日光江戸村へ行く

 

 

 

不定期日記より。2002年8月16日(金)にお出かけしたこと...

8月18日(日) 日光江戸村 巻の一

 日光江戸村。日光といっても,日光にはなくて,栃木県藤原町は鬼怒川温泉の近くに存する。前々から行こうかなぁと思いつつ,入場料の高さにためらっていた場所だ。しかし・・・お盆ですし。どこにも出かけないというのもマズイよなぁ。江戸村近辺は,いろいろアミューズメントスポットが多く,過去には,東武ワールドスクエア・ウェスタン村などは既に行っちゃっているのである。後は,一番入場料が高い江戸村だけ。このショッキングなほど高い料金表を見ていただきたい。くそー。御家人手形はないのか。まあ・・・フリーパスの将軍手形は無理として,ボクタチは,大名手形 が手頃かなぁ。

券   種 内      容 料   金(税込)
旗本手形 入村と1劇場(道中手形2枚) 大人 2,800円
小人 1,400円
大名手形 入村と道中手形8枚 大人 3,900円
小人 2,000円
将軍手形 フリーパス 大人 4,500円
小人 2,300円

 ──というわけで,昨日,朝7時過ぎに我が家を出発。江戸村までは,約3時間弱の道のり。
 江戸村のホームページをみて,一応,一割引券をプリントアウトして持っていったのであるが,江戸村手前のセブンイレブンに寄ったら,あった!ありました。前売入場券。大名手形だと,3,900円 のが,500円引きの3,400円になるのだ(これも,ネットで情報収集済)。

 10時過ぎ。予報によると,天気はあまり良くないハズだったのだが,抜けるような好天である。お盆休みで,さぞ混んでいるだろうと思っていたが,意外にスイスイと江戸村駐車場へ(注意点:手前にも駐車場があるが,これは民間駐車場であり,距離があるにもかかわらず,料金は変わらないので騙されないように)。
 町人らしきチョンマゲの駐車場係員が「はい。700両です」クワッ。高い。江戸時代では(その年代にもよるが)1両で10万から20万くらいの貨幣価値があるのだ。

 そして,関所(入場口)へ。こちらの係員は武士であった。気分が盛り上がるなぁ。
 まずは人だかり。ん?水戸黄門と旅装束のおしん?がいるぞ。グループ毎に写真を撮ってくれるんだって。ボクタチも,黄門とおしんに囲まれて,強制的に写真を撮られてしまった。お帰りの際に,よろしかったら写真をどうぞですって。商売上手でんな〜

8月19日(月) 日光江戸村 巻の二

 中はかなり広そうだ。”ニャンまげ”の不動明王。水車小屋。髪結処。駕籠屋。いかにも,江戸らしい雰囲気である。かなり細部に凝ってお金をかけたということが分かる。
 江戸村の中は,15万坪の広大な敷地の中に,有料施設として,5劇場(道中手形2枚)と,8体験館(道中手形1枚)。無料施設として,2カ所。その他,遊技場・食事処・茶店(道中手形の使用は不可)など,かなりの数の施設がある。

 ”甲賀忍者ふしぎ屋敷”の前で,500円でスタンプラリー「徳川埋蔵金を探せ」をやっているのをみて,申し込んでみることにした。こういうのって,実は 結構,好きなんです。ふむふむ?「旅人の集まる旅籠屋でヒントが」よっしゃ。旅籠屋ってすぐ隣。ここに宿帳があった。「天満宮でなにか見つけた」と書いてあるぞよ。
 天満宮の赤い鳥居の奥へ。ここは,菅原道真公の巨大な金の像を祭ってある。あった。スタンプめっけ。まずは,白虎のスタンプをポン。

 さらに歩いていくと,両国橋の近くで,すごい行列を発見す。”忍者からす屋敷”の上映待ちの行列だった。次の上映時間まで,30分待ちなんですって。恐ろしか...さらに,その先の”大忍者劇場”前でも, さらに,すんごい行列。フナフナフナ〜。そしてさらに,先まで歩いていくと,ちょうど,”吉本お笑い劇場”が開幕する時間だった。チャンスだ!ボクタチは,顔を見合わせた。「入ろう・・・」
 靴を脱いであがると,そこは畳の大部屋。みな,前の方から順々に詰めていく。そして,始まりはじまり〜。ストーリーは・・・おっと。これは,実際行ってみてのお楽しみとしますが,時代劇コメディといったところだろうか。約30分のこの劇,正直,期待以上であり,面白かった。

 ”吉本お笑い劇場”を出がけに,ふと,徳川埋蔵金のヒントに「お笑い劇場の者が,南に隠されているスタンプの場所を知っている」と書いてあったのを思い出して,切符もぎのお姉さんに聞いてみた。「○○に行って,ナベの中をのぞいてみてください」
 そして,ボクタチはトコトコ戻る。○○のナベか・・・ムフフ・・・朱雀のスタンプめっけ。

