愛しき

2006年11月21日(火) 「ついに念願のMP3プレーヤーが 」

mpio-one

FG200-256 256MB 17,800円
FG200-512 512MB 22,800円
FG200-1G 1GB 27,800円

 アッパレだかカッポレだか云うメーカーのiPodなるシロモノがシリコンオーディオプレーヤー市場を席巻しているが、その昔、Rioと共にMP3プレーヤーの名機として名をはせたのがADTECのMPIOだった。古きMPIOファンは長い間、もう壊れてしまったMPIOをポケットの中に握りしめ、ショップのショーケースに麗々しく陳列されたiPodメをを憎々しく睨み付けていたわけである。

 しかし、その屈辱の歴史もついに終わる・・・”mpio-one FG200”登場!これは本気いや、本物だ。 テトラポットだかnanoだかshuffleだか知らないが、あんなシロモノをあっさり駆逐し人々の記憶から完全に拭い去るに足る本物のプレーヤーが!
 このプレーヤーは、新次元のmpioの幕開け、ナンバーワンという意味で、mpio-oneと名付けたそうである。やる気まんまんですな。

 まずは、”mpio-one FG200”のプレリリースから引用してみよう。

「mpio-one」は、わずか34.5g、ZIPPOライターよりも小さなコンパクトボディにもかかわらず、あらゆる機能に対応した世界最小のプレーヤーです。
今までの機種より充実した基本機能の他、音楽を聴くだけでなく、画像を表示したり、動画を楽しんだりすることができます。動画に関しては付属のソフトウェアでMPEG4、AVI、WMVなどの動画ファイルを簡単にmpio独自の「.mp4」形式に変換し、プレーヤーに転送して楽しむことができます。さらにオーディオCDの曲の区切りに対応したWMA形式のダイレクトエンコード機能、ボイスレコーディング機能、FMラジオ、ゲームやスクリーンセーバー、時計やタイマー再生・録音などの機能を備えています。イヤホンは「FY500」同様、SENNHEISER社のMX400と同等品を採用しています。
また、ボディカラーはフェアゴールド、スマートシルバー、クリムゾンレッド、ミスティックグレイ、ハバードブルー、ミッドナイトブラックの6色を展開予定です。「mpio-one」は手のひらの中で様々なマルチメディア・エンターテイメントを実現する、新次元のフラッシュメモリタイプのポータブルマルチメディア・プレーヤーです。

 

■1.04インチハイカラー有機ELディスプレイ採用。分かりやすい日本語アニメーションメニュー
■高音質イヤホン採用
■10MB/sの転送速度を実現
■高音質OGGVorbisに対応。マルチ形式に対応した音楽再生機能
■WMADRMに対応。インターネットで購入したWMAファイルの再生が可能
■英会話学習に便利。スピードコントロール機能
■ムービー再生対応。付属変換ソフトを使用することで、さまざまな形式の動画ファイルに対応可能
■静止画/テキスト表示対応
■内蔵リチウム充電池で約15時間(音楽)、約2時間(動画)の再生が可能
■高性能ボイスレコーダー機能
■録音も可能。世界中で使用できるFMラジオチューナー搭載
■9種類のイコライザと3Dサウンドエフェクト
■時計機能内蔵(タイマー再生・録音対応)
■ゲーム機能対応

 お値段は右上のとおり(ADTECの直販サイト価格だ)だが、動画が見られる (もちろん音質も力を抜いていない)世界最小プレーヤーとしては、格安というもの。”FG200ー256”で17,800円だなんて、タダ同然である──

 

2006.11.17 FRYDAY

2006年11月22日(水) 続・「ついに念願のMP3プレーヤーが」

 ──というのは、”mpio-one FG200”発売開始(2005年9月10日)のことじゃった。それがねぇ。”FG200ー256”がAmazonでなんと1,991円でたたき売られることになろうとはねぇ。
 もちろん、みけねこは17日夜に鋭くゲットした。(17日の日記にも、「皆はん奮って買いなはれ」と紹介しといたでしょ?今となっては申し訳ないことですが)

