謎の超強力高圧洗浄器ドルフィン

不定期日記より。2002年5月25日(土) のお買い物...

 

2002年 5月19日(日) 高圧洗浄機・・・ドルフィンとの出会い

 そろそろ,今の車ともお別れ...昨日,生まれて初めて洗車場に行った。よく分からないので,400円をポロンポロン入れてみたら,ノズルから,ものスゴイ水流がぶわ〜!7分間やってみたけど,これがまた実に面白かった。そして,欲しくなっちゃったのが,家庭用の高圧洗浄機。ホラ。ボクタチ,新しい車を買うでしょう?でも,ボクタチって,けっこう,短気。鳥の羽ボウキみたいなので,スルリスルリと車のホコリを払って,清浄な水と柔らかい絹の雑巾でゴシゴシ拭いて,ワックスの缶を開けて,なめらかにユックリと塗り塗りする。さらには,車をジャッキで持ち上げて,仰向け状態で,下回りのお掃除・・・なんて,半日もやってられませんもの。

 今,流行りの高圧洗浄機があれば,あっという間に車がピカピカになるに違いない。それに,玄関前とか網戸とかの掃除も出来るし,植木の水やりにも使えるみたい...まずは,”喜び溢れるヤマチン”へ。高圧洗浄機って,何のコーナーにあるんでしょう?あった!ボクタチは,喜び溢れて叫んだ!資材館にあった。ドイツのケルヒャー社製ですって。14,800円。ウーム。問題は,ボクタチって,ちょっとドイツ語が苦手で,取り説が読めんのじゃ。それに,さすがは第三帝国らしく,作りがゴツゴツしておる。70kgの圧力か。消費電力は1150wですって。そして,ボクタチは,”イカンズホーム”へ。農機具コーナーにあった!メーカー不詳。超強力高圧洗浄器ドルフィンって書いてある。メイド・イン・中国ですって。70kgの圧力はいいとして,消費全力が1450wってのが,イカンズ。でも,9,800円のお値段がなんとも魅惑的である。次に向かったのは,”フルフルポンダ”。やっぱし,農機具コーナーにあった。しかし,展示品は錆びてるし,なんか古そう・・・なにより,24,800円というお値段を見た瞬間,ボクタチは,フルフルと身体を震わせて,回れ右をして帰ってしまった。
 家に帰って,ネットで調べると,日本でちゃんとしたメーカーの高圧洗浄機は,東芝のやつかなぁ。JV-80A(80kg,1300w)とかあるみたいなんですけど,ネットでも最安値が1万6千円(消費税・送料別)。出来ればこういうのって,後々の保証も大切だから,近くの店で買いたいですしね...でも,これ,売ってないんですよね〜

 

2002年 5月25日(土) 謎の超強力高圧洗浄器 ドルフィン組立記

  一昨日のことだろうか...ホームセンター”イカンズホーム”の広告が入っていたのは。いつものように,広告をジロジロ見ていたボクは,快哉の声をあげた。そう。先週,見かけた高圧洗浄機が,7,950円だったのである。先週は,9,980円だったのに。もうひとつ,ケルヒャー社製の”K−230プラス”もあって,こちらは13,800円。

 結婚式のお呼ばれから帰ってきて,夕方になってから,ボクタチは,我が家から車で30分のイカンズホームに出かけることにした。

 まずは,カーコーナーへ。先週あった場所の隣の棚に,ドルフィンが三箱あった。あれ?でも,値段が書いてないや。そして,トコトコ歩いて農機具コーナーへ(ここにもドルフィンが置いてあるのは先週確認済なのだ)。・・・あったけど,先週と同じ9,980円とある。ボクは顔をしかめた。ケルヒャーを探してみよっと。しかし,探せど探せど見つからない。店の人に聞いてみると,DIYコーナーだというので,またまたトコトコ歩 きだした。このイカンズホームは,ずいぶんと広いので,歩くのが実に大変なのである。
 あった!ケルヒャーだ!皆さんご存じのとおり,ドイツのケルヒャー社は,高圧洗浄機の世界一のメーカーである。なかなか高級なのだ。これを使って洗車していると,散歩をしている紳士が話しかけてくるのだ。「もしかして,それはケルヒャーじゃありませんかな?」と言う。そして,ボクは答える。「ははは。ええ。そうですとも」「実にうらやましいですな。我が家でも,是非一台購入したいと思っておるのですが・・・なかなか。やむなく中国製ので我慢しておりますよ」──という会話が交わされるってワケ。
 ボクタチは,ケルヒャーをジックリ眺めた。13,800円かぁ〜

