SONY DCR-PC105K購入記


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購入編「三つに一つ!」 2004.1.18〜 不定期日記より

2004年1月18日(日) その1

 我が家のビデオカメラは,あのソニンのヘナヘナハンディカム”DVR-PC7”である。結婚のお祝いに,親父が電気屋で決死の攻防を繰り返して,既に古ぼけた展示品を14万でゲットしたといういわくつきの骨董品である。
 今まで大活躍してくれていたものの,ここ1年ばかりは些細な問題が発生していた。電源を入れても5秒でとまっちゃうというごく小さな現象である(というか,使いものにならないんですけど)。

 常々買い換えなきゃと思いつつ,ここしばらくの間,いろいろネットで調べた結果,候補は次の三点に絞られた!最重要ポイントは,持ち運びの大きさと(特に)値段である。

1.CANON IXY DV M2 KIT
 CCD:1/3.4型,総画素数:220万・有効:テープ記録時123万画素/カード記録時200万画素,静止画200万
 光学10倍・デジタル200倍ズーム
 52(幅)×118(高さ)×102(奥行き)mm,質量:450g。
 定価:オープン。価格.com最安値:80,800円(送料,代引き手数料別)

2.SONY DCR-PC105K
 CCD:1/4.7型,総画素数:107万・有効:動画69万/静止画100万
 光学10倍・デジタル120倍ズーム
 51(幅)×104(高さ)×97(奥行き),質量:460g
 定価:148,000円。価格.com最安値:64,600円(送料,代引き手数料別)

3.
PANASONIC NV-GS50K(DEGICAM 50)
 CCD:1/6型,総画素数:68万・有効:34万画素/
静止画31万
 
光学倍(デジタル25倍)
 66(幅)x83(高さ)x110(奥行き)mm,質量:約435g
 定価:オープン。価格.com最安値:47,400円(送料,代引き手数料別)

 今のこの時期,ビデオカメラは,ずいぶん安くなっているんですよね〜。確かDCR-PC105Kは半年くらい前は10万くらいしましたし,NV-GS50K(DEGICAM 50)は,89,800円で長いこと売っていた記憶が新しい。現在,新モデル投入直前の時期であり,ソニーではDCR-HC40が,パナソニックではNV-GS55Kがまもなく発売を控えているものの,新製品の想定価格は8万円 代後半だ。
 新製品発売前のこの時期が買い換えのチャンスではなかろうか...
 みけねこのお気に入りは,性能面で
IXY DV M2 KIT。安さとバッテリーの持ち(大容量バッテリーを使えば9時間)でDCR-PC105K。彼女のお気に入りは,持ちやすさと愛らしい形からNV-GS50K(DEGICAM 50)なのである。

 さてさて・・・?

2004年1月19日(月) その2

 夜になって,我が家から一番近いイケズ電気に調査のため,ノコノコと出かけた。──ちょっとペタペタ触ってみようってワケ。
 まずは,
IXY DV M2 KIT。値段は109,800円。重さはさほどではないはずだが,持ってみると意外に大きい。彼女も「デカーイ電気はアキハバラバラ!」と叫んでいる。でも,今の”DCR-PC7”に比べるとずっと小さいんですけどね。しかし,問題はやっぱお値段がなァ。クンクンのミルク代もかなりかかってますし。
 次に,
DCR-PC105Kである。値段は89,800円。やっぱ,ネットよりも相当高いですな〜。彼女は,「タッチパネルが便利よね〜」と意外と気に入った様子。ハイブリッド液晶も実に見やすい。
 最後に,
NV-GS50K(DEGICAM 50)。値段は54,800円。値段は最安値だし,愛情サイズでもある。しかし,最大の問題は有効画素数が34万画素だってこと。性能面では,かなり見劣りがしてしまうんだよなァ。

 店員さんが寄ってきた。「どうです。ビデオが欲しいのけ?チャープですか?ペクターですか?グヒヒ。お買い得でっせ」
 「ちょっと見に来ただけですから...なにせここはクソ高くて」と,ボクタチは,とりあえず退散。

 家に帰ってから,寝る前恒例家族会議を開いた。
 「かくの如く,三機種について我々は慎重に検討を進めてきたところであるが・・・」
 ──その時である。テーブルの上の新聞の折り込み広告が,チロリと我々の目に入ったのは。「ん?このシワシワの広告...コジワ電気か」

 その広告には,”DCR-PC105K。在庫処分63,800円!”と書いてあったのである。ギョエー!ネット最安値よりも安い!