8月20日(火) 日光江戸村 巻の三

 江戸村の中は, 次第に混み出している様子だ。まだ,11時半前であるが,先にお昼にしといた方がよさそうだ。選んだのは,”けっこう屋”という蕎麦うどん屋。ここで,マイタケ天ざる(1,400円)と,ざる(600円)を注文す。マイタケ天ぷらは,二人で半分こ。こういう店はかなり値段が張るものだが,味は本格的なものだった。早めに入ったのは,正解だったみたい。あっという間に,店の中はいっぱいになってしまった。

 徳川埋蔵金のスタンプ探しに,”吹上橋”へ。橋のたもとに,コイのエサの無料販売所がある。100円でエサを買って,橋の上からエサをばらまく。ここのコイは,かなり飢えているようだ。ものすごい勢いで集まってきて。パクパクやっていた。 水面がサカナだらけである。
 そして,橋の向こうの小道を歩くと・・・むふふ。発見(細かい場所はナイショ)!先に発見したカップルが,スタンプを押している姿を(またボクタチが)発見したワケ。しかし,ここ,(難しそうなのに)よく分かったもんだ。かくして,青龍のスタンプがまたまた増えたのである。

 そのまま,一番奥の”吉良上野介邸”へ。地図によると,ここらにも,スタンプがあるハズじゃ・・・メッケ。ちょろいなぁ。もう揃っちゃったじゃん。もう少し,難しいのを希望じゃ。しかし,この日光江戸村記をわざわざ読んでくださる方だけに, せっかくだから(必要ないとは思うけど)ヒントを与えよう。右の写真のどこかに,恐るべきヒントが隠されておるいるのじゃ。真ん中の箱ではないぞよ。
 ”吉良上野介邸”は,道中手形一枚。しばらく考えたボクタチは,これはパスすることにした。

 入ることにしたのは,”ニャンまげ劇場”(道中手形一枚)。みなさん,当然,ご存じのとおり,ニャンまげは,当日光江戸村マスコットキャラクターにして,正義の味方。ニャンまげの大活躍を見ないで,江戸村は語れませんぞ。
 ”ニャンまげ劇場”に入ってみると,そこは,映画館だった。映画では,ニャンまげの他,ワンまげ,サルまげ,パンダまげが大活躍である。これ・・・15分の映画なんだけど,ボクにとっては,マジで面白かった(彼女はつまらなかったそうだ)。

 外にでると,ビックリ。雨が降っている。山の天気は変わりやすいというけれど・・・すぐ,やむだろうと勝手に決め込んだボクタチは,両国橋のところで,12時半から始まる,無料野外時代劇ライブ”丹下左膳ドクロ魂が斬る!”を見ようと,雨に濡れながら向か った。
 しかーし,そこは,すごい人人人・・・人の頭と傘の列で,全然見えないや。うぬぬ。みけねこは,丹下左膳,子連れ狼と同じくらいに好きなのだが。見えないものは仕方ない 。その代わりに(たぶん,空いただろうと)向かった”忍者からす屋敷”も”大忍者劇場”も,なんたることか!「丹下左膳ドクロショーのため,次の回はお休みします」と張り紙があっただけであった。 クソー。

8月21日(水) 日光江戸村 巻の四

 雨よけ がわりに,仕方ないかな?”地獄寺”(道中手形一枚)に入ることにした。ここに入ると,地獄に堕ちるって設定らしいが,簡単に言っちゃえば,ここは,オバケ屋敷。地獄寺の外観の良さに比べて,内部は,キモチ悪いには違いなかったが,ここは,あんまし怖くなかった。(でる頃には, 幸い,雨はやんでいた)

 次に入ったのが,”忍者からくり間道”(道中手形一枚)。ここは,迷路である。迷って,グルグル回っている人たちを後目に,ボクタチは,右へ右へと進む。右づたいにずっと行けば,そのうち,クリアーできる に違いない。結構,これ,広くて面白いのである。迷路って,昔流行ったんですよね〜。懐かしいなぁ。一カ所,真っ暗な洞窟の中に入ることができれば,なんとか,クリアーでき るであろう。ここは,ボク的には,おすすめである。

 次なるは,”忍者怪怪亭”(道中手形一枚)。平衡感覚がおかしくなるビックリハウスなのだ。うわー。キモチ悪〜い。
 一階二階とアッサリ通って,,外へでる。外から見ると,なるほどね。こんな家なんだ。でも,狭くてすぐ終わっちゃうのが,物足りないかな?