 実は何を隠そう。みけねこは、前々からポータブルのオーディオプレーヤーが欲しくて欲しくて仕方なかったのである。それは、以下の虎馬・・じゃなかった、トラウマによるものである。

○・・・・・・始・・・・・・○

 思い出したくもないが、新品未開封128Mのプレーヤーをクレバリーのジャンク市でメッケて、2,079円でゲットしたのは去年の9月28日(不定期日記を参照されたい)。しかしそれは、まさしくジャンクの名に恥じない不動品だった。 嗚呼・・・ジャンク品を買ったらただのジャンクだったでは文句の付けようもないこと。それがもし完動品だったら、看板に偽りあり!と叫びながらショップにクレームをねじ込んで、不動品のジャンクと交換してもらうってのが、正しい男の道ってモンである。みけねこは泣く泣くあきらめた。仕方ない・・・(右写真が憎らしいV@MP VP-228 for Windowsじゃ)

○・・・・・・終・・・・・・○

 さて、”mpio-one FG200”。Amazonでは19日の午後には「在庫なし」の表示となったが、(後から気づいたが)2ちゃんねるでも祭りとなってニュー速では5スレまでいった模様である。やっぱ、これ欲しいですものね。買えなかった人ってかわいそう。(みけねこはハンカチをそっと目に当てた)・・・クッ・・ククッ・・・クッククククグハハハハハのハーッ!

 (その晩、みけねこの高笑いは、高くそして低く、いつまでもいつまでも夜空に響き渡っていたのであった)

 

2006.11.21 TUESDAY

2006年11月23日(木) 新・「ついに念願のMP3プレーヤーが」

 ──と高笑いをしていた11月21日20時ちょっと前のこと。たまたまチェックしていた2ちゃんのニュー速スレ”動画再生できる世界最小のMP3プレイヤーが1901円 その5”でちょっとした騒ぎが起こっていた。え?Amazonの注文履歴が消えている?
 まあ・・・ね。VIP板でプチ祭り(18日以降)になって以来、かなりの注文が集中したみたいですし。期待して注文した人には気の毒な、実に気の毒なことですね。まっ。 初日(17日)の夜に早々に注文したみけねこには関係のないこと。みけねこは、また例のハンカチを取り出した。 幸せの黄色いハンカチである。グワーハッハッハッハのハーッ!──と、またもやみけねこが高笑いを響かせた途端、Amazonからみけねこの注文履歴がパッと消えた。

 えっ?ありえな〜い。祭りの始まる前の17日に注文したのに。いやきっと、Amazonが発送日確定画面を切り替えるために、一時的に履歴が消えたんだ。そう一時的に消えただけなんだ──と、自分を納得させようとした瞬間、ダメ押しのようにAmazonから次のメールが届いた。

平素は、Amazon.co.jpをご利用いただき、ありがとうございます。

誠に恐れ入りますが、お客様よりご注文いただきました以下の商品につきまして、大変残
念なご報告がございます。

『【数量限定特価品】MPIO MP3メモリープレーヤー FG200-256SS SMART SILVER』

こちらの商品に関しましては人気商品のため注文が殺到し、スタッフ一同在庫の確保に努
めましたが、現時点ではお客様にお届けするための商品の在庫確保が困難である見込みと
なりました。そのため、誠に勝手ながらお客様のご注文よりキャンセルさせていただきま
した。数々の小売店のなかからあえてAmazon.co.jpをお選びいただきましたにもかかわら
ず、お客様のご期待に背くお知らせとなりましたことを、深くお詫び申し上げます。

今回のキャンセルに関しまして、お客様に大変ご迷惑をおかけしましたことを、改めてお
詫び申し上げます。当サイトでは、在庫の確保につきましては細心の注意を払っておりま
すが、今回このような事態が発生したことを重く受け止め、お客様の信頼を回復できるよ
う、今後のサービスの改善に努めて参りますので、なにとぞご理解の上、今後とも
Amazon.co.jpをご愛顧くださいますようお願い致します。

