不定期日記より。2007年3月11日(土)モニター当選す...
PLC”BL-PA100KT”モニターレポートの巻
2007年3月11日(土) モニター当選! ●PLCとは
電力線搬送通信(Power Line Communications)のこと。電気配線(電力線)に情報信号を乗せて送る通信技術で、映像や音声などのデータを高周波の信号(4MHz〜30MHz)に変換して電力線に乗せ、双方向の通信を行う。理論上の通信速度は、最大190Mbps、実行値で最大80Mbps(UDP)、55Mbps(TCP)程度とされる。
●hi-hoからのメール(大意)
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PLCモニターキャンペーンへのご応募ありがとうございました。多数のご応募の
中から、お客様にPLCモニターをお願いさせていただく運びとなりました。
つきましては、PLCアダプターをお送りいたしましたので、設置方よろしくお願い
いたします。
--------------------------------------------------------------昨日hi-hoから舞い込んだメール。んぎゃ?なっなんですって。──そう云えば!
PLCモニターキャンペーン 『モニターとしてご協力いただいた方100名様にPLCアダプターを無料で進呈』
そんなの応募したような気がほのかにしてきた。それは過日のことだった・・・。
元々、PLCなど、パレスチナ解放機構ほどにも興味がなかったみけねこ。たまたま、hi-hoのキャンペーンページをメッケて、モニター製品の”BL-PA100KT”が無料で進呈という言葉に、フラフ〜ラときたみけねこは、応募動機をこう書き始めた。
『わたくし、PLOには昔からとても興味がありましたの。寝ては夢醒めてはうつつ、毎日毎日考えることはもうPLOのことばっかり。罪なPLO ・・・。是非是非、実売2万円の・・・いえ、科学と技術の進歩のため、モニターとして微力を尽くさせていただきくことを心より念願いたし、応募させていたします。かしこ』
軽 〜い気持ちで応募したものの、まさか当選しちゃったなんて。だって、餓鬼道に堕ちた餓鬼の如くガツガツした1億三千万人の日本人の中で、(実売2万円が)たったの100人なんですぞ!
それに、みけねこは最近とても忙しいのである。三歳の娘のクンクンのお遊び相手として。だいたい1分もほっておいてくれないからなぁ。この文も、さっきようやく寝付いてくれた後のわずかな(寝る前の)時間に書いているのだ。困ったなァ。それにしても実売2万円かァ・・・
2007年3月12日(日) と言ってる間に到着! PLCについては、何年か前に何かの記事で読んだことはあった。有線LANは取り回しに難がある。無線LANは導入コストと通信の不安定とセキュリティに難がある。家庭内電力線を使うPLCは、まさにバラ色に思われた・・・・・・・・が実現しなかった。当時、電波法の規制があり、大容量データを送れず、またノイズの乗りやすい低周波の帯域しか使えなかったことによる。しかし、2006年の規制緩和による法改正で高周波部分が使えるようになったことで、PLCへの気運が一気に高まったのである。
BL-PA100KT パッケージ
中身はこんな感じ
と、頭を悩ませていた次の日。もう宅急便が届いちゃったヨ。早ェ〜
”BL-PA100KT”は、PLCアダプタースタートパックという位置づけで、そのまんま家庭内ネットワークに使える親機と子機の二台セット(一台じゃ使えませんからな)。実売20,000円だ(じゅるる〜)。なお、増設用の子機は”BL-PA100”として販売されており、実売13,000円弱となっている。
発売は、2006年12月9日と、まだホヤホヤと湯気が立っている。パッケージは想像していたよりもコンパクト。デザインはPCL初の新製品にしては、いたってオーソドックス。中身は、本体二台が余裕をもって収められており、こんな感じィ。
・本体×2(マスターアダプタ:親機、ターミナルアダプタ:子機)
・電源コード×2
・取扱説明書(26頁)
・ご使用の前に/困ったときには(15頁)
・かんたんガイド(1枚)
・快適にお使いいただくために(1枚)
・ご愛用者登録のお願い
・保証書マニュアル類は簡潔なのはいいが、種類が多いのは(この機種に限ってではない)いつもいただけないと思う。かんたんガイド一枚と、詳細マニュアルの二種に抑えるべきだと思う。様々な注意事項があちこちの紙ペラにポツポツと散在しているのはやっかいだ。
背面・前面・煙草
コード・上面・煙草
