不定期日記より。2004年9月20日(日)にお出かけしたこと...

 

9月21日(月) 雨引観音へ 上

 雨引山は,茨城県真壁郡大和村にあり,紫峰・筑波山の北に連なる加波山系の最北端に位置する標高409mの山である。この山の中腹に,雨引山楽法寺があり,雨引観音として庶民の信仰を集めている。

 クンクンもそろそろ1歳。安産祈願の御札,返さなくちゃとず〜と思っていたのだが,ついに重い腰を上げたのだった。今日は幸い,イヌの日でもネコの日でもないから,空いているでしょうしネ。前に行った時は,紫陽花(雨引観音の境内の紫陽花は有名で,別名『紫陽花寺と呼ばれるくらいなのだ』の時期で,ついでにイヌの日だったので,大混雑だったのだ。
 
 行程は我が家から車で1時間半。本日は子育て祈願の護摩をたいてもらうつもりなのだが,護摩の時間は毎時間ぴったり。到着予定時刻は12時を少し回りそう。やむなく高速道路を利用する。
 11時50分,一番近くの駐車場(シメシメ)に到着。今日はイヌコロ共もいないゾ。護摩の受付をするため,大急ぎで”御供所”へ。しかし既に。赤ちゃんやお腹の大きいお母さんがズラリと並んで,足踏みしている。願い事は,安産・子育て・子授・厄除・家内安全・商売繁昌・虫切・延命・身体安全・病気平癒・交通安全・学業成就・ 合格祈願・良縁成就・七五三祈願・十三参り・渡航安全・必勝祈願・方位除・災難除・金運成就・社内安全があって,申込書に○をつける形なのだ。

護摩料 木札の高さ 授与される物
3,000円 1尺2寸 御供物
5,000円 1尺3寸 御供物
10,000円 1尺5寸 御供物・福禄寿(清酒1合)
30,000円 1尺8寸 御供物・福禄寿(清酒1合)・色紙・手拭い
50,000円 2尺 御供物・福禄寿(清酒1合)・色紙・手拭い

 さて,どれをお願いしようかお値段はいくらのにしようか──子育て・虫切あたりかなぁ・・・。護摩料は,ケチらずに5万円にしようと思った(クンクンのためじゃ)が,やっぱり5千円にした。そりゃ,値段に比例して霊験がグンと上がっていくような気がしたが,やっぱ,金額の多寡じゃなしということにしてっと。ここで,前にもらった御札を返す。

9月23日(水) 雨引観音へ 下

 坂東観音霊場第二十四番札所。用明天皇2年(588年),梁の国人の法輪独守居士により天彦山として開かれた。第三十三代推古天皇の病気祈願に功験があったことで勅願寺となり,天平年中(730),第四十五代聖武天皇及び光明皇后が安産を祈念したところ功験あったため,安産祈願の寺として名が知れ渡った。嵯峨天皇の弘仁12年(821)夏,大旱魃が国中を見舞った時,天皇が写経を奉納されたところ,三日にわたって大雨 が降ったことから,勅命により山号を「雨引山」と定められた。

本堂(観音堂)

 本堂の中は,護摩祈願の人々でいっぱいだった。クンクンは神妙な顔をしている。
 やがて,リモコン下駄の音がカランコロンカランカランコロンと聞こえ,お坊さん達が入ってきた。

 雨引観音で,安産祈願の時にもらえる腰帯が”白”だったら男の子。”赤”だったら女の子と迷信深い地元(つまり,みけねこの住んでいるところ)では信じられているのだが,我が家の時も”赤”で見事大当たりだった。(しかし,たまに外れる)

 まずは,希望者は蝋燭(50円)を灯す。50円とは安いワイと喜んだボクタチは,クンクン用に赤い蝋燭を灯した。
 「・・・オンソワカ」いよいよ始まった。「ドンドンドンドン」地に響く太鼓の音。ボボボボボ〜と燃え上がる炎。
 さすがは,弘法大師の真言密教。我が家は確か親鸞の浄土真宗だった(ような気がする)のだが,真言宗は大変華がありますなァ。うちの寺とは大違いじゃ。クンクンは,卵ボーロとほうじ茶を飲んでゴキゲンである。
 20分ほどで護摩修行は終わり,最後に一人一人御札をもらった。

 これですっかり虫の切れちゃったクンクンは,さらにいい子になった(と思われる)。


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