Amazon.co.jpのまたのご利用をお待ちしております。

 ありがとうAmazon。この4日間ワクワクさせてくれて...みけねこの胸はAmazonに対する感謝の念でいっぱいになった。サバノビッチ!
 最初から「数量限定特価品」と表示しながら数量を設定せず在庫確認に金・土・日・月と4日もかけるとは・・・昔からAmazonの在庫管理はまるっきりなってないのをすっかり忘れておったわい。2ちゃんねるでもAmazonに対する怨嗟の声が溢れたが、これは踏みつぶされたアリがゾウを恨むような如し。
 (それにしても、送料無料になるために、”mpio-one FG200”と電池とかを買った人とかは気の毒だった。”mpio-one FG200”だけAmazonにキャンセルされたため、数百円の電池に数百円の送料を払うハメに。Amazonのキャンセルがすぐだったら、電池のキャンセルは十分間に合ったでしょうに・・・まったくヒデーねぇ)

 ──と云うワケで、この三連チャンシリーズ日記のネタが出来上がった次第である(この3日分の日記は11月21日に一気書きしたのだ)。みけねこが念願のMP3プレーヤーをゲットする日は果たしてくるのだろうか?みけねこは、青いハンカチを取り出して目に当てた。ウ・ウウウウ・・・。

 (その晩、みけねこの泣き声は、高くそして低く、いつまでもいつまでも夜空に響き渡っていたのであった)

 

2006.11.22 WEDNESDAY

2006年11月24日(金) さらば・「ついに念願のMP3プレーヤーが」

 さて、昨日でめでたくシリーズ完了のつもりであったが、もひとつネタがあった。

このたびは、ご注文いただきました商品のキャンセルにつきまして、
お客様に大変ご迷惑をおかけしましたことを心からお詫び申し上げ
ます。

お問い合わせいただきました商品『【数量限定特価品】MPIO MP3メモ
リープレーヤー FG200-256SS SMART SILVER』につきまして、当サイト
では、ご注文いただきましたお客様すべてに商品をお届けできるよう、
商品の確保に努めてまいりました。しかしながら、商品の生産数に限
りがありましたため、現時点ではお客様のご注文商品の確保が非常に
困難と判断いたしましたために、誠に勝手ではございますがご注文商
品をキャンセルさせていただきましたことをご理解くださいますよう
お願い申し上げます。

このたびは、お客様のご期待に背く結果となり、誠に申し訳ございま
せんでした。当サイトでは入手の不可がわかりしだいEメールにてお
知らせしておりますが、ご連絡が大変遅くなりましたことを重ねてお
詫び申し上げます。なにとぞご容赦のうえ、今後ともAmazon.co.jpを
ご愛顧いただければ幸いです。

ご迷惑をおかけしたお詫びとして、今回限りの対応ではございますが、
300円分のギフト券を発行いたしました

******* Amazonギフト券 *******
Amazonギフト券の金額:300円
Amazonギフト券コード:[****-******-*****]
有効期限:2007年11月22日

※ギフト券は1度のご購入につき1枚しかご利用いただけません。
2枚同時のご利用はできませんのであらかじめご了承ください。
************************

ギフト券の細則は以下のとおりです.