 そして,家族会議の結果,やっぱりこうなった。
・明日,
DCR-PC105Kを購入す。
・第一段 モ〜ヤダ電気
 コジワの広告を持って行き,「安くしやがれ〜」と値段交渉。ここは購入ポイントがつくのがおミソなのだ。
・第二段 イケズ電気本店
 モ〜ヤダが,ヤダと言った時は,イケズで「タダにしやがれ〜。イケズ野郎」と値段交渉。
・第三段 コジワ電気
 イケズも,イケズだった時には,最後の手段でコジワ電気。広告に”下取り実施中”と書いてあったので,とりあえず壊れたヘナヘナハンディカム”DCR-PC7”を持って行くことにする。もしかして,千円くらいで下取ってくれるかもネ?
・第四段 安く買ったお祝いをする

 しかし,安心はしきれない。なんといってもこの安さである。みけねこみたいな連中が,目をランランとさせて,この広告を睨んでいるかもしれん。売り切れてなけりゃいいんだけど...ふと,いや〜な予感にかられるみけねこであった。

2004年1月20日(火) その3

 朝。10時半。張り切ったボクタチは(コジワの広告を片手に),モ〜ヤダ電気へ。もう結構客が来ている。やっぱり広告が入っていたからなぁ(DCR-PC105Kは載っていなかったですけど)。さっそく,ネコまっしぐらで,ビデオカメラコーナーへ。

 ・・・ないっ。ない!ブツがないではないか!ゾロリと並んでいるビデオカメラコーナーにはDCR-PC105Kだけがない。店員さんに聞いてみると,「ああ。あれは販売終了しました。それより,DCR-PC101Kなど如何ですか?機能は同じですヨ。グッフッフのフ」
 ウヒョ。
DCR-PC105Kは,まだ(とりあえずは)現行機種のハズ。おそらく,コジワの広告を見て,モ〜ヤダのやつ,あわてて隠しちゃったに違いない。だいたい,店員さんオススメのDCR-PC101Kは,DCR-PC105Kの(発売時期にして2年も前の)前機種であり,しかもお値段は,展示品処分79,800円という信じられないシロモノだ。展示品だから,テカテカと手あかで光っておる。クソー!世の中甘くなかった・・・

 ガックリきたボクタチは,イケズ電気本店へ。──あるある。夕べ行ったイケズ支店と同じ89,800円だ。いささか自信のなくなったボクタチ。早速,店員さんを探して,コジワの広告をピラピラと見せた。
 「グフフ。コジワの広告では,63,800円ですが,いくらになりますかいの〜。ゲヘヘ。相当値びくんでしょうなぁ。もしかしてタダになっちゃったりして」
 「ほう。コジワさんですな。確か,105Kは,コジワさんにももう置いてなかったはずです。コジワさんに行かれました?」
 「フナフナ。まだ行ってないんです。ボクタチ・・・グスン」
 「モ〜ヤダさんにも在庫がないハズです(ううっ。スルドイ)。もしコジワさんであるとしても,手垢で光った展示品だけでしょうね」
 「フヒー」

 「しかし,我がイケズには在庫がありますぞ!本当に原価割れですが,61,800円でどうです?」
 「アウアウ」
 「DVテープを付けましょう。これでギリギリです。イケズでは,無料で5年保証をつけています。修理代が3万は浮きます。絶対お得ですよ。──テープは2本です」

 ボクタチは,白旗をパタパタ振った。
 そして,親切なイケズの店員さんは,最終的にレジで61,000円にしてくれたのであった。

 我が家に戻って,”DCR-PC7”と”DCR-PC105K”を比べてみた。うわっ。技術の進歩はすごいものですねぇ。リモコンまでこんなに小さくなっちゃって!
 そして,古(いにしえ)の”
DVR-PC7”を片づけようとして,なくなっていたネジ二本を(そこらへんから)探してグリグリ締めたところ・・・あれ?(たぶん一時的に)直っちゃってる。 これなら,ド〜ハオフで,千円くらいで売り飛ばせるだろうか?

 

疾風編「我等 DCR-PC105Kを愛す!」 2004.1.23〜 不定期日記より

2004年1月23日(日) バツ アンド テリー

NP-FM50 さて。DCR-PC105Kを買って毎日ムハムハ言っていたみけねこ。しかし,これに絶対必要なものがある。
 ──それは,予備バッテリーだ。標準で付属しているバッテリー”NP-FM30”は,たったの45分(液晶モニターON,バックライトON,ビューファインダーOFFの場合。最大の”NP-QM91D”は公称9時間であるが実際はその半分)しか撮影出来ないのである。
 これじゃ〜,スタミナハンディカムじゃなくて,ヘナヘナハンディカムである。この標準バッテリーは,ソニンがケチケチして,別売で売っている”NP-FM50”をわざわざ容量を減らしたシロモノなのである。なかなかに商売上手やの〜
 http://www.ecat.sony.co.jp/handycam/acc/p_catlist.cfm?PD=13710&B3=1447