 そして,やっぱり,最初のカーコーナーへ。ドルフィン・・・「MADE IN CHINA」。7,950円。気がつくと,ボクはその安っぽい箱をかかえて,レジに向かっていた。

 しかし,安っぽい箱じゃ。バリバリバリとダンボールを開く。う・・・む。中の発泡スチロールが,ぞっとするほど汚れている。まあ,遠く,中国から船で来たんだから,しょうがな いですよね──そう,自分を慰めたボクは,さっそく組み立てを始めることにした。ペラペラの日本語マニュアルもあるし,思ったより親切そうである。でも,黄色いイルカっぽい本体も,どことなく汚れているし,本体の吐出口と吸入口は,怖ろしく古そうな油でベトベトである。なんだか,部品の精度も,今ひとつ。 中国製品が,安かろう悪かろうだった時代を思い出してしまった。
 汚れをゴシゴシ拭いたりしていたので,組み立ては,思ったより手こずり,約20分程もかかっただったろうか。 小さなゴムリングが二個余っちゃった(写真)のが,少し気になるが...

 でけた!明日が楽しみじゃのう。

超強力高圧洗浄器ドルフィン

最大圧力 70kg/㎠
セット内容 本体,トリガーガン(高圧ホース5m付き)
高圧2ジェットノズル,水道ホース5m
その他(アタッチメント等)
サイズ 幅48cm×奥行21cm×高さ25cm
重量 6.6kg
定格 AC100V,1,450W

 

2002年 5月26日(日) 謎の超強力高圧洗浄器 ドルフィン実験記 その1

 10時。今日もいい天気だ。初夏を先取りしたような五月晴れの朝。まさに,洗車日よりなのである。
 さっそく,ドルフィンを庭に出す。 隣のオジサンが,(いつものように)自分の車を洗車していたが,どれどれと見に来た。「前から買おうかとは思っていたんだよ。19,800円くらいのやつだと,いいんだってね」ですって。

 ドルフィンを使うには,次なる儀式が必要となる。

1.水道につないで,蛇口を開く。
 ギャー。水道の蛇口と本体のトリガーガン側の吐出口と耐圧ホースを繋いだところから水漏れである。まずは,水道の蛇口側を確認。付属品の安っぽい昔風のゴムのアタッチメントが,いかにも昔風である。グイグイ押し込めば大丈夫だと分かったのだが,また水を出したら圧力で外れてしまった・・・。クビをひねったボクタチであったが,よく見ると,前から使っていたプラスチック製の水蒔き用アタッチメントと同じじゃん。ゴムだと,劣化の心配もありますしね。試してみると,バッチリ!これで,問題の1が解決だ。(写真は,左の手で持っている方が付属品のゴム製のアタッチメント)
 次なる問題は,本体の吐出口からの水漏れ。つけたり外したりしていたボクタチは,急に名案が浮かんだ。例のゴムリング!無理矢理押し込んで,グイグイ締め付けると,水漏れが解消したのである(それでも,もう一個余りましたけど)。

2.ガンの引き金を引き,水を出す。
 勢いなく,水道の水がシュパシュパ出てきた。こんなので大丈夫なんだろうか?

3.本体のスイッチオン!
 水道の水を出したまま,起動しなければならない。本体後ろのスイッチは,水がかかっても大丈夫なように,一応,シールドしてあるのだ。さて,説明はこのくらいにして,・・・ポチっとな。

 ズドドドドドドドドドドドドドドドド!

 なっ・なんだ!何が起こったのだ?ボクタチは,びっくりして飛び上がった。

 

2002年 5月27日(月) 謎の超強力高圧洗浄器 ドルフィン実験記 その2

 ひぇ〜。なんたる音!なんと表現すればいいのやら・・・広大な西部の大地。地を埋め尽くす何万頭ものバッファローの群れが走っているシーン。隕石雨の落下で,肉食も草食もそろって恐竜達が逃げ出すシーン。ついにイスカンダルが崩壊していくシーン。TVでは,こういう時に,こんな効果音を使うもんだ。

