アクアワールド・大洗

不定期日記より。2002年12月15日(日)にお出かけしたこと...

 

12月15日(日) アクアワールド大洗へ 1

アクアワールド大洗

  アクアワールドとは,日本の東の最果て,ハワイの左隣にあると言われる茨鬼県という地方が,その田舎の高度な農業技術力を結集し,やっとの思いで2002年3月21日にオープンしたという水族館 だ。なんでも,ここにはフナとかニジマスとか,珍しい魚がいっぱいいると聞く。
 オープン当初は,(さすがに娯楽のない地方にだけあって)ものすごい混雑で,魚のシッポどころか,前の人の後頭しか見えないという有様であったそうだが,もう,そろそろ空いてきたで よね?というワケで出発〜っ!

 9時30分。アクアワールド到着(開館時間は9:00)だ。ここ,アクアワールドは,茨鬼県大笑町のサカナ臭い海岸っぺりにある。広大な駐車場には,車がポツンポツンの状態(まあ,百台くらいだったろうか)。こりゃ,時間が早 めとはいえ,予想していたより空いていますなァ。

入口は既にクリスマスモード

ラッコのサンタがいた

 さっそく,正面階段を上って建物の入口へ。クリスマスツリーが飾ってある。フンフン。建物の正面上にあるアクアワールドのシンボルマークは,この水族館一番の自慢,「サメ」のマーク。こ の水族館は,サメの飼育に最も力を入れていて,種類日本一を目指しているとのことらしい。そして,この血に飢えた凶暴なサメをマスコットとして,子供達の人気を博そうというつもり なのだ。なかなかの計略である。田舎田舎とバカには出来ないのだ。
 ちなみに,そのマスコットは,下の二匹であるが,どうです?いかにも凶暴そうでしょう。水族館オープンの時に,このサメの名前を募集していたので,ボクは,『シャーク兄弟』とか『ジョース 2』とか『マン・イーターズ(人食い)』で応募しようかと思っていたのだが,なぜか,選ばれた名前は,『ピルル』と『ブルル』であった。

 さて,入口に入って,発券機で一人1,800円の入場料を購入す。実に高いのう。しかし,こういう水族館は,維持費が非常にかかるもの。なにせ,サカナって食いしん坊ですからね・・・仕方ない や。ヘタに安くして,税金で維持費を払われるより,独立採算性でやるという心意気をかうこととしよう。

 入場口には,オネエサンと,ラッコサンタがいて,ムハムハ手を振ってくれた。

12月16日(月) アクアワールド大洗へ 2

イルカの大ジャンプ「ヒュ〜」

 まず,最初に向かったのは,『オーシャンシアター』。10時から,イルカ・アシカオーシャンライブ(イルカショー&アシカショーのコト)がある。ボクタチは,ガラガラの席の正面前列三列目に陣取 った。一列目から五列目までは,イルカに水を引っかけられるので,あまり人気がないみたい。でも,待っているうちに,800席あるシアター内は,結構,人でいっぱいになってきた。
 そして,サンタ・ネーサンが出てきて,始まり始まり〜。アシカショー→イルカショー→アシカショー→イルカショーって順番。アシカは,ゆとり教育で育った人間よりもオリコウであり,イルカも偏差値がかなり高かった。出し物としては,そんなに目新しいものじゃないけど,30分のショーはなかなか楽しいものであった。

かわいそうなエトピリカ

ゴマフアザラシの黒ゴマちゃん

フンボルトペンギン達

 10:30。エトピリカの餌付けショーへ大急ぎで向かう。結構,遠いなァ。クチバシが黄色いエトピリカは,スイスイ泳いで,サカナを食べていた。これをみたお客は,エトピリカのユーモラスな仕草に大喜び だった,実は,エトピリカは,自由に空を飛んで逃げられないように,翼の腱を切られているのである... そんなコトは,動物園だって水族館だって,どこにも書いていませんケドね。
 10:40。次なるは,ラッコの餌付けショーへ。あー忙し。ラッコのやつ。こっちを見ながら,イカをくっちゃくっちゃと食べていた。
 10:50。ゴマフアザラシの餌付けショーへ。デブったゴマフアザラシは,グルグルとミサイルのように回転しておった。
 11:00。フンボルトペンギンの餌付けショーへ。こちらは,場所が館外となる。空気が冷たい。病気のペンギンがいて,なんだか,痛々しかった。

 さて,見るべきイベントは先に見ちゃったし(この方法,賢いでしょう?),館内に入って,今度は,最初から順路どおりに歩いてみますか...

12月17日(火) アクアワールド大洗へ 3

イワシの背びれがピカピカ光る

出会いの海の大水槽

 入場口から一番最初にあるのは,円柱の水槽。クリスマスツリーの回りをグルグルとイワシが回転している。
 そして,『大洗の生物』水槽とか,小水槽をいくつか経て現れるのが,このアクアワールド大洗最大のメインともいうべき『出会いの海の大水槽』である。小判ザメやカツオやイワシの大群や大海ガメやら,見ていると時間を忘れてしまう・・・。
 ちょうど,11時30分からの『アクアウォッチング』に間に合った。アクアウォッチングって,ダイバーがこの大水槽内を,水中カメラで案内してくれるというもの。この大水槽で一匹しかいないお目出度い「恵比寿鯛」とかを紹介してくれた。 小さなキンメダイみたい。

巨大タコ

 そして,『暗黒ゾーン』を経てエスカレーターで,『サメの海』へ。当水族館ご自慢のサメだが,哀れ,背中を(他のサメに)食われちゃったまま泳いでいるサメがいた。やっぱ,サメって 凶暴ですなァ。そして,マンボウがウジャウジャ(9匹)いて,順路は,カラフルな『沖縄の海』(ここにある珊瑚礁はニセモノだ),地味〜な『オホーツクの海』などを通る。
 その先が『海の生き物科学館』になっていて,巨大なマンボウの剥製などがあって,ここに,コーヒーショップを発見。ボクタチは,アメリカンドック(@250円)とホットコーヒー(@200円)を 注文して,外のデッキで食べながら,一休みだ。ホットドックも美味しくて,値段も手頃なのは,(あまりボラない)公共施設のいいところだろう。

 またまた,エトピリカやラッコ,ゴマフアザラシコーナーを過ぎて,さらに上へ。7階に展望ロビーがある。ここから見る景色は・・・大洗の海だ。
 そして,ボクタチは,出口へと向かう。出口付近には,ミュージアムショップや,レストラン街が並ぶ。ファーストフードが主体だが,なかなか充実の様子。値段も決して高くはないのが気に入った。しばし,ピルルやブルルのぬいぐるみをいじり,外へ。

 予想以上には面白かった。客も,午後になるにつれて,だんだんと入ってきたとは言え,混雑というには,いささかほど遠遠かった。その方がいいですよね!もう一度来るかと問われれば,たぶん,後,10年は来ない だろう。だって,一通り見ちゃったし,入場料がやっぱ,高いんですもの。たぶん,空いていたのは,もう,来るべき人が一巡しちゃったからだろう 。逆に言えば,一回は見に行く価値はあるということかもしれない。

 帰りには,海門橋を渡ったすぐ左にある,「こけらや」と言う小さな地元の人しか知らない定食屋で,メニューの中で一番安い天丼を食べて,満足して帰ったのであった。

 

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