったらどうしよう?という冬の季節独特の心痛がなくなりましたし。
 
イリジウムプラグについては、始動が確実に安定した。概ねは一発でかかるし、かかった後(またも)プスプスと止まることは滅多にない。イリジウムプラグのウリの一つである加速性能アップについては、V-MAXとまではいかなかった。実際、体感的にゼロ。もしあるとしてもブラシーボ効果程度だろう。
 さらに燃費については、二回計ってみたが良くも悪くもならない。いつだってリッター30キロ前後だ。

 エンジンの音がちょっぴり変わったし、始動が良くなったのはいいのですが・・・そ〜ですねぇ。プラグが新しいのなら、わざわざ買って交換するほどのものではないかなぁ?

2007年5月5日(日) あれから3年経ちました

 ちょいと気が早かったが、タイヤの減りも気になっていたところ(ゴムも劣化してきたのか最近よく鉄片や小石が刺さっているのだ)で、梅雨に入る前に三年目の12ヶ月点検を行った。走行距離は18,173キロ也。

12ヶ月点検

7,140円

 

Fタイヤ

6,772円

4,515円+2,257円(技術料)
Rタイヤ

10,237円

7,140円+3,097円(技術料)
タイヤバランス

1,050円

 
Fブレーキパッド

5,565円

2,625円+2,940円(技術料)
  〃 フルード

367円

 

 前回、タイヤを交換したのは1年半前。今回もまたダンロップのTT100GPにした。前後輪とも1年半前より10円づつ値上げである。インフレですなァ・・・。予定外だったのが、ブレーキパッドの思わぬ減りだったが、タイヤと同様に命にかかわる部分なのでやむを得ないだろう。

 レッドバロンのマイツーリングパスポートの整備記録欄にはもう書ききれなくなり、15リッターのオイルリザーブも残4.5リッターと1/10以下となってしまった。 三年の月日が経ったということ...でも、我がボルティーは全然元気。まだまだ乗り続けられそうだ。
 それにしても、魅力的なバイクが各社から全然出てこないですねぇ。みけねこが好みそうなラインナップがさっぱりなんだよな〜。

2007年5月17日(木) 出先でのパンクの対処法

 昨日のこと。我がボルティーにて片道60キロほどの出張の旅に出かけた。寒からず暑からず。ビーカンとまではいかないが、天気もまずまず・・・この時期、やっぱりバイクはいい ですねぇ。

 運転しているうちに、何か違和感を感じたよーな気がした。
 出張先に到着すると、この間代えたばかりのタイヤをチェック。ゲッ!リアタイヤに小さなクギの頭が。兎に角、抜くしかないと引っ張ってみたら・・・「ぷしゅ〜」ああん、やっ ぱ駄目だった。
 とりあえず、レッドバロンに電話だ。近くのチェーン店を教えてもらおう 。貴族ならばなんとかしてくれる・・・「プープープー」なんだって。今日は休みですって。定休日は火曜だと書いてあるのに、水曜日に休むとはなっとらん。貴族とはいっても所詮は最下位の男爵に過ぎん。レッド・デュークで買えばよかった。
 仕方なく恥を忍んで仕事先の人に近くのバイク屋を調べてもらった。最初のバイク屋は人が足りなくて引き取りに来れないということだったが、そこから紹介してもらったバイク屋さんは来てくれるとのこと。 ほっ!

 話し合いの結果、バイクからタイヤだけ取り外し店に戻ってパンク修理。また戻ってきてタイヤの取り付けとなった。その間、みけねこはお仕事お仕事。

リアタイヤパンク

5,500円

出張費込み

 思わぬ出費となったが、こればかりは仕方ない。でも、助かったな。
 道路に左端を走るバイクは、パンクはつきもの。出かける時はある程度のお金は財布に入れておかないとね。

2007年12月8日(土) 最後のVOLTY改造計画

 ボル吉に乗って、そろそろ三年と半。22,000キロを超えた。
 珍のバイクやベンツ(バイクについては例外なく珍が盗んだものだが、金持ちの珍がベンツに乗っている確率も意外にあなどれない)に煽られ煽られ、雨の日も風の日もボル吉は耐えている。しかし、よく見ればあちこちに茶色の点々が・・・大分くたびれてきたなぁ。みけねこの顔のシミといっしょじゃないか。──そろそろやっておかないと、もう出来ないかも知れぬ。