 まずは,この苦労して作った表をご覧いただきたい。

バッテリー型番 容量 大きさ,質量 実撮影時間 標準価格
NP-FM30 700mAh 幅38.2×高さ20.5×奥行55.6mm,約76g 45分

付属

NP-FM50 1,180mAh 幅38.2×高さ20.5×奥行55.6mm,約76g 1時間10分 7,500円
NP-QM71D 2,760mAh 幅38.2×高さ39.5×奥行55.6mm,約160g 3時間00分 12,000円
NP-QM91D 4,140mAh 幅38.2×高さ59.5×奥行55.6mm,約225g 4時間40分 18,0000円

 もちろん,大容量の方がいいに決まっているのだが...でもでも。今の”NP-FM30”でさえ,ビデオカメラから約2センチ出っ張っている。最大容量の”NP-QM91D”ときた日にゃ,なんと約6センチも出っ張っちゃうことになるのである。せっかくハンディなのが台無しではないか。ううーん。
 やはりここは,”NP-FM50”を買うべきだろうか...とネットで探したら,あった。ありましたぞ。このお店。
 http://www.rowa.co.jp/

NP-FM50-H  1400mAh 幅38.2×高さ59.5×奥行55.6mm,約78g 2,990 円

 おそらく,台湾製互換バッテリーだろうと思われる。これは1,400mAh(他にも,1,300mAhの互換もあり)であり,純正の1,180mAhよりも容量が大きい。実撮影時間も,1時間30分はいきそうだ。何より,この値段!純正が実売でも6千円弱なのが,2,990円(送料・税込)である。フルル...
 あまりの安さに,2コ注文しちゃった。

 ──注文して,二日後。実は,もう届いちゃったのであった。

 色は,黒。純正は青なんだけど,黒もまたいいなァ。大きさはやっぱりまったく同じだった。新旧のバッテリーの持ちをハンディカムでチェックしてみました。3割増くらいの持ちといった感じですネ!

 液晶パネル:92分→138分
 
ビューファインダー:100分→166分

2004年1月25日(日) さらば。古き良きDVR-PC7

 というワケで,問題となったのは,古き良きDVR-PC7である。1996年9月10日発売の元祖パスポートサイズ。当時の定価は,なんと衝撃の24万円であった。しかも,これはバッテリーでさえ,別売アクセサリーの扱いであり,そのバッテリー&ACケーブル&充電器のお値段は,衝撃プライス22,000円。それだけじゃありません。さらにこれに大容量バッテリー12,000円をおつけしましょう...

image:『DCR-PC7』 1997年の冬のことだった。大型家電店ワンダー(今はもうないが)で,親父が,結婚祝いにデジタルビデオカメラを買ってくれることとなった。当時のビデオカメラって,どでかくて,一輪車に乗せてゴロゴロ押しながら旅行とかに持って行くものだった。
 ワンダーで見つけたのが,展示品処分(既に後継機種のDVR-PC10が出てたため)だった
DVR-PC7だった。そこで,親父が「ひけー」「ひかねー」「ひけひけー」と店員さんと激論を交わし,アクセサリーキットとテープを2本つけさせて,14万8千円!で買ってくれたのであった。

 今朝,みけねこは,その古き良きDVR-PC7をフキフキしていた。とりあえず箱もマニュアルも全部揃っている。新品同様と言いたいところだが,本体は,ずいぶん汚れているし,傷もいくつか・・・最大の問題は,時々動かない時があるというところ。──しかしまあ,それは大した問題ではあるまい(と勝手に決め込んだ)。そう。ハードオフで売り飛ばそうというのである。いくらになるかなぁ。PC7といえば,デジカム永遠の名機ですからな・・・まあ,軽く1万くらいでしょ。(ムフフ。もっと高かったらどうしよう?)
 念のため,出かける前にネットで,オークションでの値段を検索してみた。・・・れれれ。どれもこれも2万代じゃん。急に自信がなくなっちゃった。
 「いー仕事してますなぁ。大事にしてやってくださいね。残念ながら古すぎて値段はつけられませんが,思い出という価値はあなたにとって計り知れないものでしょうから」・・・とか,ハードオフの店員さんに(口ヒゲをしごきながら)言われっちゃうかも。フナフナフナ〜