本体は、写真で想像していたよりもかなりコンパクト。質感もヌラヌラと黒光りをして(銀光りかな?)、なかなか高い。ウーンマンダム。
前面には、PLC・LAN・MASERのインジケーター ランプがあり、背面は電源コード差込口とLANジャックの穴ボコ、ボールペンの先でプチリと押すCLEAR SETTINGボタンとスッキリさわやか。上面は、SETUPボタンがあるだけ。
マスターアダプターの上面には、MASTERと書かれたシールが貼られている。実は親機も子機もまったく同じもの(簡単に設定で変えるだけ)であり、このスタートパックは親・子の設定が既にされており、親の方にだけ分かりやすくシールが貼られている。もし子機をもう二台追加したい時は、1万3千円の増設用アダプターを二台買うよりも、2万円のスタートパックを買っちゃった方がずっとお得ということだ。電源コードは40cmくらいのごく短いものがついている。これじゃ、本体をパソコンデスクに置いて、電源を壁下のコンセントから直接取るのは無理そう。まさか短くしてケチケチとコストを削ったというより、 信号の減衰を少しでも減らそうという意図だろうと思われる。ここまで微妙な世界なのかと、少々心配になってしまった。
なお、PLCアダプターの第二弾として、アイ・オー・データから”PLC-ET/M-S”が発売(2006年12月31日)されている。ちょっと四角くて、「MASTER」の表示が「親機」とかに変えている以外は、サイズを含めまったく同じ なので、これはPanasonicのOEM製品に間違いない 。
アイ・オー・データ製品の特徴は、うまく繋げられなかったら返品を保証しますよおんどりゃ〜という”PLC AAAキャンペーン”をやっているってコト(6月末まで)かな。親切である。ナウくてアダルトなかっこいいデザインをとるべきか、安心をとるべきか・・・ですよね。
仕 様 BL-PA100KT BL-PA100 スタートパック 増設用アダプター PLCインターフェース 通信方式 HD-PLC 周波数範囲帯域 4〜28MHz 変調方式 Wavelet OFDM 通信速度 最大190Mbps(PHY速度) 実効通信速度 最大80Mbps(UDP)
最大55Mbps(TCP)アクセス方式 CSMA/CA,TDMA エラー訂正方式 符号化:畳み込み符号とリードソロモンの連接符号
復号化:ビタビ復号およびリードソロモン復号セキュリティ AES128bit暗号技術 通信距離 最大150m(※通信距離は環境条件により変化する) LANインターフェース 物理インターフェース 10Base-T/100Base-TX × 1
MDI/MDI-X クロス/ストレートケーブル自動認識データ転送速度 10Mbps/100Mbps(オートセンス) ポート数 1ポート(RJ-45コネクター) 対応プロトコル TCP/IP/UDP/HTTP (IPv4,IPv6) 接続に関する仕様 通信可能なPLCアダプター台数 1台のマスターモード、最大15台(推奨台数)のターミナルモードのPLCアダプターが電力線を介して通信可能 接続端末機器の台数( マスターアダプター、ターミナルアダプターそれぞれに8台(推奨値) その他 使用環境 温度:0℃〜40℃湿度:20%〜85%(ただし、結露なきこと) 外形寸法 幅×高さ×奥行き:約121mm×約70mm×約40mm(本体のみ。突起含まず) 質量 約240g(本体のみ) 電源 AC100V,50Hz/60Hz 消費電力 約4W さて、PLCモニターとしてのみけねこの義務であるが、3月中下旬に一回、5月中下旬に一回の合計2回のアンケートにチョチョイノチョイと答えるだけで、実売2万円の”BL-PA100KT”がイタダケる。実はこのモニターキャンペーン、hi-hoが初めてではな く、既に関西の電力系プロバイダー6社が50〜200台のモニターキャンペーンを行っている。 従って、今更実利用環境における課題の調査に資するためなんてお題目よりも、PLC普及のための販促キャンペーンを捉えていいのではないかと思う。
もちろん、この「パルパルのお気に入り」のレポートだって、義務でもなければ頼まれたわけでもない。まっ、なんとなく、モニターっぽくてカッコイイかな?と思って。──でも、もしどっかから頼まれたら(そして、ブツをくれたら)いいな〜。頑張ってチョウチン記事を書いちゃうぞ!!!もうこれを読んだら買わずにいられなくなっちゃうような・・・実はもう、そのためのペンネームまで決めているのだ。
”ズベタ斎藤”ってやつなんですけどネ。
2007年3月16日(金) 接続準備せよ!