 ”mpio-one FG200”事件に関して、問い合わせや苦情を言った人に対しては、Amazonは上のテンプレメール文と共に300円をプレゼントしてくれたらしい。さすがはAmazon。実に太っ腹ですなぁ!
 さ、これでシリーズはお仕舞い。「さらば」の次のタイトルはもちろん「帰ってきた」にすべきだが、もうそれもなさそうですな・・・・・・・

 ──え?黙っているみけねこ達も300円いただいけたのかですって?──まさか!おとなしい家畜どもにまで、わざわざエサをばらまくAmazon様だとお思いですかな?いや、これはもちろん、貴重なご意見等に対するAmazonからの感謝の気持ちなのである(うるさい客だけ、アメ玉の一粒でもしゃぶらせて黙らせとけ)。ついでに、昨日の日記で書いた送料の問題については苦情の電話かメールをすれば、送料分をギフト券などで返してくれるらしいですぞ(−「す・れ・ば」−ですがね)。

 

2006.11.23 THURSDAY

2006年11月25日(土) 帰ってきた・「ついに念願のMP3プレーヤーが」

 前回、”お仕舞い”と書いた・・・確かに。確かにそのつもりだったのですが、終わらせるわけにはいかなくなったのです。その理由についてはまた明日。

 11月23日11時頃。ちょっとした騒ぎがあった。
 例のAmazonの”mpio-one FG200”の販売ページに変化が現れたのだ。ホラッ。

 

 最初のトコ[数量限定特価品] → [15個限定数量限定特価品] になっているでしょう?2ちゃんねるでは、これを「そもそも15個しかなかったんだからテメーラ諦めろ」とのAmazonからのスペシャルメッセージだという説と、そんな今さらコッソリ書き換えるはずはないからAmazonが「在庫を一生懸命探した結果もう15個見つかったので追加しますよお客サン」という意味だとの説にまっぷたつに分かれた。後者の説の場合、 只今Amazonでは追加の鋭意準備中であり、もうすぐ15個の在庫が「有」との表示に変わる可能性が高い。

 それからしばらく、みけねこは『更新』ボタンをポチポチ押していたのである・・・もちろん、いくら押してもついに在庫「有」に変わることはなかったが。

 その後、2ちゃんねるでは、苦情のメールを送る度に、お定まりのテンプレメールと共に300円のAmazonギフト券が何回ももらえるということが判明し、このボーナスに気をよくした猛者達は、せっせと苦情メールをAmazonに送りつけたらしい。

 ──その晩、みけねこはなかなか寝付けなかった。
 明くる24日の朝、みけねこは未練がましく(もしかして在庫「有」になっていまいかと)”mpio-one FG200”の販売ページを見た...んっん?

 

 ありゃ?また元に戻ってる・・・もしかして昨日、「天網恢々疎にして漏らさず。コッソリ改竄するなんて誠意がない」との300円ギフト券希望メールが、Amazonに集中したせいかなあ?

 あの300円のバラマキは、声の大きい人を黙らせることが出来たも知れないが、サイレントマジョリティ(これが実は優良顧客だったりするのだ)にとっては、Amazonへの信頼感を失墜させる対応だった思う。
 

2006年11月26日(日) 「ついに念願のMP3プレーヤーが」・新たなる旅立ち

 ”mpio-one FG200”がもう永遠に手に入らないことを知ったみけねこ。”mpio-one FG200”は、夜空に輝く星と同じくらいに手が届かなくなってしまった...

 17日に『ポチ』した時点では、実はそんなに欲しかったわけじゃない。しかし、Amazonが発送準備をしていると信じてワクワクさせてくれた4日間、”mpio-one FG200”のスペックや使用者レビューをいろいろ読んでみたり、果てはmpioのサイトからエンコーダソフトをダウンロードして試してみたりしているうちに、みけねこはすっかり愛着がわいちゃったのである。

iAUDIO U3
(31.5x72x18mm)

FG200
(32.0x55x15mm)

 23日の晩──みけねこは気がつくと、他で安く売っているところはないかとセッセと検索していた。”mpio-one FG200”は、256M、512M、1Gと容量別に三種類あるが、広大なネットショッピング世界の中でも、在庫があるのはそれぞれ1店舗か2店舗に過ぎず、それも目を剥くほどの高値。信じられん。
 半年前ならば、まだ安い在庫がある程度は残っていたようだが、本当にもうないのである。あとは、地方の電気屋のストックが考えられるが、あるかどうかも分からぬそれを見つけ出すのは至難の業。使用期限の切れた赤いNational乾電池の棚の隣に、埃をかぶって陳列されているかも知れませんが。

