佐野厄除け大師

不定期日記より。2002年3月24日(日)にお出かけしたこと...

 

2002年3月24日(日) 佐野厄除け大師へ(佐野への旅1)

 朝8時に出発したボクタチは,国道50号線を西に向かっていた。どこに行くのかって?それはこの文を最後まで読めば分かる──ナンチャッテ。そんなもったいぶるもんでもないですよね。
 みなさんご存じのとおり,ボクには,いつも不幸の影が取り憑いている。これではイカンと思って,前回の旅行=みけねこシブガキ隊の冒険では,厄除け巡浴めぐりをして,温泉に入りまくったのだが,かえって,みけねこの厄は,温泉効果で元気になっちゃったのであった・・・

 国道50号を,茨城県結城市から栃木県小山市へ。遠いなァ。道路は二車線になり,みんな怖ろしいほどにビュンビュンかっ飛ばしている。栃木県の人は概して安全運転のハズ(凶悪な茨城県人の運転に比べて)だと思っていたのだが,栃木最南部である埼玉県との県境のここでは別なのだろうか?だいたい,ボクは国道を運転するのは大キライなんです。混んでるし,信号は多いし,割り込みされるし。狭いクネクネした山道は好きなのですけど。
 家を出てから,延々と運転して,約2時間半後。時間にして,10時半。ようやく,佐野市に入り,国道50号を右折して狭い道へ。前を走っていた観光バスの後をつけることにする。ボクの推理では,絶対,佐野厄除け大師に向かってるに決まってる・・・案の定,バスは佐野厄除け大師へ入っていった。ええと・・・駐車場は・・・満車みたい。キョロキョロ。すると,道沿いにオバサンがいっぱい出てきて,満面の笑みで黄色い旗を振り出した。パタパタパタ!ふむふむ?自分ちの駐車場に,車をどうぞと言っているようだ。さすがは,関東三大大師のひとつ,佐野厄除け大師のご近所に住む方々である。なんたる親切さ!なんたる信仰心の深さであろう。しかし,疑い深いボクタチは,入口に小さな看板を見つけた。「有料600円」お〜の〜れ〜
 ボクは,アクセルをグイッと踏むと,そのまま無料駐車場を探して車を走らせた。すぐに川があり,その向こうに無料駐車場発見す。これも,ボクタチの深い信仰心の賜物なのである。無料駐車場に車をつっこむと,ボクタチは,トコトコと歩き出した。

2002年3月26日(火) 大吉!(佐野への旅2)

佐野厄除け大師本堂

いいことありますよーに

 佐野厄除け大師。藤原秀郷により944年に創建された天台の寺である。関東三大大師のひとつとして,いつしか厄除け大師と呼ばれるようになった。
 想像していたよりは広くはない。本堂は改修中のようだ・・・本堂前に人の列の後に,ボクタチも並ぶことにした。まず,お賽銭を置いて,小さな観音様にお茶をかけて,その隣の小さな鐘をカーンとつく。さらにその隣にはおみくじの箱があ る。ここ佐野厄除け大師に祭られる慈慧大師は,おみくじの発明者としても知られているそうであり,おみくじを引く人は,目をつぶって,自分の生年月日を唱えながら箱からおみくじを引くの だ。
 ムニャムニャムニャ・・・なんだか,ありがたそうなおみくじなのだ。さて・・・やった〜!「大吉」である。これ,何年ぶりだろう。青年時代のボクは,いっつも「大吉」ばっかり引いていたのだが,その後,ず〜と「吉」とか「末吉」ばっかり。きっと,来年度はいい年になるかなぁ?
 隣で,彼女のウメキ声が聞こえた。「凶」・・・うーん。なんとも気の毒。ボクはお賽銭を100円も出したが,彼女は10円だったのだ。これは値段相応の結果といえよう。

 道を挟んで反対側にある観光物産会館を覗いて,結局何も買わず,ガイドブックにあった「森下商店」という土産物屋さんで厄除けまんじゅうを買った。このおまんじゅうは,厄除け大師で,小豆をご祈祷してもらったという,非常にありがたいまんじゅうなのだ。まだ,時間は11時。どうしようか迷ったボクタチだったが,このまま歩いて,佐野ラーメンを食べに行くことにした。夕べ,ネットで調べておいた「とかの」という店がいいだろう。ここ,佐野ラーメンの(いくつかの)人気投票で1位なんです──。

2002年3月27日(水) 佐野ラーメン(佐野への旅3)

すごい行列

 観光物産会館でもらったラーメンマップを片手に,約15分くらい歩いただろうか。さすがに,ラーメンで有名な佐野だけに,街のいたるところにラーメン屋がある。「あれ,何?」彼女が声を出した。狭い歩道に人がずら〜と並んでいる。まさかと思いつつ,いや〜な予感を覚えながら近寄ってみると,やっぱりそうだった・・・「とかの」の前。
 「やっぱり,別な店にしようか?さっきの金箔ラーメンとか,どう?」ボクは,ナサケナイ声を出したが,彼女はすっかり喜んでしまっている。シブシブ列の最後に並ぶことにした。只今,11時20分。きっと,12時頃には店に入れるさ・・・。11時30分,開店。笑顔のオジサンが出てきて,列の先頭から14人を中に入れた。これっぽっち?確かに,ずいぶん小さくて,古ぼけた店なのだ。11時50分。まだ誰も出てこない。あまりのウマサに,ラーメンのドンブリの底でも,ナメているのだろうか?11時55分。ようやく,1人出てきた。なんだかシブイ顔。また,2人出てくる。これまたシブイ顔である。なんだろ?あのシブイ顔は?

 結局,並びだしてから,1時間後,ようやく店に入ることが出来た。ハフー。店内は,やっぱり狭い。4人掛けのテーブルが二つにカウンター。ボクタチの注文はもちろん,ラーメン(500円)。通たるもの,ラーメン屋では,普通のラーメンを注文すべきなのだ。
 結構,時間がかかってようやく出てきたラーメンは・・・フムフム。青竹手打ちの手もみ縮れ麺。やや細めで平たく縮れが強く,ツユがよく絡む。つゆは,透明な鶏がらの薄口醤油だろうか。表面がかすかに脂で光り,アッサリのようで,意外に塩味が濃い。うーん。不思議な味だ。中華というより,和風に近いのだろうか。

 ボクタチは,やっぱり首をひねりながら外に出た。あれは,シブイ顔じゃなくて,腑に落ちない顔だったんだ。行列はますます伸びていた。
 もう少し遊びたかったが,帰りの時間を考えるとここまで。また,食べてみたいな。佐野ラーメン。

 

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