 坂を上って,”ロケの里”に行くが,ここも道中手形一枚が必要なのに気づいて,戻る。ここは,実際に時代劇を撮影しているロケのオープンセットがあるところだが,オカネを出して見るほどのものでもないでしょう。

 この時間,時間の過ごし方に困っちゃった。雨は,チョビチョビ降ったりやんだりしてるし,行きたい施設はバカ込み1時間待ちだし,おなかはいっぱいだし。

8月22日(木) 日光江戸村 巻の五

 そろそろ,”日本伝統芸能劇場”(道中手形二枚)の前で列が出来かけている。しゃーない。並びますか...開演まで40分もありますケド。
 そして,ボクタチは並んだのであった。ムシアツーイ。足がつかれーる。でも,これでも,人気の”忍者からす屋敷”や”大忍者劇場”ほどは,待ち時間は少ないのだ。
 そして,開演!会場には,一睡の余地がないくらいに詰め込まれる。30分間の内容は,ちょっとした劇と,そして,水芸。昔,テレビでよく水芸をやってたけど,ずいぶん,久しぶりに見たなァ。江戸村の劇場は,やっぱり,皆本格的だわい。

 外に出て,”大忍者劇場”(道中手形二枚)を確認すると,次の回で入れそうである。そういえば,もう,15時を回っている。人も少し減ってきているようだ。30分あるけど,さっそく並ぶ(ハフー)ことにする。この劇は,関ヶ原の合戦の後,真田親子が九度山に幽閉され,幸村が脱出するまでのシーンを描いたところ。35分間の劇は,服部半蔵と猿飛佐助のかなりハードな殺陣と,ジョークが結構利いていて,楽しかった。

 外は,また雨。人の姿もずいぶん減っていた。町人や町娘たちも,もう,あまり姿が見えない。
 日本橋の向こうの休憩所で,串に刺した焼き餅と,缶ジュースを飲んで休憩だ。ああ・・・美味しいや。雨が強くなっている。本当に人が減ったなぁ。家族やカップルの姿も,ずいぶん減っちゃった。”北町奉行所”前に町娘がいて,まるで人形のように動かない...あっ。動いた。もう,入る人もいないんだろうか?

 最後にもうひとつ。入口に一番近い”甲賀忍者ふしぎ屋敷”(道中手形一枚)へ。カラクリ屋敷で,床が傾いていたり,横になっていたり,逆さになっていたり,足下がフワフワしていたり・・・

 もう,16時半である。徳川埋蔵金のコーナーで,スタンプの台紙の代わりに,ご褒美の小判をもらう。「ホラ。この小判,こんなに重いんですよ〜。財布に入れとくと金運を呼び込みます」と,ニコニコ顔の町娘さん。

 そうそう。入場する時に撮られた黄門写真がどれかな〜。見るだけのつもりだったが,「オレンジのシールの写真ですね。はい。手にとってご覧くださいね」・・・結局,1,100円で買う羽目になっちゃった。もー,商売上手なんだから。まっ,記念だと思って,しょうがないですね。
 そして,出口へ。ちょっと,親父にお土産と思って,漬物館をのぞいていたら,日本各地の漬物がいっぱい並んでいる。彼女の好きな秋田のいぶりがっこがあったので,珍しい!と買っちゃった。

 ここで,これから出かける皆さんへの参考までに,我々の回ったオモシロ施設一覧を。全部回ったわけじゃありませんケド。

施 設 評価 内      容
吉本お笑い劇場 ★★★★★ 時代コント。一番先に入ったが,一番面白かった。(道中手形二枚)
忍者からくり間道 ★★★★ 迷路なんだけど,洞窟など工夫。面白いヨ。(一枚)
大忍者劇場 ★★★★ ハードな殺陣。歴史的背景は,かなり正確。(二枚)
甲賀忍者ふしぎ屋敷 ★★★ カラクリ屋敷。こういうのも,1カ所はいかないとね。(一枚)
ニャンまげ劇場 ★★★? ただの映画だが,ボクは評価(彼女は酷評す)。(一枚)
日本伝統芸能劇場 ★★★ 水芸だが,こういうのに興味ある日本人には是非。(二枚)
忍者怪怪亭 悪くないんだけど,ふしぎ屋敷に入れば,行く必要なし。(一枚)
地獄寺 あんまり怖くないオバケの好きな方へ。(一枚)

 行けなかったけど,面白そうだと思ったのが,”忍者からす屋敷”(道中手形二枚)。そして,ちょっとした舟遊びの”屋形船”(道中手形一枚)。混んでいるシーズンは,大名手形で最低限回るのがいいと思うが,オフシーズンなら,思い切って,将軍手形で,全施設を悠々と一日かけて遊ぶのもいいと思う。・

 16時45分。さあ・・・帰ろう。江戸村の営業は,17時までなんだ。駐車場は,既にガラガラだったが,幹線道路に出ると,すごい渋滞。結局,鬼怒川温泉経由で,ナビのVICS情報を見ながら,渋滞を避け避け ,帰ったのであった。

 

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