最初に確認することは、家内の電力線での接続確認だ。PCを接続する必要もなく、方法はいたって簡単。
1.ルーターの側のコンセントにマスターアダプターをブチ込む。
2.ターミナルアダプターを測定したいコンセントにブチ込んで、SETUPボタンを1秒以上押す。しばらくピコピコした後、右図のようにインジケーターが点灯し、回線速度が測れるというワケ。但しこれはUDPプロトコルの通信速度なので、TCPはこれより落ちる。1コ以上の点灯で設置可能ということだ。
んじゃ、家中のコンセントを試してみよう...下の図は、”パルのおうち”のために、その昔作ったものをリサイクルした。 手を抜いたと思わないでくださいね。ウェブマスターと云えども、地球にやさしいリサイクルを心がけなければならない時節となったのである。なお、ルーター (そして、マスターアダプター)の場所は、2F書斎の図右下部分(パソコン机)である。
3つ点灯・・・2F:書斎、子供部屋、1F:リビング、トイレ
2つ点灯・・・2F:寝室、トイレ、1F:和室1・2、洗面所
なせ、1Fのトイレが3つ点灯なのか非常に疑問だったが、我が家の接続はどこも可能であることが分かった。ちなみに、親父の住む隣家(旧家屋)の方に出張って試してみたが、配電盤の異なるこちらは、予想通りランプは一つもつかなかった。
さて──いよいよ本番。ネットに接続してみよう。
説明書にはこう書いてある。フム?
・「アダプターの電源プラグは壁のコンセントに直接差し込むことをおすすめします。」(「かんたんガイド」及び「ご使用の前に/困ったときには」8頁)
・「本製品の電源プラグは直接壁のコンセントに接続することをおすすめします。」(快適にお使いいただくために)
ノートパソコン1台の人はともかく、PCユーザーには上の条件は無理難題、死ねと言うのに等しい。みけねこの環境だって、PC本体・ディスプレイ・ルータ・HUB・プリンタ・LANデスク・ワイヤレスマウスがコンセントにぶらさがり、さらに寒いのでファンヒータもつけている。これで、壁の二穴コンセント分じゃ!
かまわず、みけねこはご自慢の超タコ足タップにアダプターの電源プラグをグイグイ押し込んだ。
さらに説明書にはこう書いてある。フムフム?
・「マスターアダプタのLANジャックには、ブロードバンドルーターやモデムをつなぎ、ターミナルアダプターのLANジャックには、パソコン、ネットワークカメラ、ネットワークプリンターなどのネットワーク機器をつないでください。」(取扱説明書7頁)
・「マスターアダプターは、ルーターのLANジャックに直接つなげることをおすすめします。」(取扱説明書7頁)
・「マスターアダプターには、ルーター又はモデムを接続してください。」(取扱説明書11頁及び「かんたんガイド」)
・「ターミナルアダプターには、パソコンやネットワークカメラなどネットワーク機器を接続してください。」(取扱説明書11頁及び「かんたんガイド」)つまりこういうことですかな?
インターネット−[ルーター]−(LANケーブル)−[マスターアダプター]−[電源コンセント]・・・・・・[電源コンセント]−[ターミナルアダプター]−[HUB]−PC
無駄じゃ!ジャコウネズミじゃないが、無駄じゃ。これじゃマスターアダプターのトコが無駄になっちまうんじゃね?PCが繋げられねェ。
もちろん、みけねこはこんな風に接続した。悲しいけれど、これが現実なのよね(セイラの声で)。インターネット−[ルーター]−(LANケーブル)−[HUB]−[マスターアダプター]・PC・PC・・・[電源コンセント]−[ターミナルアダプター]−ノートPC
・・・・・・・・・・・・・・
hi-hoからの第一回目のメールアンケートが舞い込んだ。たったの一頁、設問数11。メチャクチャ簡単で、これじゃポイントサイトのアンケートで、1ポイント(しかも金額に換算すると1/10円)稼ぐ方がよっぽど大変なのだ。クンクンが「パパーッ!パパーッ」と呼んでいる一瞬の間にデケタ。
2007年3月23日(金) そして接続だ
見よ。このPLCの雄姿を(でも小っこい)
計測方法は、次のサイト(手早いので)でインターネットにおける回線速度を計ることにした。
トイレや洗面所は除き、実際にPLCを使う可能性のある部屋を計測する。5回計測し、真ん中の速度を採用する。我が家のネット環境は、(恥ずかしながら)実はかなり鈍足の部類 (下り3Mでして)で──2階書斎で、PLCアダプターを使用しない状態における上のサイトでの測定は・・・1.941Mbpsじゃった。ワ〜オ(意味なし)!