 本購入記の初期の頃の記載をご覧いただきたい。ボルティーでやりたいことをいろいろ書いてある。その中で、まだ実現していないことが(竹ヤリを除いては)ひとつだけ残っていたっけ。それは、フロントスプロケットを一丁あげる(15丁→16丁へ)こと。多くのオーナー達の記録によれば、これにより、スムースな発進とギアチェンジ。スピードも速くなっちゃうは、燃費もウソみたいに良くなっちゃうは、ウハウハでいいことづくめでやんなっちゃう〜と云うことらしい。フーン?
 そのつもりでボルティーをジックリ見てみると、そろそろチェーンの交換時期のような気がしてくるではないか。リアスプロケットも、風車手裏剣のように尖ってきたよーな。あの
かしいELIMINATOR250V』も、三年点検の時に交換するようにレッドバロンに勧められて、結局、ボルティーに乗り換えちゃったんだっけ。どうしましょうか・・・と思った瞬間に、みけねこは部品を注文しちゃったのである。

 −マッハバロンにて−

 「・・・と、一丁お願いします」
 「一丁やったりましょう!」
 フロントスプロケットは、前もって考えておいたAFAMのを注文したが、リアとチェーンは、(急にお金が惜しくなって)マッハバロンの店員さんが言う『弊社のお安いの』にしてしまった。

 マッハバロンは、12月も中旬だというのに混んでいた。この時期にバイクに乗るのはまともな人が多い。珍走団は概して根性がないから(だから珍になっちゃうのである)寒い時はバイクにあまり乗らないでヌクヌクと車に乗るものなのだ( もちろんクリスマスイブと正月のスペシャルイベント珍走は別)。

6ヶ月点検

5,145円

(値上げしおった!)
エレメント

1,880円

(550円+1,240円(技術料))×1.05
(技術料がかなり値上げしおった?)
Fスプロケット
Rスプロケット

12,915円

(3,000円+3,000円+6,300円(技術料))×1.05、FのみAFAM
チェーン

9,145円

(@54円×104L+3100円(技術料))×1.05

 それにしても、前回の点検より値上げしているなぁ。物価は上がって給料は下がっているみけねこを哀れんでか(それとも単に1円玉は面倒だから)、 合計29,085円のところをレッドバロンはお情けで、端数切捨の29,080円にしてくれましたケド。ありがたいことじゃ・・・5円も負けてくれるとは、やはり貴族の大らかさと云うべきであろう。


 

Fスプロケット

Rスプロケット

 そして・・・その結果は、次のとおり。

1.ギアチェンジがスムースになり、中速ギアが使えるようになった。ラッシュ時での4速が心地よい。
2.エンジンブレーキの効き具合が良。
3.燃費が微妙に向上した。いえ・・・微妙に。リッター28キロ→29キロくらいにネ。
4.発進時の加速がちと落ちた。
5.理論上は最高速が上がるはずだが、これは特段感じず。

 なんとなく、のんびりした感じになって気持ちいい感じだ・・・そもそもがデフォルトで16丁だった方がボルティーの性格に合っていたんじゃないだろうかと思う。

 梅が咲き出しているというのに、未だに寒いですな。バイク乗りにとっては、寒さはつらいもの。待ちわびれど、春まだ遠し。

2008年6月7日(土) 4年目のボル吉号

 ふと気づけば、ボル吉とも4年目となる。毎週のように洗車していたのは、もう遠い昔。最後に洗車したのはいつだったかなぁ... 雨の日も風の日も通勤で毎日使っているので、見た目は錆び錆びで、結構ボロくなったが、走りは元気。若いバイクにゃまだまだ負けんのだ。錆び錆びだって、侘び寂びに(音だけ)似てるではないか?
 さて、定例の点検の時期でもある。今回は4年目ということもあって、ちょっと気張って(少しお高い)2年点検にしてみた。それというのも、ここ2・3週間、どうも始動が宜しくない。歳のせいかのう?休み休みセルを回してようやく ブォォォーン、といったところ・・・と思っていたら、ここ2・3日は一発始動に戻ってしまった。点検に出そうと思うとそうなるうのは、世の中そういうものだからなのである。