 探した中で唯一、これなら暴利でもないゾと思ったのが、石丸電気のショッピングサイト”レフィーノ”(左写真)にあった”FG200-1G”。送料込14,480円(500円分の入会プレゼントポイントを適用すれば)。
 ンー安くない。1Gとしても全然安くない。まるっきりだ。”mpio-one FG200”同等以上の性能を誇る新鋭機”COWAN iAUDIO U3”の1Gが余裕のヨッチャンのスルメイカで買える値段だ。でも、”COWAN iAUDIO U3”がもし1万でも買うかと問われれば、いらぬいらぬわっ!みけねこは、”mpio-one FG200”が好きなのである。 

 夜中の1時を回ってしまったことに気づいたみけねこは、ようやくPCの電源を切った。まあいいや。すっぱりあきらめよう!

 ──しかしその夜、みけねこは”FG200-1G”を『ポチッ』している夢を見た。

 

2006.11.24 FRYDAY

2006年11月27日(月) 「ついに念願のMP3プレーヤーが」・2

高級感溢れるパッケージ

付属品一式(ウサギが持ってるのは煙草だ)

 24日の早朝。PCにむかって、みけねこは何かを『ポチポチ』していた。ナニをポチポチしていたかは、皆さん想像もつかないでしょうな。

    ●    ● ●●  ● ●

 そして25日午後。右の写真を見よ!”レフィーノ”のサイトの発送の なんと早いことよ。Amazonにはその足の爪の垢でも煎じて飲ませたいものだ。みけねこはワナナク手で梱包をビリビリと破り捨てた。おおっ!
 ”mpio-one FG200”(FG200-1GMB。ミッドナイトブラック色のを選んだ)は、それにつけても小さいにもかかわらず、質感は非常に高い。CDサイズのマニュアルは薄いの中くらいの厚いのの三種類あり、非常に丁寧である。ネックストラップもなかなか・・・一番安っぽく見えたのは、なぜかあの評判の非常に高いSennheiserのMX400相当 (但し製品版と違ってスポンジがついてませんぞ)のイヤホンだった。
 カッチョいいストラップをつけようと思ったのだが、本体にそれを通す穴がない。付属の透明プラスチックホルダーにセットすれば良いのだが、このホルダーが今イチ好きじゃないのだ。仕方ないからつけないでおこう。

 早速、PCからUSB経由で充電だ。連続再生15時間であるが、充電には3時間かかる。その間・・・

 新しい「FG200シリーズ ファームウェア4.18(2006.02.07)」が出てる。ロシア語表示対応とかはイラナイとして、満充電時のアイコン追加はいいね。 このファームをアップするためには、「MPIO Utility 1.0.6.4(2005.11.15)」が必要だが、製品付属CDの旧バーションではダメなため、これまたダウンロードして、PCにインストールして・・・うん、出来た。

 MPIOは、今年初頭まではファームのアップデート(計2回ですけど)をしていたし、マニュアルの第二版(2005.11.14)もアップしてた(付属のマニュアルは2005年7月の初版)。その頃まではMPIOは”mpio-one FG200”販売に意欲的だったと思われるのだが、そのままカタログ落ちしてしまったのは何故なのだろうか?