そしてやってみたのじゃが、只今、夜の21時・・・ちょうどガンガン電化製品を使っている時間帯だが。
場 所 計測結果 点灯数 (前回点灯数) 2階 書斎
(ゴージャス号コンセント)1.941Mbps
2階 書斎(別コンセント) 1.920Mbps
3 (3) 2階 子供部屋 1,871Mbps
3 (3) 2階 寝室 (計測不能)
0 (3) 1階 リビング 0.910Mbps
1 (2) 1階 和室1 0.201Mbps
1 (2) 1階 和室2 (計測不能)
0 (2) 子供部屋までは、「日光!」「ケッコウ!」「ダイワカンコー!」と叫びながら計測していたみけねこだが──げえっ!それ以降がこんな状態になるとは?ありえねェ!ううん・・・そう言えば、PLCアダプターのインジケータの点灯数が 、前回(昼間)に調べてみたのと違うんじゃないか?あの時との条件の違いは・・・
右上の写真をジックリ見ていただきたい。この写真には重大なヒントが隠されている。あのお人形はみけねこの趣味だ。今どきリカちゃんなんて歳取りすぎですよね(え?誰もそんなこと聞いてないですって?)。
・・・・・・・・・・・・・・
アイ・オー・データが出せば、猛牛のように猛り狂ってバッファローも出す(もちろんその逆も真なり)。
PL-HDP-L1/Sですね。4月上旬発売予定とのことだが、紹介ページを読むと、どちらかと云うと、ご自慢の無線LAN”AirStation”の方をリキを入れており、そのサブとしてまあ、PLCもお如何?という風に読めるのは、気のせいだろうか。
”PLC-ET/M-S”と同様、どこをどう見てもやっぱりPanasonicのOEMである。”親機”・”子機”・”初期化”・”セットアップ”などの表示の仕方は、永遠のライヴァル、アイ・オー・データと同様だが、幅のサイズのみが先行2機種より1.3ミリだけデッカイのは、バッファローなりに差別化を図ったということだろうか。そりゃデカイ方がプラスチックをより多く使っているということですからな。あっ、もちろん色も違いますけどね。
こちらは、ガングロのお好きな方に・・・・・・・・・・・・・・・・・
左:ゴ〜ジャス号。右はサブのおナース号・・・なぜファンヒータじゃなくて扇風機があるんでしょうね?
みけねこは、お人形の頭をゴシゴシなでると、”みけねこウルトラモンスターゴージャス号改”その他の電源をプチッと切った!
点灯数ゼロであった寝室のターミナルアダプターが、ポツーンと一つ点灯す。点灯しないよりいいですけど、・・・しかし、これだけじゃないようだ。
ぶら〜ん ぶら〜ん
次に、ルータからのLANケーブルを伸びるだけ伸ばして、PLCの電源ケーブルをおナース号のトコのコンセントからとってみることにする。こんな具合に──ターミナルアダプターがブランブランして、すごーく格好悪いのだ。左から伸びている赤いLANケーブルがちと短い。仕方ないなぁ。長いストレートケーブル、今度作っておかなくちゃ。
さ。も一回仕切り直し。なお、下表・上の三カ所については、再測定しても誤差の範囲の結果しか出ないことは明らかであるため、再測定は省略した。再測定に当たっては、当然、ゴ〜ジャス号の電源を入れた状態で測定した。なお、インジケータの点灯数は、一番最初で報告したとおりに戻り、怪しい光を放った。
場 所 (前回計測結果) 計測結果 2階 書斎
(ゴージャス号コンセント)1.941Mbps
→
2階 書斎(別コンセント) 1.920Mbps
→
2階 子供部屋 1,871Mbps
→
2階 寝室 (計測不能)
1,932Mbps
1階 リビング 0.910Mbps
1,949Mbps
1階 和室1 0.201Mbps
1,956Mbps
1階 和室2 (計測不能)
1,948Mbps
結果、元々鈍足である下り3M回線では、全て最大戦速である2M弱との結果となり、(インジケーターランプ2個点灯でも)PLCによる信号の減衰の影響はまったくないことが判明した。もちろん、超高速回線。光とかミノフスキー粒子を使っている人がどう影響を受けるであろうかは、哀れな場末の一モニターに過ぎないみけねこの関知することではない・・・。
それにしても、ゴージャス号周りからは、相当強力な妨害電波が出ているらしいことだけは、これにて判明したのである。
2007年4月17日(火) モニターの心意気 ・・・ vs 無線LAN ”BL-PA100KT”のLAN構築は、アクビをしながらゲップが出るほど簡単であった。なんといっても、PLCのメリットとしてよく出されるのが無線LANに比べての設定の容易さである。
ウーム...それにしても、実売21,000円もする”BL-PA100KT”をロハでいただいたモニターとして、実地検証もせずに、「それでいーのだ」とバカポンのパパのように納得してしまっていいのだろうか?それでは、本PLC”BL-PA100KT”モニターレポートが泣くというもの。よし──やるしかあるまいっ!
