秋なのにクンクン(国営ひたち海浜公園4)

 

不定期日記より。2005年10月23日(日)にお出かけしたこと...

2005年10月23日(日) 「秋なのに涙がこぼれます」の巻

臨時駐車場より

 天気晴朗なれど風強し。ついにこの日がやって来た!この日のために、クンクンは連日連夜アンヨの猛特訓に励んできた。クンクンはすでに出かける気満々。よし。出発だ!

 春、ネモフィラの季節に出かけて以来である。

 そう──本日10月23日は、「国営ひたち海浜公園」の入場料無料の日なのである。ちなみに、今日は海浜公園の”コスモスフェスティバル”であり、”常陸ふるさとフェスタ”であり、”ひたちなかフェスタ”でもあるのだが、 そのうち、どれのお陰で入場無料となっているのかは誰も知らない...。

 想像どおり、近隣の住民は老いも若きもこぞって海浜公園にやってきた様子。道路もいつにない渋滞だ。なんといっても、本日は年に何回とない入場無料の日。いつもは400円の高額入場料に恐れをなしてネコ一匹やって来ないガラガラの海浜公園なのだが、今日ばかりは様子が異なる。

 駐車場はとっくに満車状態であり、パルパル号は、草深き臨時駐車場へ誘導される。クシー。バッタだらけじゃ。しかし、入場無料でも駐車料金だけはしっかり取るとは、さすがに(最近は公営の方がちゃっかりしているのだ)しっかりしているが、いつもは510円のハズの料金が500円だったのは、どうやら数万人の来客にお釣りを準備する都合だと思われた。

 入り口前の階段で、クンクンはモゾモゾとのけぞった。どうやら歩きたがっているらしい...実は昨日、おニューの靴(と帽子)を買ったんですよね〜。いざ、ゆかん。
 ここ数日、クンクンのアンヨは突如、長足の進歩を見せている。つい一週間前までは、最大14歩しか歩けなかったのに。

 

2005年10月24日(月) 「秋なのに秋なのに」の巻

 秋らしい──いかにもそんな透き通った空気だった。秋らしい日と云っても、本当はそう何日もない貴重な──そんな日の秋の午後。

西口エリア・水のステージ方面

銀杏の香りただよう

みはらしの丘のコスモス

草原エリアより

2005年10月25日(火) 「青い空にボールを捨てます」の巻

 ここは「草原エリア」・・・クンクンのタッチの練習場所にピッタリだ。では、ボールをどうぞ。

クンクンが投げるボールは、常にボクタチがいる方向とは逆の方向へと転がる。不思議なことに。

2005年10月26日(水) 「ため息またひとつ」の巻

 クンクンが他の子たちが遊んでいる大きなボールに気づいたたので、(欲しがって地べたで転げ回る前に)あわてて、本日の真の目的にして最終目的地たる”プレジャーガーデン”へと向かった。
 
 人・人・人・犬・・このエリアはゾッとするほどの大混雑だ。予定の2時まで後10分少々ある・・・”常陸の物産”を販売しているテントの間をブラブラ歩き、クンクンの大好きなポテトを買って、テント裏の芝生の一角でお八つタイム。

ちっ。見えやしねー

 その間、特命を受けたボクはデジカメとビデオカメラを持って、黒山の人だかり状態の”そよかぜドーム”前に潜り込んだ。
 ああ、そうそう。言ってなかったでしたっけ?(でも、タイトルで分かりましたよね)今日は、柏原芳恵チャンのライブがあるのだ。なんでも、秋なのに春なのにを歌うらしい。それに何を隠そう!みけねこは二十年来の熱心な芳恵チャンファンだったのである。

  しっかし──見えん。見えるものは前の人の後頭部のハゲばっかり。不思議なことだが、ジャイアント馬場のようなノッポの人に限って前に並びたがるという習性がある。しかも、身長が2m50cmくらいあるくせに、意味もなく背伸びまでしおって。う〜ぬ〜れ〜。
 ここ,

”そよかぜドーム”は、普段は上にテントがあるだけの大して広くもないスペースで、日差し避けに時々入るくらいの場所。こんな狭いテントでコンサートをやるなんて大アイドル・芳恵チャンに失礼だと、みけねこをはじめとするチビたちは黄色い甲高い声でブーブー文句を言っている(見えないし)。まあ、ここは物産を販売している例のテントに近いし、フラストレーションが溜まりに溜まった観客達は、帰りに 喰いまくるのは間違いなしという戦術なのは分かるんですけど。

2005年10月28日(金) 「記念にください タンボをひとつ」の巻

 前のノッポどもがどよめいた。「ウホウホ」(ゴン太の声ではない)

 「ライブを始める前に、皆さんにいくつかお約束いただきます」と司会(の声だけ)。「おや?お父さん。いいデジカメを持ってますね〜。いやいや隠さなくていいですよ。ゲハハ。いつもでしたら、写真は絶対禁止ですが、今日だけは柏原芳恵さんの事務所の特別の好意により写真を撮ってもいいことになりました」その親切な言葉に、ノッポ達からは大喝采がわき起こった。我々チビ達は、芳恵チャンの人気もさすがに年取って落ち目になったせいかな〜と思った。
 「しかし。ビデオは禁止です。見つけ次第、消してもらいます。ビデオはバックにしまってください」ちぇっ。ドケチ。どうやら、芳恵チャンの人気は未だ落ちきったというところまでは達していないらしい。しかし、時間の問題だろう・・・と、我々チビ達は冷静に分析した。

 いよいよ、芳恵チャン登場(したらしい)!なぜ分かったかというと、背伸びしていたノッポ達が、さらにつま先立ちとなったためである。
 音響効果が悪い中、芳恵チャンは3曲目か4曲目に”春なのに”を歌った。しかし、すっかりふて腐れていたチビ達は、「秋なのにおかしいんじゃないか?」「 オータムフェスティバルとあるが、今日は”コスモスフェスティバル”と”常陸ふるさとフェスタ”と”ひたちなかフェスタ”のいったいどれなんだ?」と、ブツブツ文句を言った。

聖子ちゃんと違って)変わらぬ芳恵チャンであった

 この写真は、みけねこがFinePix F10を最大ズームとして高く掲げ、イルカのように5mほどハイジャンプして、芳恵チャンがいると思われる方向にカメラを向けて撮った写真である。さすが高感度ではあるが、光学倍率が10倍くらいあったらなぁ。

 老いさらばえて白髪バサバサの老婆になっているのではないかと心配された芳恵チャンだったが、衰えを知らず。あの時のままの芳恵チャンだった。

2005年11月6日(日) 「流れる季節たち」の巻

 芳恵ちゃんのライブはまだ終わっていないが、クンクンは、もうムズムズしている。そろそろ帰ろうか...

 公園を出るまでの間、クンクンはコスモスの回りをグルグルとつたい歩きをし、松の木を見つける度に「あ〜」と不思議そうに空を見上げたのだった。

 次にここに来る時には、きっとネモフィラが真っ青に咲き乱れていることだろう──

 

 

 

国営ひたち海浜公園 その3 2005年3月26日(土)の記録へ
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