 

2006.11.25 SATURDAY

2006年11月28日(火) 「ついに念願のMP3プレーヤーが」・愛の戦士たち

 (タイトルはいつの間にかメチャクチャだ)

 ”mpio-one FG200”の電源を入れると威勢のいいオープニングから始まる。起動には十秒ほどかかるが、その後のレスポンスは大変良好。
 まずは音楽データを作らなくちゃ話にならない。実はみけねこは酷いオンチであり、音楽の善し悪しってよく分からないんだよなぁ。

 MP3で作るべきかWMVで作るべきか。WMVなら同じビットレートならMP3より音質がいい(逆にMP3こそ神規格でありWMVはクソだと言う人もいるのだが)らしいので、 あまり考えずにWMVにしよう。ちょうどWindows Media Player 9(W2Kですからね)がありますし。なお、FG200はOgg Vorbisにも対応しているが、タグ情報の表示が出来ないため、WMAかMP3が手頃だと思う。
 さて、そこでハタと悩んだ。圧縮はどの程度にするのが適当なのだろうか?オンチのくせに見栄を張って、みけねこは多量のCDを所有しているのである。 どーせなら、好きなの全部入れちゃいたい(そりゃ無理)。

 レミオロメンの『粉雪』(5分25秒)を次の三方式でWMVファイル化してみた。

Windows Media オーディオ 128Kbps 4.99MB(サイズ:大レベル)
Windows Media オーディオ 可変ビットレート  85から145Kbps  3.21MB(サイズ:中レベル)
Windows Media オーディオ 可変ビットレート 18から33Kbps 1.63MB(サイズ:小レベル)

 そして、作成したWMVファイルをエクスプローラーで”mpio-one FG200”にドラッグ&ドロップ。転送速度は10MB/秒と非常に高速であり、ヘタなUSBメモリよりも早い。
 1番・・・やっぱいいわ。こりゃ。2番・・・中サイズでもまったく遜色ないねェ。3番・・・これまたすばらしいの一言だ!──結局、みけねこの耳じゃ全然分からなかった。まあ、とりあえず何事も中庸を尊ぶべきであるので2番にしておこう。1番と音質的に遜色が(たぶん)なく、サイズが 多少小さくなる分いいかなってトコで。 これは人それぞれの考え方ですが。

 くやしいので、SennheiserのMX400相当なるイヤホン(個人の方のレビュー)の性能チェックだ。比較するに持ち出したるは、あの憎むべきV@MP VP-228 for Windowsに付属していた名も知れぬイヤホン。これがコナマイキにも端子が金色(どーせ単なる塗料であろうが)なのである。これは大差が予測される・・・と思ったのだが、──ど ーしても「名も知れぬ」の方がいいように聴こえちゃうのである。耳クソでもつまってるのだろうか?と念のため彼女にも聴いてもらったが、彼女まで「名も知れぬ」の方がすばらしいと激賞するばかり。なんてこった!

 ”mpio-one FG200”の音は非常にいい。繊細でいてメリハリがあり、エフェクトも数多くなかなか楽しめる。そもそもこの手のポータブルオーディオプレーヤーに音質を求めることは無茶だと思っていたのだが、正直、まさかここまで時代は進んでいたとは、隔世の感であった。

2006年11月29日(水) 「ついに念願のMP3プレーヤーが」・III

 (しかし、最初にこのシリーズを書き出した時はこう長くなろうとは思いもよらなかった)

PMP Transcoder

 このプレーヤー最大の特色である動画について、試してみよう。

 ”mpio-one FG200”が誇る有機ELディスプレイは、大画面液晶プラズマハイビジョン1.04インチ──そりゃどうしても96×64ピクセル。ため込んだエロ動画をタップリ鑑賞しようと考えている貴兄にとっては、果たして細かい毛穴まで見えるものかが一番の心配になるところかと思う。

 フォーマット形式はMPEG-4(拡張子mp4)だが、そのサイズの小ささから事実上の独自形式。手持ちのAVI、MPEG、WMV、ASFファイルを、製品付属CDにある”PMP Transcoder ver2.0”というエンコーダーソフトで変換する必要がある。
 さっそく、48.8MのMGEGファイル(1分59秒)をエンコードしてみよう。操作はあきれるほど簡単。 完成する動画のクォリティを三種類のうちから設定し──あっという間に完了。早いね。エンコード後のサイズは、クォリティ別にHigh(2.21M)、Medium(2.14M)、Low(2.09M)という結果となった。1分1M強、ちょっと これでいいのかと思うほど小さい。
 ファイルサイズ(それぞれのクォリティで10%程度の差がある)も、(ジックリ見比べた結果)画質の差もさほどないことだし、そうシビアに考えないなら、普段からHighで作成しておいてかまわないでしょう。