かくして、泣く泣く(9千万円も出して)買ったのが、アイ・オー・データの(一つ前の)型落ち無線LANルータWN-WAG/R。もちろん、一番人気のバッファローのWHR-G54Sも検討するにはした。こいつは、2005年度グッドデザイン賞を受賞したスグレモノだ。ではなぜ、値段も変わらない一世代前のWN-WAG/Rを選んだかというと、もちろんWHR-G54Sのデザインが気に入らなかった故である。
で、設定がすぐ出来たかと云うと・・・実は半日ほど手こずった。
我が家のインターネット環境は、フレッツでもヤフーBBでもないアッカ・ネットワークス。まずは、有線LANの方から接続から始まった(これが最初のつまずきの原因)。レンタルモデムがルータ付きであったため、せっかく買ったWN-WAG/Rのルータ機能を生かそう(さすがにこちらの方が優秀かなと)と、レンタルの方をブリッジモードにしたのも良くなかった。ルータのIPアドレスが192.168.0.1から192.168.1.1に勝手に変わっちゃたのに、フリーのファイアーウォール”Outpost Firewall”はそれをキョヒしたのである。これがなかなか究明出来なかった上に、さらには、LANハードディスクの認識にも一苦労した(ゴニョゴニョやっているうちに認識したが、今なお原因不明)。
ファイアーウォール標準添付のWindowsXP SP2だったら、この苦労はなかったのかも知れないが、みけねこのゴ〜ジャス号はW2Kマシンだったのがマズかったのかなぁ。でも、その後の無線LANの設定は、マニュアル通りで順調にデケタ。で、苦労の結果、WN-WAG/Rのルータ機能がどう変わったかと言うと、あまり実感出来ず。別段、有線LAN速度が速くなったワケでもなし。ちなみに、ADSL環境が元々鈍足であったため、インターネットの回線速度は(例によって)まるっきり変わらなかったことを付け加えておこう。しかし、いかにPLCの設定が苦労しらずであるかについては十分実感出来た。
というワケで、このモニターレポートのために自腹まで切ってしまったみけねこ。この一文を読んで、オシャカサマに、自分の肉を食べてもらおうと火の中に我が身を投げたウサギを思い起こす人も多いことかと思う。
この自己犠牲の精神を讃え、hi-hoから金一封が・・・・来るといいなァ。(来ないでしょうけど) 聞くも涙、話すも涙の物語である。──と、うまくいったように思われたのだが、無線LANがどうにも不安定。それどころか時々、有線側からさえルータが見えなくなる(ウンザリ)ので、元のレンタルモデムの設定をブリッジからルータに戻して、再設定した。(1)みけねこの設定方法がそもそもイカン(2)みけねこの環境がダメダーメ(3)WN-WAG/Rが実は不良・・・と、ありとあらゆる可能性が考えられるが、生後三日目の赤ちゃんがミルクを片手に軽く設定できるPLCと、小学校高学年レベルの知能を要求する無線LANの設定とでは、やはりPLCに文句なく軍配があがるというものだ。
転送速度を測るソフトをメッケた。その名もそのまんま東の『転送速度計測 ver.1.0』。
方法は、170Mの厳選エロ動画を用意し、ゴ〜ジャス号からノートパソコンの共有フォルダに転送する。なお、書斎内にて転送した有線LANの結果は参考値扱い。それ以外は書斎−書斎(PLCのランプ三個)間及び、書斎−1階和室(PLCのランプ二個)間にて行い、結果は下表のとおりである。
種別 場所 速度 備 考 有線LAN 書斎ー書斎 83.84Mbps 17秒 参考値。環境が100BASE-TXなので、当然こんなモンだ。 PLC 書斎−書斎 30.98Mbps 46秒 安定しすぎ。 書斎−1階和室 10.05Mbps 142秒 無線LAN 書斎−書斎 11.48Mbps 104秒 出るには出たが1階和室の方は電波が弱くなったりチョイ不安定。 書斎−1階和室 4.68Mbps 304秒 ここでも(思いっきりタコ足配線なのに)明らかにPLCが優位であるが、もちろんこの結果は、みけねこの環境においてであるので、その点は承知願いたい。