 隣のオジサン曰く。「すごいね」これは,迷惑かけちゃうなと思ったボクは,「ちょっと試してみます?」とオジサンにトリガーガンを渡す。結構,面白がってくれた。(シメシメ)
 最初は,水道の方に取り付けたのだが,ホースが届かないという欠点があって,駐車場の車を一度出して,前後入れ替えてみたけど,これって,どうにも面倒である。そこで,試しに井戸(下の写真の赤い屋根のトコ)の方に取り付けたら,うまく届くようになった(電源は,井戸のところにある外部コンセントを使った)。ついでに,バイクのバロン号も洗ってみた。ピカピカである。なお,トリガーガンのスイッチを放して,水が出ない状態でも,モーターはウルサク回っており,3分以上,水を噴射しないと,モーターを傷めるらしいので,本体の電源を切らなくちゃならないと,取り説に書いてあった。注意が必要である。 もっと高い高圧洗浄機だと,自動的にモーターも停める機能があるらしい。

 水圧は,なかなかのものであり,コイン洗車場の80kgには及ばない70kgではあるが,さほど遜色は感じられない。最後に雑巾で拭いた方がいいとは思う(ボクタチは面倒なので省略しちゃった)が,ホコリや鳥のフンくらいは,かなり吹き飛ばせるのが分かった。洗車以外にも,家の壁とか洗えて,トリガーガンの先をクルクル回すと,散水モードになるのも,広い庭を持っている人には便利だろう。 洗車代金が一回30円というのも魅力的。

 しかし,デメリットもある。
1.作動音
 ちょっとした工事レベル。まあ,多少の時間ならなら猶予範囲だとは思うが,狭い住宅街だと,時間帯とかに気をつかう。
2.消費電力
 1450Wとかなり高い(他社の高圧洗浄機よりも)。他の機器とコンセントを併用しない方が安心だ。
3.場所
 水道ホース5m,高圧ホース5mだが,思ったより届かない。水道の蛇口とコンセントは必須だからだ。
3.後片づけ
 本体は重いし,ホースとか,トリガーガンとか,意外とかさばる。ウンウン唸りながら,なんとか,物置にしまうことが出来た。

 とは言え,7,950円ですものね。便利は便利。悪くない買い物だったと言えるだろう。もっと高圧洗浄機が小さく静かに改良されれば,これから,絶対,伸びる市場だと思われた。

 せっかく洗車したのに,バチが当たったのかなぁ。今日は,帰りにひどい雷雨に逢いました。

 

6月8日(土) 超強力高圧洗浄器ドルフィン その後記
 
 父の日のプレゼント。親父には,巻取器付きのホース。安いものだけど,最高級品にした。いつも,植木に水やりしてもらっているんだけど,ヘナヘナホースのため,すぐ,ねじれちゃうのだ。今度のは耐圧ホースだし,巻き取りもラクになるはず。

 彼女の父には・・・やっぱり,みけねこお気に入りのドルフィンでしょう!
 と,言うわけで,先週のうちに,車で北に一時間もかかる”イカンズホーム”に,またまたドルフィンを買 っておいたのだ。そして,今日,その箱を持っていったてわけ。さらには,なんと!高圧洗浄機博士と自他共に認める,みけねこによる組立サービス付きである。
 車で,南に一時間少々かかる実家に,ドルフィンの箱を持ち込み,さっそく組立だ。「フム──組立は,シロウトには,ちと難しいが──やってみましょう。これは,中国製の品ですが,最近の中国人は,工業製品の加工に関しては,ヤッポン人より遙かに優秀でしてな。まさに驚くべきです」みけねこは,オペを開始した。まずは,箱をバリバリと開ける。そして,ブラックジャックのように,手際よくオペを開始したみけねこであったが・・・「ピノコ!ないっ。部品がない」そう・・・アタッチメントがひとつ足りなかったのだ。
 お〜の〜れ〜。これだから,中国製ってのは。みけねこは,中国を口汚くののしった。中国の加工製品の適当さは,実に驚くべきである。

 彼女の実家で,オオハジをかいちゃったみけねこは,ドルフィンの箱を車に乗せて,遙か北方の”イカンズホーム”へ。結局,高速道路を使うことにした。イカンズホームで,事情を説明すると,係りの人は,恐縮しながら,ドルフィンの新しい箱を開けて,部品を出してくれた。イカンズホームは,親切でいい対応でしたけど・・・1,100円の高速料金と,失った時間,そして彼女の実家で,株を(またまた)ぐっと下げたみけねこ。その責任はどこに求めればいいのでしょうか。フナフナ〜

 そこで,みなさんにご忠告。もし,ドルフィンを買ったら,駐車場ででも,中を開けて,ちゃんと部品が揃っているか確認しておきましょう。念のため。

 

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