 ←コレは、PC上で(インストールされるPMP Playerという専用ソフトで見ることが出来るのだ)エンコード後の動画の一コマを切り取ったもの。なんですって?これじゃ毛穴の中の中までは見えないんじゃないかですって?
 いやらしいですな・・・でも、まー確かに。しかし、動画として動いていると、結構ナニやってるんだか分かるものである。そもそも96×64ピクセルでは、最初から過大な期待を 持つのがヴァカというもの。それでもみけねこが想像していたものより遙かに綺麗だ。斜めから見てもなかなか見やすい。
 動画の音に関しては、さすがオーディオプレーヤーの血筋を引くせいだろうか、かなりいい。但し、画面上部に「経過時間」と「ボリューム」が常に表示されて邪魔と言えばチョイ邪魔 (特にボリュームは必要ない)。MPIOのFAQには、将来のファームアップで見えないように対応予定と書いてあったが・・・もうそれはなさそうである。残念なことだ。

 音楽であれば連続再生時間15時間を誇る”mpio-one FG200”だが、動画では2時間となる。小さな小さな充電池の消耗が大きいということで、納得するしかないだろう。

 (さて、急にお熱が出て特急で書き綴ったこのシリーズ、さぞつまらなかったと思いますが、あと一話で終えます)

 

2006.11.26 SUNDAY

2006年11月30日(水) 「ついに念願のMP3プレーヤーが」よ永遠に

 最後に”mpio-one FG200”の、その他の機能についても少しだけレビューを。

1. FMラジオチューナー
 時間指定録音も可能。しっかし、草深き我が田舎にはFM電波はロクに届かないのである。せいぜいスカラー波が飛んでくるくらい。まっ、自然は豊かで空気はうまいんですけどね。アンテナとなるイヤホンのケーブルを右に向けて左に向けてもガーガー鳴っただけだった。
2. ボイスレコーダー
 タイマーでの予約録音が可能。無音状態を検知すると録音を一時停止する音声感知機能と、録音レベルを一定に保つ自動音声増幅機能がある。但し内蔵マイクが小さいので、ある程度の音量 がないと厳しい。マニュアルには、オプションとして外部マイクが後日販売される予定とあったが・・・無理そう。
2. ダイレクトエンコード
 アナログ音源としてライン入力より、シンクオフ(全曲続けて)・オートシンク(無音状態を感知し一曲一曲自動分割)による録音が可能。録音ファイルはWMAファイル として「RECORD」フォルダに記録される。これならCCCDの曲でもPCにドラッグ&ドロップでコピー出来ちゃうと真っ先に思ったのだが、CCCDのCDなんて一枚も持っていなかったっけ。
2. 静止画表示
 動画も使えるのだから当然といえば当然。もちろんみんなエロ画像鑑賞に利用するわけ(みけねこはしないけど)だが、画面サイズを考えるとあまり実用的ではない。
3. テキスト表示
 必要性はなさそう。いったい何に使うんだろうか?
4. スピードコントロール
 英会話の学習にサイコーということだが、みけねこには学習意欲がまるっきりないのだ。
5. ゲーム
 「PUSH!! PUSH!!」というソフトが入っている。ロードランナーと並び称されるパズルゲームの至宝、いわゆる『倉庫番』だ。1982年、シンキングラビットより発売され、みけねこも8ビットマシンでずいぶんやり込んだっけ。”mpio-one FG200”には、ゲームを三つまで登録出来るそうだが、MPIOによると今後、追加のゲームをファームウェアアップグレードで提供していく予定・・・とマニュアルにはあったが、これまた絶対無理そう。”mpio-one FG200”がもう少し売れてたら、状況は大分違っていたんだろうになぁ。