それに、これはPLC”BL-PA100KT”モニターレポートの巻であり、タダでPLCアダプタをもらったみけねことしては、無線LANなど褒めるわけにはいかないという大人の事情も察していただきたい・・・というのは冗談としても、PLCの健闘が目立った結果となった。
2007年6月29日(金) あとは謝礼を待つばかり... さて、このモニターレポートを読まれた皆さんは、今頃は”BL-PA100KT”が欲しくて欲しくてヒ ィヒィ叫んでいるに違いない。これを書いたみけねこでさえ、も一台欲しくなってきてヒーヒー言っているくらいなのだ。しかし、人生万事塞翁が馬。いいコトもあれば、悪いコトもあるのである。そして、PLCにも──
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2006年12月7日。アマチュア無線愛好家115人が国を相手取り、PLCの販売許可の取り消しを求める訴訟を起こした。
訴状によると、PLCが発する電波は、アマチュア無線や短波放送を妨害する恐れが高い他、航空管制や船舶用無線、医療機器や電波天文台に影響を与える可能性があるとしている。
--------------------------------------------------------------アマチュア無線・・・ハムと書いた方が一般的かな。もちろんプリマハムではない。
アマチュア無線は科学の歴史と切っても切れない関係にあり、アマチュア無線愛好者達が、無線通信技術のみならず科学の進歩に果たした影響は絶大であった。役に立たないと思われていた短波帯を全世界で通信できる周波であると証明したのは彼らに他ならず、圧政への抵抗の象徴として、ボランティアなどによる貢献の大きさ故に、アマチュア無線に対し幅広い周波数帯の利用が認められる特別な配慮が歴史的になされてきた。
日本でもアマチュア無線は、King of Hobbyとして利用人口が急増し、1980年代にはアメリカを抜いて世界一ともなったのである。
しかし、携帯電話やインターネットの普及が進むにつれ、アマチュア無線人口は加速度的に減っていき、また、一部の心ない愛好者による違法な迷惑行為(或いは、適切に管理されていない無線局)などもあって、King of Hobbyがキモイホビーと見なされる一因ともなっている。このPLC訴訟の原告が加害者でもあるアマチュア無線側から起こされたことに対する反発もあって少々ややこしいのだが、この訴訟の結果がどうなるかは、興味深く見守ってい きたいが、一ユーザとしては、現行の法に従うのみ。排ガスを出し、地球温暖化を進めるからと車の運転をやめるも自由。続けるも自由。みけねこは、どちらを応援するという立場を取るつもりもないし。
5月末。いよいよ、ハイホーより第二回目にして最後のアンケートが舞い込んだ。またまた、簡単すぎちゃって困っちゃうようなシロモノ。これで、”BL-PA100KT”は晴れてみけねこのものとなったワケ。みけねこはニンマリである。タダより安いモノはこの世にありませんからなァ。
PLCの普及の鍵は、家電製品への機能内臓によるネット化だろう。PCなどは、ネットなんて今更とっくの昔の感があるが、コンセントから必ず給電されている家電 なら、新たにLANを敷設する必要はな く、特別な投資なしで自在に家庭内ネットワークが組める。でも、PCの場合は繋がらなくても文句をいう人は少ないけど、家電で繋がらなかったらクレームの嵐かな?そこらへんが課題である。
さ。以上で本モニターレポートは完了。
後は、ハイホーからタップリと謝礼をいただくことを心から期待しつつ、本レポートの筆を置くとしましょうか。
(続く...)
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