 レッドバロンの工場長さんによると、自慢のイリジウムプラグの交換時期は4千キロらしい。ふ──む。それどころじゃなく走ってるから、やっぱそれかなぁ・・・結局、プラグ(イリジウムの在庫がなかったので、フツーの激安プラグ)交換をしてみることとなった。激安プラグに後戻りとは悲しいことである。自分で取り替えればいいのだが、最近は面倒が先に立っちゃって。それに、プラグ交換の無駄な時間など、クンクン専任遊び相手としては、1秒たりと取れないに決まっておる のだ。
 さらに、自賠責が切れちゃった。仕方ないから、また2年入るとしますか。自動車保険なんて払ってばかりで、恩恵を受けたことなど一回もないのが悔しいところ。 誰か事故ばかり起こしているヤツに、みけねこのなけなしの保険金が使われているのである。感謝してもらわなくちゃ。
 最後に、買った当初に入ったオイルリザーブも、4年目にしてついに底を尽きた。寿命の短いバイクに、さらに4年持つものか怪しいのは分かっているが、それを期待してまたリザーブしちゃった。これからも末永く頼むぜ、ボル吉。

2年点検

7,770円

意外と1年点検と変わらないお値段
エレメント

1,260円

550円+650円(技術料))×1.05
あれ?前より安いような?
プラグ

735円

(400円+300円(技術料))×1.05
自賠責保険

12,080円

2ヶ年分。これも安くなってる。
VRオイル
リザーブ

6,000円

15リッター分

 このガソリン高の昨今。リッター30キロ近く走るバイクは、エコロジー。
 皆さんも、車をポイ捨てして、バイクにしませんか?

 プラグを替えたら、エンジン音がノロくさくなったような気がするなァ。
 後は、月曜日に一発始動を期待しつつ・・・遅刻を心配しながらセルをキュルキュル回しているのは、まったく心臓に悪いですからね。

2008年12月7日(土) 4年半目

 そうそう、書き忘れてた。
 夏頃にフロントランプがいつの間にか切れていたのに気づき、近くのバイク屋で交換してもらったんだっけ。バイク屋というより自転車屋さんで、玉の交換も自信なさげな親父さんだったが...まあ、これだけでも何なので、ついでに弛んだチェーンをもう少しピンと張っておいてくれるよう頼んだところ、合計3千円。自分でやれば良かったのだが、玉を買いに行く暇もなかったしなぁ。時間を金で買い叩いているようだが、仕方ない ...それにしても、あちこち寿命がきかかっている感じだ。

フロントランプ交換
チェーン張り

3,000円

緊急なので仕方なし

 そろそろボル吉とも4年半となる。総走行距離は29,191km也。タイヤは1年半のサイクルで既に二回取り替えているが、そろそろ、溝がみけねこの脳ミソのようにツルツルスベスベになってしまい、あろうことか中のチューブまで 出てきた。どうりで 走行中にピョンピョン跳ねると思ったよ。半年点検といっしょに赤男爵に頼むしかないのう。

6ヶ月点検

5,145円

 

オイル交換

619円

(リザーブしてるため、技術料のみ)
Fタイヤ

7,444円

5,187円+2,257円(技術料)
Rタイヤ

11,319円

8,222円+3,097円(技術料)
タイヤバランス

1,050円

(前後)

 まず、タイヤは、毎度おなじみダンロップのTT100GPに。ワンパターンだが、これがベストだと思っている。
 赤男爵からの請求書を見るとタイヤがまたしても値上げしておる
。今までなかったオイル交換時の技術料をいつの間にか取られるようにな ったし。貴族の店といえど、サブプライムローンの影響は免れないということだろうか?さらに は3年点検の時に交換したFブレーキパッドが(1年半しか経たないのに)残り2mmしかないとのこと。心配になったみけねこは聞いてみた。
 「ワナワナワナ〜。あっ・・・あと半年後の点検まで持ちますか?」
 「乗り方によっていろいろです」
 レッドバロンの整備の人のクールな回答は、正確で 素晴らしい回答であるが、よく考えてみると何の役にも立たない回答である。とりあえず、あと半年は大丈夫だろうと高をくくることにした。