 彼女と相談して,”3千円なら売る。それ以下なら思い出の逸品として大事に桐箱に入れていつまでも取っておく”ことと決定した。

・・・

 ハードオフ激安買い取りカウンターで,ボクタチは,ペコペコ頭を下げながらDVR-PC7を取り出した。「大事に使っておりやんした。高う買うてくだされ。どんぞどんぞよろすくお頼み申し上げます」店員さんによると,10分ほどで鑑定が終わるらしい。
 その間,店内をグルグル視察した。デジタルビデオカメラコーナーをみると,DCR-PC300Kが8万円。NV-GS70Kが9万円・・・中古にしちゃ値段が高いと思ったが,並んでいるのは,どれもピカピカの新品同様の品ばっかり。うううう。
 ずっとカウンター付近で作業を見物していた彼女(みけねこは,ジャンクコーナーでゴミを掘り返していた)によると,チェック中の店員さんが,首をかしげながらいじくっていて,マニュアルを見て「こりゃダメだ」とか言ってたと云う。あ〜あ。

 「みけねこさまー」
 「へぇー」「へぇー」ボクタチは,トリビアみたいな返事をすると,激安買い取りカウンターへ急いで戻った。

 「申し訳ないのですが」
 「1996年とかなり古く」
 「最近は,メモリカードとかが使えないと人気がなくて」
 ボクタチは,目の前が真っ暗になった。

 「・・・・しますか?」
 「え?持ち帰りですか?」
 「いえ。8千円にしかなりませんが,どうしますか?」

 「うっうっうっ売ったー!」

 大金を手にしたボクタチは,ホクホクと家路に向かったのであった。でも,もしかして半分くらいは,アクセサリーキットの値段かもしれませんね。

2004年2月2日(月) 買い物大失敗の巻

 我が家に,ピカピカと鎮座ましているソニンのDCR-PC105K。それを見るたびに,みけねこはとある衝動に駆られていた。
 パソコンに繋いで,DVテープのDVD化をしたいのう・・・IEEE1394ボードを買って。
 
 そしてついにそれを夢にまで見るに至ってしまったみけねこは,仕事帰りに,モ〜ヤダ電気に寄っちゃったのであった。
 店内をグルグル探し回り,隅っこの蜘蛛の巣だらけのコーナーに,IEEE1394ボードが並んでいた。もちろん,ボードだけ買っても仕方ないんですよね。キャプチャーと編集,DVD−Rにコピー出来るソフトが必要じゃ。やんぼーさんが,「
Ulead MovieStudio」付きのをお勧めしてくれたから,是非ともそれにしよっと。
 そのコーナーには,メルコもアイオーデータのもなかった(カードタイプのはありましたけど)。あったのは,ラトックシステムという会社の4,980円のと,アルファデータの5,980円の二種類であった。
 あれ〜。どちらもソフト付とはいえ,IEEE1394ボードって,こんなに高いんでしたっけ?予算は二・三千円くらいだったつもりだったのに...ラトックの方は,聞いたこともないオリジナルソフト。アルファデータの方は,”
UleadMovieWriter Ver.1.5SE”がついていた。しかし,千円の差か。
 
 しばらくうなっていたみけねこであったが,ふとあることに気がついた。値札には,「
展示品処分価格!5,980円。ポイントサービス」と赤く書いてあるではないか!みけねこの目がキラーンと光った。これは,そもそもの定価が相当高いに違いない。なにせ,いいソフトがついていますからなァ。良心的なモ〜ヤダ電気の展示品処分なら,絶対安いに決まってますしね。そういえば, よく見ると,アルファデータの方は,やけにパッケージ (右のやつ)の品がよろしいではありませんか。ウットリ。

 そして,自分の幸運に心より感謝しつつ,レジへ速攻で持っていったのであった。棚に残っていたのは,最後の一個でしたからね。
 
 
DV CINEMA(AD-DV303) http://www.alpha-data.co.jp/DV303.html 

 その満足感と良心的なモ〜ヤダ電気に対する感謝の念は,次に書いた時点までしか持たなかった。

・”UleadMovieWriter Ver.1.5SE”は,ずっと前に買ったDVDマルチドライブのオマケについているのに気づいた時。
・遙かにお安い価格で,新バージョンの”
UleadMovieWriter Ver.2.0SE”付きの他メーカーのボードが買えることを知った時。
・DV CINEMAが発売された時点でさえ,予想価格が6,000円に設定されていることを知った時。
・PCサクセスで,
DV CINEMAのパルク品が1,280円で叩き売られていることを知った時。

 ぐじょ〜。展示品処分価格5,980円とは・・・キー。も〜やだ。

 

プロジェクトDVDへ 続く・・・)


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