 さてそろそろ、本シリーズを閉じることとしよう。これ以上続けても、”mpio-one FG200”に興味を持たれる方もいますまい。そもそも手に入れること自体が難しくなっていますし、それにこんな古色蒼然たるマイナーな旧機種、安くもないってのに誰が買うってもんですか。

 え?みけねこ自身は、大金を投じて”mpio-one FG200”をゲットしたことを後悔していないのかですって?もちろんしてませんとも!これこそが念願のMP3プレーヤーだったのですから。


[[ミニミニリンク集]]

 公式
  ・mpio-one FG200
  ・ダウンロード(ファームウェア・マニュアル)
  ・FAQ
  ・よくあるご質問
  ・韓国MPIO

 レビュー
  ・第219回:ひゃぁ〜このサイズで動画再生しちゃうわけ?〜 メモリープレーヤーよどこへ行く「MPIO ONE」 〜
  ・“使える”動画再生も搭載──完成度の高い小型プレーヤー「mpio-one」

おまけ FG100買っちゃった

2007年7月7日(土) AD-FG100購入記 上

 こんなのどうでしょうか?アフィリエイトではないですから、ご遠慮なくドンドン踏んじゃってください。クックック(こんなこと書くと、かえってアヤシク感じるかも)。
 http://shop.mpio.co.jp/shopdetail/009000000035/order/

 かの愛しきmpio-one FG200の兄貴分にあたる。カタログスペックからして音に定評あるFG200より音質は上のような気がしますし。256Mとはいえ、送料無料1,980円なら。なにより、この古めかしいラジカセデザインがみけねこ心をくすぐるのだ。

 なお、みけねこは森永・・・いや、mpioの回し者ではない。

2007年7月12日(木) AD-FG100購入記 中

 ──と言うわけで、昨日届きましたゾ。血ヘドのように真っ赤なパッケージ。1,980円の送料込みのブツが。

 mpio-one FG200との比較であるが...

・やっぱ、単三電池inとは分かってたものの、思ってたよりさらにデカイわ。
・付属品は充実であり、ケースや単三アルカリ電池まで一本添付されているのは、最近珍しく好感。みけねこは充電池を使う予定。
・USBケーブルはFG200とコネクタ形状が違うが、これはデジカメ等によくあるミニタイプ。
・イヤフォンは、FG200のSENNHEISER社MX400同等品と比べて、名も無きブツ。
・FG100本体の質感は悪くなく、マシンマシンとメカニカルなデザインに愛着がもてる。
・音は、繊細なFG200。パワフルなFG100という印象。甲乙をつける感じではない。
・操作体系は分かりやすく(機能が限定されているためでしょう)、レスポンスもFG100が一歩リード。

 というワケで、FG200は山の手に行く時のおしゃれ着。FG100はスラムに行く時の普段着として使うことに決めた。イヤホンだけFG200のを流用してね。スラムに行く時ゃ、涼宮ハルヒのMADを見られなくなっちゃうけど、まあいいか!

2007年7月18日(水) AD-FG100購入記 下

 しばらく使ってみての感想だが、図体がデカイて、もてあます時もあるけど、これ意外にいい。
 ヴァカみたいに持つ単三電池(公称43時間)は、専用充電池のヘタリを気にしないでいいのが精神衛生上いいですし、256Mというメモリも、アルバムをじっくり何回も聴き込みたくなるという点で丁度いいみたい。1GのFG200ですと、選択(曲)の余地が広がるせいか、逆にお気に入りの曲ばかり聴いちゃうのだ(みけねこの性格では)。

 何より、(送料込)1,980円という値段を想うと、みけねこの凍り付いた鋼のような心は、ホンワカと暖かい気持ちに包まれるのである。

 

パルパルのお気に入り」不定期日記より)


パルパルのお気に入り「パルパルのお気に入り」へ戻る