 新しいタイヤに交換した後の乗り心地の違いは、車にしか乗ったことのない人には分からないだろうなぁ。嗚呼カイテキ!ボル吉にゃまだまだ後5年半は頑張ってもらうのじゃ。

2009年12月19(土) よみがえりしバリバリ伝説

 さっぱり乗らなくなってしまった(その悲しきいきさつはワゴンR・スティングレー購入記を参照)VOLTYだが──

 週末に時々エンジンをかけてはいたものの、ついに・・・バッテリーだよね。やっぱ。夏頃チェックしたら、電解液が(なんと!)半分に減っていてため、バッテリー強化液をタップリぶち込んだという経緯もあったっけ。
 前の日記を紐解いてみると、フムフム?バッテリーを交換したのって、2年と10ヶ月も前じゃん。殆ど使っていない以前に、もう賞味期限切れだ。
 やむを得ん。前に買った激安ACデルコのをまた買おっと。

DB10L-A2 ACデルコ(ACDelco) 5,350円

 4,750円+送料600円也。ネットで最安値を丹念に調べた結果だが、2年と10ヶ月前に買ったのが計5,200円じゃったから、150円も高くなっちゃった。ヒィィ。

 バッテリーの交換は簡単かんたん。みけねこは絶大なる自信を持ってキーを回した。ズドドドドドドドド!
 と、爆音がご近所に響き渡るハズだったが、あにはからんや。「
ヒ〜ン」と蚊が死に際にため息をつくような音がするばかり。付いてきた電解液が2007年製と古いからかな?と、車とブースターケーブルで接続するも、エンジンはかからず。そこで、プラグがかぶっているかもという親父のアドバイスでプラグを抜いてゴシゴシしたところ・・・ビンゴ!

 バリバリバリバリバリ!!!!

 あの(近所迷惑の)爆音が、今ここに蘇ったのである。


 さて、さらに勢いづいたみけねこ。
 赤男爵に1年ぶりに1年点検へ。前回、半年点検はさぼっちゃったからね。

12ヶ月点検 6,190円

 前にやった時は7,140円だったのに、なぜ安くなったのかは世界のナゾ。世がデフレだって、この貴族の店が値下げするなんて絶対あり得ない。聞いた話では、最近のバイクの性能が良くなったので、昔の半年点検くらいの内容が1年点検に、1年点検くらいの内容が2年点検に・・・なったとか。これが解なのでしょうか?
 後は、2年点検にすべきか聞いてみたら、ちょっと点検項目が多いだけの違いとのことだったので、これはすばらしいアドバイスだと決め込んだみけねこは、お安い方にいたした。

 走行距離、30,838km。1年前が29,191kmだったので、年間走行距離は1,647kmということになる。ム〜ウ。

2010年6月12(土) 深い眠りより

 パルパルの更新がなんと3ヶ月ぶり?ウワォー!
 まあ、更新しても何もいいことあるわけでもなし。いや、しなければ、その時間をもっと他の(楽しい)ことに使えるし...まあ、それはそれとして。

 さて。長年、(車ばっかり乗って)つけもの石状態であったVOLTYであったが、自賠責保険切替の葉書が来てしまった。うーん、このままでは無保険・・・そのまま乗ったら1年以下の懲役又は50万円以下の罰金・・・まあ、歯医者じゃなかった、廃車まっしぐらとなるは必定。しかしそれではあまりに心苦しい。

 しゃーない。赤男爵に行くか。ちょうど点検の時期だし。

 さて、走行距離30,910km。半年前が30,838kmだから、えーと乗ったのは・・・いや、計算すんのよそ。

12ヶ月点検

6,195円

毎度ながら金額が上下するね。
エレメント

1,312円

600円+650円(技術料))×1.05
50円上がった。このデフレの時代に。
自賠責保険

12,080円

2ヶ年分。

 72キロのためにこれですぞ、これ!──おっと、計算しちゃった。やっぱりたまには通勤に使おうかなぁ。小雨が降れば、底なし沼と化すあのドブドブの調整池 (駐車場としては問題ありだが、調整池としては有能だ)に車を駐めるのに、月3,150円も払わされていることを思うと、なんか車で通勤しないと大損のような気もするのですが 。

 

 

(もちろん続く...パルパルのお気に入り「不定期日記」より)


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